【時間差】力の弱いクラスほど、単純なことで時間差ができる
この言葉を聞いたのは、ある学習会でのことです。
学習会そのものの内容はすっかり忘れたのに、この言葉だけが忘れられませんでした。
それほど、深く納得し、私自身思い当たることがある言葉でした。
「立ちましょう」と言われて全員がさっと立てるクラス。
先生が話し始めたら、ざわざわしていてもあっという間に静かになるクラス。
並んで歩いていて「右に寄って!」と指示されたらすぐに動くクラス。
力量のある先生のクラスは、そんなふうに行動も早かったのです。
そしてそれが不思議と「やらされてる感」がなく、自然に、生き生きした感じでもあったのです。
時間差が大きいと
・先生の指示にすぐ従ったら、結局長いこと待たされた
→「正直者がばかを見る」クラスは荒れていく傾向が強い
・タイムロスが増える
→活動が後ろにずれ、時間が限られたりできなくなったりする →授業の遅れにつながる
・遅い子を注意すること、怒ることが増える
→周りの子に、「あいつはできない」と思わせてしまいかねない
・・・
ちょっとネガティブに過ぎましたね(^^;)
「立ちましょう」と言われたら立つ、「教科書を出しましょう」と言われたら出す、のような単純なことは、ある意味訓練のように意識してさせることですばやくできるようになります。
一点突破で、一つできたら他もよくなっていく、ということもあるので、日常指示している簡単なことを、徹底してすばやくさせることこそ、時間差を少なくしていく道かもしれません。
でもまあ、教室にはいろんな子どもたちがいるので、無理は禁物!です(^^)
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【ワーク】
時間差を縮めるための工夫を、思いつくだけ書いてみよう。
1.「えんぴつを置きなさい」と指示したときに生じる時間差を縮めるには?
2.「廊下に背の順で並びましょう」と指示したときに生じる時間差を縮めるには?
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】
時間差が生じている原因は何ですか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)
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