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おまけ シノノメナギの恋煩い

「終わったなぁ」
「緊張したね」
わたしたちは控え室に戻ってほっと一息。少しないてしまったけど自分たちの結婚エピソードを話したことになにかほっとしたと言うか、なんと言うか。
別に泣かせるものではないけどさ。

テレビ番組ともあって構成の人や鯉鯉さんが上手にみんなが笑顔になるようしめてくれてホッとした。

テレビ放送の日が待ち遠しい……けども恥ずかしいかな。緊張しすぎな私の言動……変じゃなかったかな。
「梛ぃ、疲れた……次の出演者の人たちが終わるまでここにおってええんやろ?」
「うん、寝てていいよ」
そう常田にいうと彼はわたしの太ももにあたまを置き寝に入った。疲れたよね。照明眩しすぎなかったかな?

さてさて、次の出演者……違う部屋だったし。モニターで見られるからわたしは見てようかしら。
一回の放送で私たち含めて2組。どんなカップルかな。
「あああああっ!!!」

そして本番が始まり2人のカップルがスタジオに入った瞬間、わたしは大きな声を出してしまった。
同時に寝かけた常田を起こしてしまった。

「なんやねん、寝とったのにぃ……」
「常田!」
「なにや、ん? この声……聞いたことある」
常田はモニターに顔を近づけた。

そのモニターには夏姐さんと次郎さんが映ってた。そうか、2人も3年以内の新婚さんじゃん!

2人して驚く。
バツイチ3人のドS子連れ主婦と女装好きアラフォーカップルって紹介されてたけど……。

「おもろ」
「うちらよりインパクト強い……」

まぁそれぞれ色々あってさ。

わたしたちの乗り越える壁がたまたまこれであって。
隣の芝は青い。みんな何かしら悩みや困難はあるもの。
でもそれを支える嬉しいことや楽しいことがあってこそ。そして周りの人たちの優しさも。

これからも色々ありそうだけどとりあえず、わたしたちはこれでいいのだ。


終わり

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