【夢中になるきっかけ】 教師の仕事は、子どもの「できた」に 「驚くこと」
例えば、
ある子どもが折り紙なりなんなり、自分が作った作品を見せに来たときに
「すごーーーーい!!! こんなの作れるの??」
と大げさにほめると、
周りの子も「何なに?」「ほんまや、すごいなあ」と
盛り上がることってありませんか?
「先生、ぼくもこんなん作った!」と
我も我もと見せに来たり(^^;)
上の 教師の仕事は「驚くこと」 は、
ある先生に教えてもらった言葉なんですが
ほんとうに、すごいすごいとただただ驚くだけで、
子どもたちにブームがどんどん広がっていったことがあります。
その中から、いくつかご紹介しますね。
◆折り紙(折り鶴)
例年、
6年生が広島に修学旅行に行くにあたって、
「平和の子の像」に供える千羽鶴を全校児童で折るために、
折り方を各教室に教えに来てくれています。
それがきっかけになって
折り鶴ブーム、折り紙ブームが
毎年のように到来していました。
4年生を担任したある年には、
折り紙の好きな子が何人もいたこともあって、
例年になく
「さまざまな折り鶴に挑戦するブーム」
がやってきました。
小さい折り鶴に挑戦する子
(ほんとに、爪より小さいんです!)、
連鶴といって
何羽かつながった鶴を折る子が出てきて
もう、心底すごいと思ったものでした。
私はただただ
「すごいねー」「こんなの見たことないよー」を連発しては、
作品を掲示し続けました(^^)
◆生活科「あきをみつけよう」
2年生の生活科で、
「秋をみつけよう」を学習した時には
子どもたちが見つけてきた秋を、
「そんなのよく見つけたねえ」
「〇〇さん、こんなの見つけたんだって」と
驚きつつ紹介し続けました。
スタートは
学校で見つけた「落ち葉」「どんぐり」だったのですが
子どもたちは家でも秋さがしを続け、
実にいろんな秋を見つけました。
長袖の服、
家の人が飲んだ「秋味」(季節限定缶)のビール缶、
コンビニの温かい飲み物、
夕食のさんま、
などなど。
日記に、なすがおいしかったことを書いた子が
「お母さんが『秋なすは嫁に食わすな』って言ってたよ。
先生はお嫁さんだから、かわいそうだけど食べられないね」
と書いていて笑ってしまったり
「家の木に実がなっていました」と、
持ち込まれた柿や、いがに入った栗に驚いたり。
今日はどんな秋が見つかるかなーと、
子どもだけでなく私も一緒に楽しんだ生活科でした。
◆会社活動
係活動の発展形として、
「会社活動」をしていた年がありました。
(会社活動については、また別の機会に)
4年生の学級では
自分たちでお話を連載している会社がありました。
お話の続きを書いては、
背面黒板に貼っていくのです。
それに対して
「面白いねー」「そんなストーリー、よく考えたねえ」などなど、
私はひたすら驚き続けていたのでした。
勢いに乗った彼らの活動は留まることを知らず、
ブロガーさんが毎日更新を続けるがごとく日々連載を続け、
読者も増えていったのでした(^^)
こんなふうに「驚くこと」の効果はかなり大きく、
学級のブーム、文化づくりに一役買うこともあります。
もちろん、「驚く」のは口先だけでなく、
心底すごいと思って驚くことが大事ですよ(^^)
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【ワーク】
最近、子どもに「すごーい!」と驚いてほめたことを書こう。
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】
他の人から驚かれ、感心されたことは何ですか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)