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パリ旅行記 ルーヴル美術館を浴びようじゃないか
旅の最終日はルーヴル美術館の練り歩き。
数日前に夜間開館でモナ・リザと対面を果たした私だったが、ルーヴル美術館はまだまだそんなものじゃない。開館時間と同時に当日券を求めて一時間程並び、再びガラスピラミッドから館内へ。
コの字形の建物はそれぞれ偉人の名前の「翼」の名称がついており、展示は4階分。絵画に始まり、彫刻、装飾品、工芸品等が地域や年代毎に分類されている。
最初に目指したのはフランス絵画エリア。あれだけの行列やエントランスにいた人が嘘のように閑散としていた。
作品数もですが、圧巻だったのは大きさでした。絵画に描かれている人が実物よりも大きい、どうやって運ぶんだ?というのがよぎるくらいのスケールの大きさ。
区画一つ一つがホールよりも広い建物って初めてでした。
ひと口に「フランス絵画」と言っても時代によって技法も違えばモチーフも変わり、それぞれの時代に囲まれた空間が大冒険をしているよう気分になりました。
私は、青の画材が登場し、画角も少し明るい基調が感じられる年代が好きで、何百年の時を経ても色鮮やかさを保つ絵画たちが、ルーヴルの収蔵能力と相まってとても感動しました。
装飾品の精密さ、献上された主を失っても気品を失わずに輝く品の数々に、過去の人へ思いを馳せたい。
想像力も刺激される空間は疲弊も激しく、2時間くらいでふらふらになりました。まだオリエントエリアを中心に、入っていないエリアもあるのに、ルーヴルを浴びる時間は終了。
行ってないエリアがあるということは、また来なくちゃいけないな。