【イベント】Adobe XD ユーザーフェス (東京) 2019/5/25
XDのユーザーグループイベントに行ってきました。最近実務ではデザイン自体をやれていないので、キャッチアップにちょうど良かったです。セッション動画はアーカイブも保存されるという事で、詳細はそちらを見れば良いので、概要のメモを中心に。
セッション
session1 長谷川 恭久さん「あなたはどんなデザイナーになりたいですか」
session2 角田 綾佳さん「PhotoshopとIllustratorが手放せない人のためのXD」
session3 小林 武蔵さん「XDでデザインをデザインしよう。」
session4 湯口 りささん「5つの作例で学ぶ2019年5月更新」
session5 松田 直樹さん「XDはBeautiful SVGの夢を見るか」
session6 轟 啓介さん「Adobe XDが目指すこと」
「あなたはどんなデザイナーになりたいですか」
デザインの良し悪しに絶対的な正解は無く、やりがいを持ちながら評価も得るには、やりたいことと期待されていることがマッチしていることが大切…というお話でした。
■成果物が「プロモーション」の場合に重視されること
・独自性、パっと見の印象
・ブランドメッセージの伝達
・UIはビジュアルコミュニケーションの一部
■成果物が「アプリ・サービス」の場合に重視されること
・使いやすさ
・コンバージョンへの誘導
・UIの一貫性・拡張性
どちらのデザインをやりたいかによって、適したツールも違えばその人の志向に合う/合わないも違う。
これはデザインの話ではあるけれども、システム界隈のエンジニアたちにとっても当てはまるんだろうなと聞きながら思いました。(よくあるのが、技術を追求したいのかマネジメント志向なのか、といったような)
ビジュアルとかインタラクションに凝ったデザインも勿論すごく好きなんだけど、XDの思想が好きな理由を再認識出来ました。
「PhotoshopとIllustratorが手放せない人のためのXD」
いつみても角田さんのスライドは可愛い。XDでデザインするといってもすべてがそれで完結するわけではないから、どう適材適所で使い分けるかという実践的なお話でした。
具体的には、XD(全体のレイアウト)、Photoshop(写真補正・合成)、Illustrator(アイコン・テキスト)で使い分けていくうえで、CCライブラリを上手く活用しましょうということと、その注意点について。
なぜXDを使う必要があるのか
・ビジュアルとレイアウトを分離できる
・コンポーネントで「デザインの型」を作りやすく
・プロトタイプで共有しやすい、動きを考えやすい
CCライブラリでアウトラインデータの文字の形がへにゃってなるのは、知らないでそうやっちゃうと怖いかも…。勉強になりました。
「XDでデザインをデザインしよう。」
XDを使って、普段のデザイン業務(名詞:コンセプト、設計)をデザイン(動詞:プロセス、行為)しよう。という趣旨で、株式会社LIFULLさんがXDを導入するまでのプロセスや、それによって何が解決したか、というお話。
XD導入により
・デザインのマスターデータ管理(属人化が解消して、探す手間がなくなった)
・ツールの挙動が軽い(作業がストレスフリー)
・PJスタート時の認識合わせ精度向上(不要な検討がなくなる)
・共有機能(受け渡しのコスト削減、精度向上)
言われてみれば、アートボード全部まとめちゃってマスターデータを管理するというのは楽そうです。(のちのセッションでアートボード1500個並べた画面を見たのだけれど圧巻でした)
「5つの作例で学ぶ2019年5月更新」
5月のアップデートのうち、コンポーネント・多角形ツール・ガイドにフォーカスして作例を見ながら新しい機能についてご紹介してくださいました。手を動かして見せてくださる形なので、詳細は動画を見て頂くのが一番かと。
懇親会でお話をする機会があり、キャリアの話をしたらアドバイスを頂きまして…ありがとうございました。
「XDはBeautiful SVGの夢を見るか」
こちらも文字で説明するより動画を見て頂いたほうが良いセッション。XDが生成するSVGはまだ発展途上なので、うまく作業工夫するためにどんな工夫をこらしているか…というお話。
愛と笑いに包まれて、温かいセッションでした。そしてそもそも、図形をコピペしてエディタに張り付けるとSVGのコードになるということを初めて知った私は、セッション聞きながらXDの図形をエディタに貼り付けてみて、「おお」ってなりました。
詰めが甘いって言っても、そもそもシンプルなのに割と何でもできるすごい子だし…。
「Adobe XDが目指すこと」
XD誕生秘話や今後追加する機能についてなどのお話です。XD誕生秘話、他のイベントで轟さん以外が登壇されたものも含めると3回目くらいなのだけれど、何度聞いてもエモい。FireworksファンからのXDファンなので、尚更。
1,500のアートボード(75.1MB)でもサクサク動くところとか、XDのプロジェクトにPMが26人もいるとか、使う人の負担にならないようにするために環境設定が無いとか…新しい話も聞けて面白かったです。
このセッションも、動画で見たほうが楽しめますので文字としてはこの辺で。
まとめ
XDはやっぱり最高。