神話の舞台で美しい景色にうっとり。龍神に会いに、ディープ奈良へ【奈良神社ツアーその1】
普段は中3息子の奴隷、かつ敏腕マネージャーとして忙しく過ごしているわたしだが、息子が2泊3日の研修旅行に行くため、日程を合わせてわたしもひとり旅することにした。
今までも何度か国内ひとり旅をしているが、今回は「ディープ奈良」がメイン。
地理と歴史がひどく苦手なわたしは、大学時代、京都に4年間も住んでいたのだが、周辺の土地に全く興味がなく、なんと、奈良は奈良公園周辺で終わりだと思っていた。
その先に何があると思ったの?と聞かないでほしい。だって興味がないから考えたこともないんだもん。
どこかのエリカじゃないけど
「別に。」ですよ。
と思ったらですよ奥さん。
1.奈良は神話時代の超重要スポットだった!
数年前から来た神社巡りのマイブームで、古事記などの神話に興味を持ち、あれこれ見聞きするに、奈良の奥地から熊野、紀伊はもうめちゃくちゃ重要スポットだそうで。
だけどそれを知るには、神話の知識と、地理の知識、それ以外にも神社の知識などかなりの知識量が必要で。そんなの全然ありませーーん、とムック本を読んでる程度のわたしには、重要と聞いても、どこがなんだかサッパリ。
逆に大きくて有名な神社はわたしみたいな無知な人でも行けるんだけど、「知る人ぞ知る」系の神社は誰かの案内がないと、そもそも存在さえ知ることができない。
なので今回は、以前からお世話になっている、くれや萌絵さんの神社ツアーに参加することにした。
萌絵さんご本人が、神社ブームが来るだいぶ前から神社大好きっ子で、神社に関しての知識がハンパない。
参拝した神社の数もとんでもないし、何を聞いても、神さまのエピソードが自分の知り合いかのようにスラスラ出てきて、しかも小ネタも入れて話してくれるのが面白くて、ずっと聞いていたくなる。
そんな人が厳選した神社で、さらに深い解説、参拝のナビゲートもしてもらうなら間違いないし、ボーっと見て終わりということもなく、なんだか心強い。
海外秘境ツアーの現地ガイド並みに頼りになる。
実は今回、息子の旅程に合わせた行き先を探しても全然ピンと来ず、決まらなくてどうしようと思っていたのだが、そこにドンピシャの日程で神社ツアーがあったので、これだ!と申し込んだ。こういうのはタイミングね。
関西在住の人だからなかなか参加できなかったけど、いつか彼女のツアーに行ってみたいなぁと思っていたので超ラッキー。
今回案内してもらったのは
「丹生川上神社(中社)」
「丹生川上神社(下社)」
「天河大弁財天神社」
の3社なんだけど、これだけでもまる1日かかってしまうくらい山の中。
地図を見たらこれまた奈良県全図を見ないと載っていないような場所。だいたい、こんな山奥にわざわざ行く人って、マニアしかいないよね。という感じ。
ピンクがわたしが奈良の終点だと思っていた奈良公園周辺。緑の丸が今回訪れた吉野エリア。その奥をさらに行くと、熊野につながる重要な土地だそう。
とにかく山しかなくて、群馬の実家かと勘違いした。
けれどそこに、古代の神話の舞台があるのが奈良のすごいとこ。
今までごめん、奈良県。
2.「龍神」は水の神さま!
今回訪れる場所の共通点は「龍神」にかかわる神社。
龍神てのは「水」をつかさどる神さまなので、要は「水」なんだわ。
「水」がなんだ?と思うかもしれないけど、ないと生きていけないよね。
人間の70%は水だし、水がないと生きていけないし、雨が降らないと作物が育たないし、降りすぎても困る。洪水も困るし干ばつも困る。
だから昔は国家行事として「雨乞い」「止雨」とかがあったんだって。
神道自体が自然信仰だから、山とか石とかいろんな自然のものに神さまが宿っていると考えられてたそう。
なかでも重要な「水」といえば「川」。川の周りに文明が発達するよね。でもって、川ってクネクネして長くて龍っぽいじゃん?
あと滝とかも、龍っぽくない?
ということで、水のコントロールは龍神がしているという信仰になったんじゃないかね?というところだそうだ。
ここらへんは誰も本当のことはわからないし「たぶんこうだったんじゃないか劇場」的な話だけど、わたしはこう説明されると、ものすごくしっくりくる。
テレビもラジオも天気予報もない、すっごい昔にわたしが住んでいたら、自分もそういうこと考えるかもしれないって気持ちになるというか。
神さまなんかいるんかい?という理屈っぽいわたしには、すごい納得がいく説明なんだよねぇ。
ちなみに今回のツアーは「龍神=水」ということで
「魂に潤いを!」がテーマ。
魂だけじゃなく、お肌にも潤いが欲しいお年頃。ぷるんぷるんになるはず?
潤いもそうだけど、水って、「清める」とか「水に流す」とか、川で言えば「流れに乗る」とか、水って雨が降って雲になって、という「循環」とか、いろんなキーワードも連想できるよね。というお話。うんうん、なるほど!
そういう水ができることの力を借りましょう、という形でツアーが進む。
何ごとも、テーマを設定して意識しながらやるって、大事だよねぇ。
と、ここまでですでにかなりの文字数なので、実際に訪れた神社については次回に続く!
今日もお読みくださりありがとうございました!
続きの記事はこちら。