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【絵本紹介】「家族」がテーマの絵本~「絵本のお話会」で紹介された絵本から


今月もやってきました、「絵本のお話会」の日が!
少人数で絵本を持ち寄ってあれこれ話す時間が、実はとっても楽しみなんです。


*「絵本のお話会」とは、月に一回、絵本好きの友人たちとオンラインで、その月のテーマに沿った絵本を紹介し合っている会です。


今月のテーマは「家族」
年末年始に家族そろって過ごす時間が増えたり、帰省していた家族が帰って寂しくなったり、ご家庭によってはお子さんの受験本番を迎えたり、
家族の数だけカタチもいろいろなわけですが。


「家族」という切り口で語る絵本の話、今月もとっても楽しかったです!!





■おへそのあな(長谷川義史 作  BL出版)


画期的なことに、お腹の中にいる赤ちゃん(胎児)の視点から描かれている絵本です。


赤ちゃんがお母さんのおへその穴から外の世界を見ています。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん……
それぞれが赤ちゃんの誕生を待っているのが、赤ちゃんだけでなく読み手にも伝わるんです。


それだけに、最後の言葉には、ぐっときます(*^^*)


お互い待って、待たれて家族になる。
大切なことに、今一度立ち返る気持ちになれる絵本です。





■お母さんやっぱり大好き(リーゼント良龍 文  ひぃと 絵  リーゼント良龍の妻 編集  新星出版)


沖縄のお仲間、がんちゃんに教えてもらった絵本です。


作者の名前に「リーゼント」という言葉があるように、良龍さんは元ツッパリで、今もリーゼントの髪形。
見た目がなかなかなんですが(元ツッパリだけに!)、その姿で沖縄では読み聞かせや講演活動をされているというのだから2度びっくりです!


お祖母さんに育てられた良龍さんが、お母さんにしてほしかったことを絵本にしたのがこの作品なんだとか。
自分が体験できなかった「お母さん像」を、結婚して奥さんに見せてもらって、これまでの考えが変わったんだそうです。


今ではこの絵本だけでなく、何冊か出されているようで、それらを読み聞かせし、学校などで講演されているそうですよ。

機会があれば、一度お話を聞いてみたいなあ……






■たこやきのたこさぶろう(長谷川 義史 作・絵  小学館)


長谷川義史さんの、楽しい絵本です(*^^*)


たこ焼き屋の店先で、鉄板からはみ出たたこ焼きが一個。
そのたこやき、たこさぶろうは旅に出ようとしているのです。


「あっし、たこやきのたこさぶろうでござんす
いかせておくんなせー
いかせておくんなせー」


もう、この時点で笑ってしまうんです。
そして、たこさぶろうを止めるたこやき家族の言葉もまた面白い。


まさかたこやき器で焼かれているたこやきたちが家族だったとは。
長谷川義史さんの発想には、恐れ入ってしまいます。


旅に出ようとするたこさぶろうがどうなったのか、ぜひ読んで確かめてみてください!!!





■じゃがいもポテトくん(長谷川義史 作・絵  小学館)


これまた長谷川義史の絵本です。


『たこやきのたこさぶろう』はたこやき屋さんでのたこやき家族のお話。
こちらは『じゃがいもポテトくん』なので、そう! 八百屋さんで売られているじゃがいも家族のお話です(笑)


北国からやってきたじゃがいも家族は、八百屋さんに並べられ、いろんなおうちに買っていかれてみんなバラバラ。
でも、ある幼稚園のお弁当の時間に、思いもよらぬ形で再会するのです……!!!


なんかもういろいろ面白すぎて、家族がバラバラになっても笑えてしまうなんて、長谷川マジックですねえ。


歌もついています。
長谷川さんは講演会なんかで、ギターを弾きながら歌われるのですが、それもまた味があって楽しいんです。
教室でも、読み聞かせの後に、みんなで歌ってみるのもいいかも!





■あんぱるぬゆんた(代田 昇 文  宮良 貴子 絵  沖縄タイムス社)


最後に「いわゆる『家族』じゃないんだけど……」とがんちゃんが紹介してくれたのが、この絵本。
「あんぱるぬゆんた」というのは沖縄の八重山古謡、労働歌なんだそうです。


その昔、薩摩藩の支配下にあった八重山の人たちが、重税に苦しみつつこの歌を歌って仕事をしていたのかもしれません。


かつて銀河社から出版されていたこの絵本が絶版になっていたのが、数年前に復刊されたのだそうです。
八重山の方では、保育園でも子どもたちが歌うほど、なじみがある曲のようです。


絵本ではお祝いをする準備を、人をカニに見立てて登場させています。
出てくるカニたちは種類が違っていて、「カニ」と十把一絡げにされていないところに、お土地柄を感じます。


『お母さんやっぱり大好き』もそうですが、その土地の人だから知っている絵本を教えてもらえるのも、お話会の醍醐味だなあと思うのでした。







このお話会で紹介された絵本の復刊リクエスト投票に取り組んでいます。
まだまだ投票受付中!!(2025.1.20現在 129票)



『ワタルがわらった』って、こんなお話です!
絵本を紹介してくれた「ごんちゃん」による読み聞かせ、きいてみてね。



『ワタルがわらった』が紹介されたときの「絵本のお話会」のレポはこちら


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子どもたちの心に種をまくように、ちょっと心に響いたり、何か行動してみようと思えたり、そんなきっかけになる絵本を紹介しています。



主に小学校の教科の学習の中で、関連づけて読み聞かせができる絵本を紹介しています。



それぞれの季節に合わせて読み聞かせできる絵本を紹介しています。



子どもたちにも人気の、読み聞かせで鉄板ともいえる絵本を紹介しています。
なぜ小学校で読み聞かせをするのがいいのか、学級づくりにどう役立つのか、そんなことも書いています。



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