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乳がん闘病記 入院・手術編(5)2024/12/30〜 リンパ浮腫!?
《2024年12月30日》
術後4日目
朝4時
目が覚め、そこから起床時間の6時までネットの海を漂ったりまどろんだり。
よく眠れる日とすぐに目が覚めてしまう日が交互に来るような感じでした。
7時 ドレーンが一つ外れる
主治医ではない乳腺外科の医師の回診。宝塚の男役のようなキリッとした女医さん。
傷口とドレーンを見て、「リンパの方のドレーンを外しましょう」。
その場でドレーンが一つ外されました。
その瞬間は思ったよりは痛くないけれど、うっ!と思わず体をひねるような変な感覚。
あっという間に外されて、ガーゼが当てられました。
何しろドレーンとドレーンポシェットが2つあると、それを首にかけるときにこんがらかってめんどくさい。
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見るべきは、左上からのドレーンの管とドレーンポシェットの紐の絡まりぐあいですww
このドレーン、よくわからないけれど、中のバネを「折ると吸引」というシステムで陰圧がかかるらしく、それで体内の廃液を外に出すようになって取るのだそうです。
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ドレーンはシリコンの管がパックにつながっています。
シリコンなので柔らかくてくねくね曲がったりもする。
そこにポシェットの首から下げる紐も加わって、ちょっとした知恵の輪状態。
それがベッドから離れるたびに起きていたので、ドレーンが一つになっただけでもかなりのストレス減!
ドレーンが一つになってご機嫌の図
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軽くなったついでにこの状態で体重を測ると、なんと!6kg減!!!
もっとも、入院時に測ったときは色々着込んだ状態だったので、入院当日自宅で測ったときよりは4㎏減ってました。
マジで?
8時 朝食
いつものようにシンプルな朝食。
ブロッコリー、カリフラワーは冷凍ですね。
前日コンビニで買っておいたサラダと、持参のスープを足しました。朝はやっぱり温かいものをお腹に入れたいので。
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15時 バイタルチェック
午後のバイタルチェック、体温とドレーンの廃液、傷口のチェック。
ドレーンが一つになったからか(?)廃液の量が多くて、この分では年内退院は無理。
朝が早かったのでお昼寝。
熟睡してました。
体の痛み
相変わらず右の二の腕の内側がジンジンと痛い。生まれて初めてのこの感覚、言語化がとても難しい。
直接切開したわけでもない、右の二の腕の内側がとても痛くて、腕を上げるのが難しい。
クレーンのオイルが切れているような感じ?
肩から動かすとオモリが付いているような感覚。
でも傷口の痛みはほとんどなく、ときおり突っ張るような感じがするくらい。
よく考えたら、全身麻酔の手術のあとだけど、特に投薬はなし。
以前からの逆流性食道炎の薬を朝一回飲むだけ。
投薬に備えて購入した曜日別ピルケースは出番無しで終わりました💦
ドレーンが抜けるまでは腕は90度以上上げてはいけないので(病院によって方針が異なることがあります)、グーパー運動とか、持参のあひるちゃんボールをニギニギする程度。
筋力低下防止でスクワットなどもやってました。
18時 夕食&面会
夕食時に相方と次女が面会にきました。
面会はディルームという規定ですが、個室だと部屋に来ても大丈夫なようです(2025年1月、インフルエンザの蔓延で面会規定が変更され、かなり制限がかけられました)。
ネットで見かけた「わき枕」によく似た、無印良品のフード付きネックピローを持ってきてもらいました。
https://note.com/yuka_1123/n/neba691f6b800?sub_rt=share_b
そして、先日のワイルドナイツのホーム開幕戦のために熊谷まで日帰り遠征していた次女からお土産の「十万石まんじゅう ワイルドナイツver.」も。
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留守中のことですが、コープさんで年末年始の食料をたくさん注文していたので、当分食べるものには困らないようでした。
それに近くのスーパー独自のプリペイドカードも入金しておいたのを渡していたのでなんとかなるでしょう。
こちらの食事は、「ソテー」と言いながら煮物風なものが多いです。
本当のソテーだと、噛み砕くのが大変な方もいらっしゃる。
食材の安定供給という点から、ほうれん草、ブロッコリーなどは冷凍ですね。
3月に入院したときの病院食は品数も多くてかなり凝っていたんですが、そこからお米も何もかも値上げしているので、やりくりが大変だろうなとお察しします。
いよいよ暮も押し詰まってきて、退院する方はいらしても入院される方はいなくなりました。
食事を運んでくるカートも2台だったのが1台になり、中のトレーも少なくなりました。
病棟内をウォーキングしても、ディルームに人はいないし、灯りのついていない病室が多い。
その分静かな暮れです。
が!
その静けさを破るかのようなハプニング発生ww
というわけで、リモコンを変えて事なきを得た、かのように思われたのですが
結局このあとほぼ毎日ダウン方向にリモコンが効かなくなり、その都度リモコンをベッド本体に差し込んでは外し、を繰り替えすことになりました。
《2024年12月31日》
術後5日目
6時 リンパ浮腫が?!
起きて、いつものようにグーパー運動をするも、なんとなく手がこわばる感じ。ふと手を見たら、右手が少しむくんでいるような。
両手を合わせて左右見比べてみると、たしかに右手のほうが少し太い。
リンパ浮腫?!
☆ここからしばらくは「リンパ浮腫」についていろいろググりました。
朝食前に体重を測ると、しっかりもとに戻っていました。
以降、ダイエットのために主食を少し残すことにしました。
(ふだんうちで食べているよりもかなり量が多目でした)
9時半 リハビリ開始
理学療法士さんのリハビリ。
この程度のむくみは術後「必発」、ほぼ全員に出る、とのことで少し安心。
ドレーンが取れるまでは、テキストにある通りのグーパー運動や肩の上げ下ろしなどを続けるようにと。
腕や肩のチェックとマッサージをしてもらいました。
肩の関節の可動域には問題なし!動かしても痛みはありませんでした。
10時 バイタルチェック
午前のバイタルチェック。特に問題なし。
「指が少しむくんでるですが」
「あ、本当に!手のシワがなくなってますね!」
手のシワがあるの前提💦
むくみについては、外来で腕の太さを測ったうえでチェックするようになるそう。
悪化するようならリンパ浮腫外来で指導を受けることになります。
それと、ドレーンの廃液が多くなっているので溜まっているのかもしれない=それで浮腫が出ているのかもしれないということで、バストバンドをきつく締めて圧迫してもらいました。
バストバンドはきつい方が安定するし安心!
脇の下、二の腕の内側のピリピリした感じは相変わらず続いています。
そして肩が重だるい。
バイタルチェックのたびに言ってます。
言ったところで変わらないんですけどね、
15時
相方と長女が面会に来ました。
長女、物議を醸しだすお土産を持ってきました。
二人の愚弟の息子たち(同じ年のいとこどうし)が日帰りで92歳児かいちゃんの施設に面会に行ったそうです。
が、インフルエンザ警戒中で、窓越しでの対面となったとか。
コロナ禍で皆マスク、手洗いしていた時には封印できていたのに。
19時 今年最後の食事
夕食。
年越しそば!そして押しご飯。
大晦日なので(?)院内コンビニで買っておいたプリンを食べました。
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計1.9km歩いた大晦日。
テレビ、見るもんないなぁと言いながら、紅白ではちゃんとウルトラソウル、ハイ!しました!
でもラグビークラスタとしては、兵、走るも聞きたかった。
1年前、こんな年越しになるなんて想像もできませんでした。
生まれて初めての、1人で迎える新年。
でも、
今年の腫れ物、今年のうちに!
とばかりに手術を終えて、スッキリした体で新しい年を迎えることができたことに感謝です。
それもこれも、カレンダーに関係なく働いてくださる医療スタッフ、病院関係の皆様のおかげです。
改めて御礼申し上げます。