2007年生まれの子どもの半数は107歳まで生きる?超長寿時代に考えること。
日本では、2016年10月に発刊した『ライフシフト~100年時代の人生戦略』という本を、遅ればせながら読んでみました。
この本の冒頭に出てくるのが、「2007年生まれの寿命」というタイトルで表示されるこのデータ。
2位は104歳のアメリカ、イタリア、フランス、カナダが並んでいますが、日本の107歳はダントツ1位という長寿国なのです。
付随するデータを見てみると、2021年に100歳以上の方は約86000人。厚生労働省の試算では、これが2050年頃までには60万人くらいに達すると言われているので、日本がものすごいスピードで高齢化社会、いや、超高齢化社会へ向かっていることは以前からよく話題になるので、なんとなくはわかっていましたが、数字で見ると、よりリアルな人生100年時代が見えてきたような気がします。
今までは、保育園や幼稚園に通い、義務教育の小学校、中学校、そして高校、大学、大学院といった最終学歴と呼ばれる学校を出ると、新卒採用という名の一斉採用の波に乗り、就職。そこからひたすら働き、定年を迎えて、引退。老後を過ごすというのが一般的な生き方でした。
私も22歳で大学を卒業してから、リクルートスーツに身を包み、就活をして企業へ就職。出産、育児をしながら、22年間、勤務してきました。
まだまだ子育てと仕事の両立ができるような制度も理解もない時代で、
毎日がいっぱいいっぱいで、いつまでこんな生活が続くのか…
会社では成果、成長を求められ、子育ては思ったようにはいかない、
私は何をしたいのか?私はどう生きたいのか?
なんとなくモヤモヤしながらも、仕事が楽しくて、
気づけば44歳になった年、
会社での仕事もほぼほぼやり切った感があったこと、
息子の中学校受験を控えていたこと、
年齢的に前のように無理ができないなぁと感じていたこと、
そして何より、20年後の65歳になったときにも、
自分らしく、自分だからできることで
社会の、誰かの役に立ち、イキイキ働いていたい、
このまま会社に残ることで65歳の自分を実現することができるのか?
と自分に問うた時、
「卒業」の2文字がくっきりと見えてきました。
これからは、24時間、365日、自分が大切にしたいことを、
大切にするために、
自分の価値観、自分軸で判断して、
大切な自分の人生の時間を使いたい。
そんな思いで独立しました。
あれから8年。
七転八倒、いろいろありますが、
人生100年時代という言葉を聞くと
ワクワクできる自分がいます。
国家資格者であるキャリアコンサルタントである私なので、
自分のライフサイクルを描いてみたり、
自分の価値観に向き合ってみたりしながら、
「ありたい自分」「なりたい自分」を思い描き、
自分が一番大切な人、大切なことを大切にするためにはどうしたらよいか?という視点で、人生の選択をしています。
だからこそ、自分らしく、ワクワクする人生になっているのかもしれません。
大学時代の友人から、
「結局、ゆかみたいに、自分の価値観で選択した生き方の方がいいよね。
44歳で会社を辞めると聞いた時、もったいないと思って言ったけれど、
今、50歳を過ぎて、定年というゴールが見えてくると、
いろんなことが不安で、どんよりしちゃうのよ。」と言われました。
ライフシフト・ジャパン株式会社が行った「人生100年時代と聞いて、ワクワクする?どんよりする?どっち?」
という調査結果では、
ワクワクする44.5%、どんよりする55.5%という結果が出ており、
特に30代、40代、50代に「どんよりする」と感じる方が非常に多いという結果が出ています。
就職するときには、定年後の悠々自適な人生を思い描いて仕事人生を送っていたのに、いきなりゴールが先になり、
さらに年金制度があてにならなくなったり、急激な世の中の変化に戸惑うこともあるのかもしれないなと思います。
でもせっかく神様がくださるかもしれない長い人生を、
どうせならワクワク、楽しく生きられたら素敵だなと、
私は思います。
ライフシフトの本には、これからの100年時代を生きるヒントがたくさん書かれていて、読んでいて、勇気づけられました。
超長寿社会では、「自分はどうありたいのか?自分はどうなりたいのか?」を考え、一歩踏み出す勇気を持つことが大切なのかなと思います。
キャリアコンサルタントとして、たくさんの方の人生100年時代をワクワク生きるお手伝いができたら幸せだなと思う今日この頃です。
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