ゆか

🎾👑辺境の字書き リョ×桜偏向考察&ライナーノーツの置き場予定

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最近の記事

新テニ論考(2)決勝戦は中学生たちのアイデンティティ喪失と新生の物語

3ヶ月分のSQ本誌連載感想+考察、今回から越前リョーマ編に入ります… ほんとはもっと早くUPしたかったのですが、夏の間は原作公式からのあまりの推し供給ラッシュに発狂し、Twitterの海で発作を起こしていました。新譜がでたり表紙になったり、リョーマ(と桜乃ちゃん)ファンにとっては劇場版以来のビッグウエーブ。そんな祭りの裏側で、本誌では無慈悲にも連載が進んでいきます。いや好きな漫画の連載が続いているのは最高に嬉しいんだけど、ある意味「終わりのはじまり」でもあるので…。 クライ

    • 越前リョーマ考(4)キャラソン解釈編/「R′」〜テニプリはデ○ズニーを超えてその先へ

      もしもテニプリに”音楽”がなかったら。 そんな仮定は「ありえない」と断言できるほど、キャラクターソングをはじめとする数々の音楽コンテンツは「テニスの王子様」という作品に、そして私の推し活になくてはならないものになりました。 テニプリは2024年で連載25周年、積み重ねてきたCD総数は500タイトル。 500曲じゃなく、シングルアルバム含めて500枚のCDが出たということですけど… この「前人未到」の名にふさわしい偉業に、神々の残してくれた軌跡に、私は天を仰ぐしかありません。

      • 新テニ論考(1)決勝戦は中学生たちのアイデンティティ喪失と新生の物語

        ヘッダー画像に盛大なブーメランをいただきながら、SNSに向かう心はいつも瀕死です。 装丁関係で新規フォローしてくださった方にはまずお詫びをしなければなりませんが、基本「越前リョーマとテニプリの行く末について偏向考察する」ことを目的としたnoteなので、今回は装丁の話などなにひとつありません。ごめんなさい。いつか既刊の振り返りはするかもだけど、新刊用の小説ができてないので新刊はきっと遥か先です(装丁だけ先に妄想している) この記事の要約(初読後メモのスクショ)ということで以

        • 推し用紙と推しフォントで作る小説同人誌装丁note.2

          2024年6月末のイベントで新刊が出ます(小声) 二次創作も小説も自ジャンル以外で書くことは1000%ないと思っていたのに、普段あれこれお世話になっている絵師友からの「表紙絵を描くから私の推しカプで小説を書いてくれ」という熱烈依頼に相乗りし、彼女への献本というかたちでオンリーイベント祝いに一冊奏上することになりました。一冊では足りないくらい日々こちらも供給いただいているので書くしかない。 しかし世間の子どもよりも読み込みの浅い別ジャンル(kmt)、さらにマイナー(鬼)腐カプ

        新テニ論考(2)決勝戦は中学生たちのアイデンティティ喪失と新生の物語

        • 越前リョーマ考(4)キャラソン解釈編/「R′」〜テニプリはデ○ズニーを超えてその先へ

        • 新テニ論考(1)決勝戦は中学生たちのアイデンティティ喪失と新生の物語

        • 推し用紙と推しフォントで作る小説同人誌装丁note.2

        マガジン

        • テニスの王子様/考察
          7本

        記事

          推しフォントでデザインする小説同人誌装丁note.1

          noteはもともと、他のクリエイター様の装丁記録を眺めるのがとても参考になるので始めたSNSでした。自分も次に本を作ったら装丁記録を書きたいと思っていたのですが、やっと形にできそうです。こういう自分の作品語りみたいなものはXでは好まれないのだろうなと思いますが、noteの文化なら許してもらえそうです。許して。 装丁がやりたいから二次創作をするのか、 創作物ができたから装丁をするのか。 言うまでもなく圧倒的に後者なのですが、いざ作るとなったら内容以上にこだわってしまうことがそ

          推しフォントでデザインする小説同人誌装丁note.1

          越前リョーマ考(3)キャラソン解釈編/テニスアイドルの光と影

          この夏は色々ありすぎて体内ミトコンドリアごと死滅しそうになってましたが、こんなときいつも「まだ死ねない」「生きたい」というを気力を与えてくれるのが「テニスの王子様」というコンテンツです。 映画「リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」は9月で上映2周年。全国で声出し応援上映が決まったそうですね。おめでとうございます。その朗報にまたひとつの命が救われました。 都会では満員の映画館でファンが歌い踊り、その中に許斐先生が紛れてペンライトを振

          越前リョーマ考(3)キャラソン解釈編/テニスアイドルの光と影

          創作には質のいい孤独が必要という話

          前回の記事に分不相応なほどに評価をいただいており大変恐縮ですが、それはきっと私の言葉の如何ではなくて、引用させていただいた作品の力に他なりません(平身低頭) 記事冒頭でご紹介したのは、持田あき氏による短編連作集「スイート・ソロウ」 2巻に収録の『夢の夢こそ』という漫画作品の一節です。 恋愛漫画、という固定観念を取り払って、全ての創作者の方に読んでいただきたい珠玉の台詞とモノローグ。 この漫画から貰えた、はかりしれない勇気への感謝をこめて(公式様に大変申し訳ありませんが、一部

          創作には質のいい孤独が必要という話

          Twitterから離れたら正気の沙汰じゃない文字書きに戻れたかもしれない

          唐突ですが、少女漫画ではこちらの作品が刺さりすぎて毎回泣くほど好きです。 : : : Twitterアカウントからログアウトして暫く経ちました。 離れる、と決めてタイムラインを見なくなった1週間後、API制限やthreadsへの移動ムーブが巻き起こったことで、逆に冷静になれた気がします。自ら離れた時がたまたま閲覧制限がされたタイミングに重なってただけだったのですが、その日に見に行ったらTwitterアカウントは主が不在でも健在で、そして閑散とした風が吹いていて、まるで北欧

          Twitterから離れたら正気の沙汰じゃない文字書きに戻れたかもしれない

          推しへの狂気が凶器になるとき。 「好きの世界」をつくる認知バイアスについて考える

          これは、誰かに対してというより自分に対しての自戒をこめての思考の整理。特定の対象とかジャンルの追求ではなく、偏りがちな視点をメタ的観点からも見る訓練のためのものです。今後の解釈と創作の「続き」に向かうためにどうしても整理しておきたく。 簡単に言うと、自分の「好き」を違う視点でみている人のことも考えようというお話です。 : : : 私の見ている世界と他の誰かの見ている世界は同じで違う 人の認知というものは、似ているかのようで全く違う世界を形成しています。 同じものを見て

          推しへの狂気が凶器になるとき。 「好きの世界」をつくる認知バイアスについて考える

          Twitter is not for me.

          一年くらい前から、文章創作イップスみたいな状態になってました。ライターズブロックとも言うみたいですね。 思うように書けない。集中して書けない。自分の思い描く世界に没頭できず、浸ろうとすればするほど苦しくなる。 その原因が何であるかはもうずっと前から気づいてはいて、でもどうにか乗り越えていきたくてあれこれ迷走してみたけれど、やっぱり私はTwitterから少し距離を置きたいと思います。 (タイトルは某藤i井君のBioからの引用ですが、彼がこう言い残した言語化できない感覚みたいなも

          Twitter is not for me.

          余談:スポーツ観戦として読む「テニスの王子様」

          (越前シリーズの途中なのですが遅筆すぎて話題が機を逃しそうなので、すでに周回遅れになりかけた余談を先に) 先日のWBCで日本代表が奪い獲った「世界」。これは新テニの日本代表がこれから迎える決勝スペイン戦のための布石なのかなと思うくらいに、フィクションを超えた神展開が現実になりました。おめでとう日本代表!(遅) 前回までの考察シリーズで、前書き(注意書き)に「テニプリに女の子は不要」というご意見があることも認識している旨を書きました。そんな中でこのWBCの中継やその前後の報道

          余談:スポーツ観戦として読む「テニスの王子様」

          越前リョーマ考(2)希望の王子は葛藤するか

          越前リョーマが抱えるテーマについての、自分とのダイアログ。 「目に見える側に囚われるな 物事の本質を見抜け」という越前南次郎の教えを都合よく解釈し、越前リョーマの見えない側/物語の余白を妄想考察していきます。 ※ 原作のキャラが至上であり最高という大前提の元で、原作設定を否定するつもりは全くありませんが、偏向解釈による仮想要素も含みます。原作至上主義の方、テニプリに女の子は不要という方、王子様は常にかっこよくて最強なはずとお考えの方には不向きな内容かもしれません。 越前リ

          越前リョーマ考(2)希望の王子は葛藤するか

          越前リョーマ考(1)テニスに言葉はいらない。テニプリの「語られない」余白を埋める

          許斐先生のインタビューを正確に引用したいだけのために公式ファンブックを買い揃えましたが、最後のページに書かれているイラストがあまりに良すぎて心臓が止まるかと思いました。 これから始まるnoteは二次創作肯定も含む偏向解釈になりますので、原作至上主義の方・テニプリに女の子は不要と思われる方・趣旨に合わないなと思われる方はそっ閉じをお願いいたします。 テニスに言葉はいらない 昨年末からある方と自作品(二次小説)についての意見交換というか、メッセージのやりとりをさせていただいて

          越前リョーマ考(1)テニスに言葉はいらない。テニプリの「語られない」余白を埋める

          映画「リョーマ!」を見ながらリョーガの能力剥奪の意味とテニプリの原点について考える

          本当はこのnoteの最初の記事は、越前リョーマ個人のことについて書くつもりでした(下書きに置いてます)。 テニプリのこれからの展開のことを先にふれるのは順番が逆かなとも思ったけど、これも彼を語っていくには必要な内容なのかなと思ったので。なぜなら結論にはヒロインの存在意義があるからです(なのでテニプリに女の子は不要と思われる方はそっ閉じをお願いします)。 そして原作のあちこちに置かれているスペイン戦に向けての布石とかについてはあまり深くは考えられていないので、それについてはココ

          映画「リョーマ!」を見ながらリョーガの能力剥奪の意味とテニプリの原点について考える

          7th Directionへの逃亡

          ※こちらはpixivに公開&書籍化した二次創作(小説)に同封しようと思ってたけど間に合わなかったあとがきです。読みたい方に公開しては、と言っていただいたので、noteに掲載してみました。(Privatterだと画像入れにくいので) 今更すぎる劇リョ!の超偏向解釈とリョ桜要素も含みます。個人の意見なので解釈違いとかあったらほんとにごめんなさい。ゆるく見逃していただくか、読む前にそっ閉じていただけたら嬉しいです。  こんな作品を世にだしてしまって、ほんとうに世界を敵に回すかもし

          7th Directionへの逃亡

          ユカの、ユカによる、ユカのための

          2021年9月にテニスの王子様(原作)と出会い、そして映画「リョーマ!新生劇場版テニスの王子様」を見て以降、感情のアウトプットを人生初の二次創作に費やしました。溢れ出る感謝と衝動を日常言語では表現不能だった、ともいえます。 言葉がひと通り枯渇するまで書き続けて一年半が過ぎた今、やっと創作でなく普通の言語で話ができるようになりました。とある企画をきっかけに「自分の作品に解説とフィードバックを送る」という作業をさせていただき、創作の前提となった思考を整理して人に伝える、という機会

          ユカの、ユカによる、ユカのための