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#4 少数民族モン族を読み解く〜森のセミ モン族の文化と宗教のシンボル〜
こんにちは!
ベトナム北部ムーカンチャイでJICA海外協力隊として活動中のYukaです🌻
今日もモン族の世界をひも解いていきます。
↓これまでの記事は下記マガジンにまとめています
今回のパートは少しスピリチュアル?な雰囲気でした。
どうやら、モン族とセミには興味深い関係があるようです。
自然や生物とのつながりが深いモン族にとって、セミは日常の様々な場面で思い起こされる特別な存在なのだとか、、。
モン族の伝統的な刺繍や工芸品にもセミをモチーフにしたデザインが見られることがあり、セミのデザインは自然への敬意やセミが持つ象徴的な意味を反映しているそうです。
*今回のパートは日本語訳がかなり難しくて、直訳的になってるところが多いですが、お許しを、、!😂
第4章 森のセミ モン族の文化と宗教のシンボル
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イエンバイで行われるモン族のお葬式の最後には、人々はお互いに魂の経験を歌で伝え合います。
”水牛に生まれ変わったなら耕作させられるのを恐れ、馬なら重い荷物を運馬されるのを恐れ、豚なら屠殺されるのを恐れ、犬なら殴られるのを恐れ、、それならまた人間になるのです”
しかし、人間はあまりに惨めな生き物で、結局魂はセミに生まれ変わりたいのです。
森のセミになるということは、「前も後ろも上も下もわからないまま生きる」と1日中歌い、自由で何にも縛られずに生きるということです。
モン族の人々にとって、セミは音楽を奏でることのできる楽器だと考えられています。
モン族の人々にとって、セミの鳴き声は季節を告げるカレンダーのようなものです。
セミの鳴き声を聞くと春の訪れを感じます。
7月にセミの鳴き声が聞こえてくると、豆を育てて民族楽器のケーンを作ります。
秋から冬にかけてのセミがよく鳴く季節には、セミの鳴き声のように音楽を奏でるためにケーンを買う人もいます。
セミの鳴き声を聞くと、とても悲しくなる時もあります。
セミの鳴き声は、花嫁として働きに行くモン族の女性の心の叫びのようにも、セミだけが友達で苦難と悲しみの人生を愛する孤児の心の叫びのようにも聞こえます。
モン族の人々は、セミや鳥が鳴いているのを見ると、時に亡くなった父や母のことを思い出します。
母は亡くなる時、セミや鳥の鳴き声をよく聞くように言いました。
セミや鳥が鳴く時は、生きる術を教えに母が帰ってきているんだと言うことを知っておいてください。と。
このように、モン族にとってセミは、共に歌って自由に生きる良き友達のような存在なのです。
セミは力強く木にしがみついて樹脂や樹液を吸い、何がなんでも生きます。
雨が降ったら木の下に留まってください。
家のことを心配する必要はありません。
民謡を歌い続けましょう。
"青い空に太陽が轟く"
"乾いた空に激しく雨が降る"
"晴れた空には太陽が輝く"
"松の木の下に激しく雨が降る"
終わりに
正直あまりよくわからないパートだったんですけど笑、これを機にモン族とセミの関係について少し調べてみると、モン族にとってセミが特別な存在ってことはよくわかりました。
セミの脱皮の過程が魂の浄化や新しい生命の始まりを象徴していることから、蝉は多くの文化で再生や変容を表す存在なんだそうです。
また、セミの短い命は生命の儚さや自然の循環を表すこともあり、これが儀式や詩歌のテーマになることもあるんだとか🤔
モン族の刺繍や模様にもセミのデザインがあるそうなのですが、まだ見たことがないので探してみます!
第5章は、山林の友達です。
お楽しみに👀
Yuka