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乳がん闘病記 EC療法副作用まとめ
これからEC療法を始める方へ
EC療法 9月27日/10月18日/11月8日/11月29日
ジーラスタ注射9月30日
ジーラスタポッド装着→注入 10月19日/11月9日/11月30日
上記日程でEC療法を終えました。
その前のドセタキセルのときが身体的なダメージがあまりなかったので、化学療法をナメてました。
EC療法、もう二度としたくないというか、生涯で体内に入れられる量が決まっているので、もう受けることはないはず。
これからEC療法を受ける方を怖がらせるようなことになるかもしれませんが、かなり個人差があります。
ドセタキセルのとき、他の方がむくみで苦しんでらっしゃる、爪が剥がれた、といった書き込みを見てましたが、私は全くそういう事はありませんでした。
ただ、「人によってはこういうこともある」と頭に入れておくだけでも心の準備にはなると思います。
EC療法投与直後のありのままの感想は下記にまとめています。
抗がん剤の副作用がほとんど抜けた今読み返すと、「こんなこともあったなぁ」とすっかり忘れていたこともあります。
それくらい、あっという間に終わります。
4クール目のまとめがないのは、副作用との付き合い方がわかって楽になったのと、手術に向けての準備が始まり気持ちがそっちに向かっていったからです。
痛み止め、制吐剤、便秘薬で楽になれることもあります。
我慢しないで!
心毒性 動悸・息切れ
初回は投与翌日から息切れを感じました。
少し歩くだけでも心拍数が上がり苦しくなりました。
この症状は2週間近く続き、その間はほとんど横になっていました。
3周目以降はだいぶ楽になったので、次の投与に備えて作り置きおかずを作ったり、ちょこちょこっと掃除をしたりしていました。
大体10日目までが苦しい期間、それをすぎると緩やかにもとに戻り、そしてまたEC療法、という感じのサイクルでした。
2クール目以降も、投与の週はほぼ寝たきりになるのがわかっていたので、家族の協力で家事を分担していました。
がんは老化を促進するとか。
これが年齢プラス10くらいの体力だとしたら、同級生よりひと足早く高齢者の日常を体験したことになります。
この経験はたぶん、これから10年後くらいに役に立つと思います(というくらいのプラス思考w)
便秘
生まれて二回目の体験でした。
(初回は咳止めの薬の副作用で、浣腸する羽目に)
入院当日から排便がなくて、そして腹痛。
いきんでも出てこない苦しさ。
ドセタキセルのときに全くそういう症状がなかったので、今回もそうだろうと下剤を処方してもらわなかったのが敗因です。
ドラストで酸化マグネシウム錠を購入して、それでもようやく排出に成功しました。
以降、エピルビシン投与直後からの便秘は良くなることはなく、ずっとマグミット大先生のお世話になりました。
現在は以前の通りの快便女王の座を取り戻しました!
便秘の症状が改善されるまでは腹部の膨満感、したっぱらが突っ張るような謎の痛みがありましたが、これもすっかり改善されています。
味覚障害
こちらも、投与直後に口の中が苦い状態が続きました。
甘味、塩味は多少は分かりますが、味付けが行方不明で、レシピ通りに作るしかない、あるいは◯◯の素などをふんだんに利用しました。
これも、最終の投与から1ヶ月もするといつの間にかなくなっていました。
脱毛
毛髪
ドセタキセルのときにほぼツルツルになっていました。
が!
EC療法2クール目あたりからうっすら生え始めました。
以降、着々とうねりながら伸び始めています。
今は寿司屋の大将くらいの感じです(1月29日現在)
まつ毛・眉毛
こちらはドセタキセルは乗り越えられたけれど、EC療法は乗り越えられませんでした。
まつげが抜けたことで、目の周りの色々なものに対するバリア機能がなくなり、目やにで目がベタベタするようになりました。
黄斑上膜・白内障手術をした眼科の定期検診があったので、その際に抗癌剤の妨げにならないヒアルロン酸の点眼薬を処方してもらいました。
眉毛は毛のあるところとないところがあり、現在もまばらな状態です。
普段ほぼ外出しないのでノーメイクですが、メイクする時は毛のないところにアイブロウパウダーの色が乗らないので、リネアストリアの眉毛シールを愛用してました。
ムダ毛たち
全身ツルッツルになりました。
お陰で、手術の際に脇毛の処理をしなくて済みました。
毛髪は少しずつ生えてきているけれど、他の毛は投与期間中生えてくることはありませんでした。
毛根のサイクルにも差があるようです。
ジーラスタの副作用
体の痛みなどが出るとは聞いていましたが、特にそういう事はなく過ごせました。
ただ、次の投与日の血液検査では白血球値が普段よりはかなり下がっていたので、免疫力はかなり低下していたと思います。
EC療法期間中は買い物に行く程度で、不要な外出を避けていたので、風邪を引くこともなく次の段階(手術)に進むことができました。
抗がん剤最終投与から2ヶ月後の現在の状況
小走りに走るくらいは大丈夫です。
日常でダッシュすることがあまりないので、ダッシュしたらどうかというのはわかりません。
毛髪や胸のことがあり、ジムの再開はずっと先になると思いますので、毎日ウォーキングしてます。
それくらいの体力はあります。
味覚障害も全くなくなりました。
もちろん、投与中からなかった吐き気は全くありません。
毛は、生えてきたものと生えてこないものがあります。生えてこなくていいものは一生生えてくるなと念を送ってます。
投与中は副作用として感じていなかった、爪の変色がいまだにあります。
むしろ、最終投与から1ヶ月ほどしてひどくなった感じです。
少しずつ薄くなってはいますが、これはまだ続きそうです。
ドセタキセルの副作用のまとめはこちら
私はドセタキセル→EC療法という順でしたが、EC療法→ドセタキセルという方のほうが多い感じですね。
いずれにせよ、化学療法を受けられる方々が少しでも気分良く毎日が過ごせますよう、お祈り申し上げます。