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日本の四季と表現があまりにも美しくて切なくて

最近毎週楽しみに見ている大河ドラマ「光る君へ」
表現や演出が素敵だな〜と思う場面が増えてきた。
音楽、映像など、役者さんが何も語らなくても見ているだけで静かで美しいシーンなど…。
今回の第二十一回「旅立ち」は、枕草子誕生の瞬間が本当に素晴らしくてお気に入りすぎて何回も見ている。

何もかも失って辛く深い悲しみの中出家した、定子様。
生きる気力も失ってしまい…
そんな定子様をなんとか元気づけたい清少納言は…

夜、清少納言が筆を取り、月明かりの下で和紙に文字を書き始める。
そして、定子様の寝ている枕元ににそっと春はあけぼの〜と書いた和紙を置く。
その瞬間、静かだったシーンに美しいハープの音楽が流れ、月明かりに照らされた和紙の上に花びらが散ってくる。文字がとんでもなく綺麗。。

この場面だけでも「なんて素敵な演出…!!」と感動していたら、
夏は蛍が現れ、秋は紅葉が散るなど四季折々の美しいものが出てくる。
やっぱり京都の四季好きすぎる…。

定子様が季節ごとの言葉を読み、清少納言が書くシーンの二人が背中合わせに映し出されるところもグッとくる。

清少納言が、定子様が自分の書いた言葉を読んでいるところを見て感激して体を震わせ、定子様が声に出して静かに読んでいるところはこちらまで涙ぐんでしまった。

たった一人の悲しき中宮のため、枕草子は書き始められた。

こうして枕草子誕生の瞬間が描かれていた。
終始静かで短いシーンではあるけれど、この数分間があまりにも美しくて切なくて、大切に心にしまっておきたい名場面だったなーと幸せな気持ちになったのでした。
ドラマを作ってくれている方々に感謝しかない。

毎週日本の美しい四季や言葉、文化に触れることができて嬉しい限りだ。
知識や教養としても学ぶことが多いので、これからも楽しみ。

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