組織を高めるために【はきものをそろえる】
こんにちは!店舗コンサルタント、
潤井佑佳です👩🏻🌾
今日は、テクニックでもノウハウでもない本質の部分をお話します。
企業・組織・個人として、
今後もっと明るい方向に進むために
まず、これだけはできているか?
思い返してみてほしいところがあります。
【はきものを揃えていますか?】
組織の中、もしくは普段の行動の中で
「誰かがやってくれるだろう」と
心の中で感じてしまうことはありませんか?
例えばドアの開け閉め。
わたしは実家のリビングのドアを閉め忘れることが多く、良く注意を受けます。
「また!?暖房効かないから閉めて!」と言われながら母がドアを閉めてくれます。
何度言われても治らない。
それって、いつも最後に誰かがやってくれると
思い込んでるからですよね。
このような積み重ねが続くと
そもそも、散らかった光景が当たり前になり、
最終的には誰もやらなくなる。
いつも誰かがしてくれると期待したから、という結果ですね。
ただ、これこそが怖いこと。
気づきが無くなる組織を作る、第一歩に
足を踏み入れてしまっているのです。
二つの保育園のやり方を例に挙げてみましょう。
…
今日は運動会。
「プログラム3番 サーキット」
担任以外の職員7名が、3分以内で運動器具を出し、競技準備をします。
⚪︎準備するもの
跳び箱5段、平均台、マット3枚、鉄棒、カラーコーン4本、ミニコーン12個
ライン引き1人
さて、どのように準備するのでしょうか。
保育園A
このプログラムの準備をやるメンバー7人だけを決める
保育園B
跳び箱→〇〇先生
平均台→〇〇先生
マット3枚→〇〇先生
…
…
と、各準備物に担当を決める。
どちらが良かったでしょうか?
=結果どちらも上手くいきました。
ただ、
保育士の姿が活き活き見えたのは
保育園Aでした。
Bの方が担当を決め、スムーズに出来そうなのですが
なぜでしょうか。
保育園Aは
担当を決めていない分 大きな声で声掛けをし合い連携していました。
「それ1人で持てる?」
「わたしそれもって行くね!」
「先これ持って行く方が良くない?!」
「これよろしく!」
何よりスピード感をもって準備をする必要があるので
必然的に相手の様子を見ながら声をかけ
協力し合っています。
保育園Bの場合
もちろん声の掛け合いは無し。
自分の準備物が終われば待機している。
挙句の果てに
「これ残ってるけど誰担当?」
いかがでしょうか。
初めにお話しした、誰かがやってくれるだろう。
私の担当じゃないから。
という部分と重なりませんか。
ただ、大切なことは
保育園Aは運動会当日だけこのような形をとっているのではありません。
日頃からいろいろな面で当番を決めていませんでした。
そのかわり部下より上司が
先に先に
掃除、ゴミ捨て、整理整頓を当たり前のようにやるのです。
それも気持ちよさそうに。
それを部下に押し付けることもなく自分の習慣としてやっていました。
その時のわたしは
上司のことを尊敬していました。
「仕事も計画的でスムーズ、なのに気配りや
掃除まで。なぜ周りのために嫌な顔ひとつせずに
できるんだろう」
若かった私はよく分かっていませんでしたが
ただただ尊敬心と、有難さから
いつもあの人ばっかりゴミ捨てしてくれている。
自分も負けられない、あの人より先にゴミ捨てに行こう。
真似をすればあんな大人になれるかもしれない。と、
保育の方法や計画なんかより、
まずは習慣を真似すれば同じようになれると思って
上司と1人競争していました。笑
次はわたしもお返ししたい。と
自然と感謝の気持ちと返報性の原理も芽生えます。
結果当たり前になり、習慣となる。
朝1番にそれを出来ることが気持ち良くなる。
そしてまた後輩が真似をする。
指導なんてしていませんが
連鎖していたことを思い出します。
誰かより先に挨拶する、先に掃除する、先に準備する。
小さなことですが、それが当たり前の組織になっていました。
結果、時間が残るので別のことができたり、
その清々しい気持ちから心に余裕もでき、
必然的に気付きが多くなります。
相手は大変なんじゃないか?
困ってるんじゃないか?
保護者の表情が暗いな、お疲れなのかな?
全て自分ごとに置き換える余裕が生まれます。
これこそが、相手に貢献する
という気持ちに繋がるのではないかと私は考えます。
小さなことでもいいから
まずは気づく。
散らかる前に、綺麗なうちに掃除をする。
開けたら閉めるじゃなくて、
開いているドアを閉める。
組織全体が当たり前にそれができると
みんなが気付きに強くなる。
お客様の様子にも気付ける。
まずは身の回りの小さいことを大切にしましょう。
では、どんなことから始めればいい?
はきものをそろえてください。
明日向く方向へ扉へまっすぐ履物をそろえてください。
基本中の基本ではありますが
忙しいほど案外出来ない組織が多い。
簡単なことなのに気持ちが引き締まる。
たったこれだけで
身の回りのこともきちっとできるようになり
次は他の部分も気になってきます。
机を変えたら、他の家具やカーテンも変えたくなるのと同じですね。
こういうことを教えるのではなく、
上司が背中を見せてあげてください。
何かが乱れているときは黙って揃えてあげてください。
周りが揃い始めると乱れていることが気になり
そして最後は自分の履物は責任感をもって自分で揃え
次はまた相手の為にできるようになるのです。
忙しい日々でもきちんと足元を見つめられるか
足元をそろえることができるか
小さなことですが意外と大切なところです。
長くなりましたが、読んで下さり有難うございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?