すべての人がこの世に生まれた祝福を。映画「ベイビー・ブローカー」から感じる是枝監督からのメッセージ
これは絶対に劇場で観たい。
そう思っていた是枝裕和監督待望の新作「ベイビー・ブローカー」。
1.社会的弱者の視点を持てたからこそ身近に感じる「是枝監督の世界観」
子育てに追われて、映画はいつもアニメかゴジラ。自分の観たい映画を観る暇もなかった子育てしゃかりき時代、たまたま息子が塾の夏期講習に行っている間に「万引き家族」を観たのが、是枝監督にハマったきっかけ。
「誰も知らない」でカンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いたころは、まだ自分が若くて社会的弱者や描かれるような市井の社