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有名私立小校長先生のお言葉「伸びきったゴムのようなお子様は困ります」

 1月。大学共通テストの季節になると、「受験シーズン」と呼ばれるようになり、中学受験、高校受験、大学受験と多くの試験が行われるようになります。しかし、それよりももっと前、9月~12月にかけて、一部の地域ではありますが、幼稚園受験、小学校受験が行われています。

 えっ?幼稚園で受験なんてするの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、するんです。その試験でよくあるのが母子遊び。お母様と一緒にひたすら遊ぶのです。そのために幼児教室に通って、お母様がお子様とどのように関わるのか、適切な言葉がけは?などを勉強するのです。

 私はワーキングマザーだったので、子どもは8カ月から保育園。毎日、仕事と育児でいっぱいいっぱいだったので、小さい頃、子どもと思い切り遊んだという記憶は実はあまりないのです。だから、幼稚園受験をするために一生懸命なお母様を見ると本当に尊敬してしまいます。

 そして小学校受験。小学校受験はペーパーと呼ばれる筆記試験、先生と一対一で行う口頭試問、主に協調性や社会性、思考力などもみている行動観察、体操、面接など、いろいろな種類の考査があります。

 以前は幼稚園受験はもちろん、小学校受験においても、ほとんどが専業主婦のご家庭のものでした。なぜなら、中学以降の受験とは違い、子どもが文字を読んで問題を解くということはないので、受験準備はすべて親が寄り添って行う必要があること、また学校側も保護者が学校へ関わることが大前提なので、仕事をしているとやはり難しかったのです。

 今は女性が結婚しても、働き続ける人が多くなり、小学校受験においても共働きのご家庭が非常に多くなっています。学校側もここ数年でアフタースクールと呼ばれる預かりサービスを行うところが増えたり、共働きであっても、子どもに何かあったときに誰かがサポートできれば問題なしと考えるところが増えてきました。

 小学校受験は考査内容も幅広いので、やるべきことは多岐にわたります。また、問題を学校側が公開することはほとんどなく、配点や評価基準はブラックボックス。だから、どんな有名な幼児教室に通っても、どんな立派な家庭教師に学んでも、それだけで合格できるわけではありません。
 
 私はワーキングマザーとして、時短勤務とはいえ、正社員で働きながらの小学校受験だったので、かなりしんどい思いをしました。小学校受験は文字のない受験。発問を耳で聞いて問題を解くというスタイルなので、勉強は親が目の前に座って、つきっきりでやるのが普通。私のような働く母は、時間がない中、量をこなす勉強はできません。3歳下の妹がいるので、つきっきりも無理です。どうすれば良質な学びができるのかを考え続ける日々でした。
 
 学びとは何か? 目の前にある受験で合格をすることはもちろん大事ですが、子どもたちの学びは未来へずっと続いていきます。ある学校説明会で「伸びきったゴムのようなお子様では困るのです」という校長先生のお言葉が特に印象に残っていますが、幼児期の学びは、好奇心を育み、世の中への興味関心を持ち、学ぶこと、できるようになることが楽しいと思う気持ちを育てることではないでしょうか。

 私はこのことに気づいたことで、子どもたちとの受験勉強が一気に楽しくなりました。さらに私が+αとして意識していたことは、「自ら行動を起こす」心を育てること。日々の生活の中での工夫が、子どもたち二人を第一志望の小学校からご縁をいただく結果へと導いたのだと思います。そして、この時期の親子の関わり方、学び方が、その後の子どもたちの、それぞれの成長段階においての学びへ大いに役立ち、中学校受験、大学受験と、2人ともそれぞれ、第一志望の学校から合格をいただくことへとつながっていったのだと思います。

このような「学びのヒント」を初めての著書「キャリアと子育てを両立する!自分と家族の価値軸で築く幸せな生き方」に書いています。
よろしければお読みいただき、ご感想などいただけたら嬉しいです💛


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