ご近所付き合いで、大人も子供もハッピーになる
みなさま、こんにちは。
北海道には着実に冬が近づいているけれど、その足取りは例年よりゆっくりのような気がしてならない。
とは言っても、朝晩はとても冷える。
朝は気温1桁前半なんて当たり前の季節。
そんな季節でも、我が家は相変わらず幼稚園へ毎日歩いて登園している。
風が強くない限り、大雪の日も息子の小さな手を握りながら歩く日々。
歩いていると、毎日同じ道でも季節によって違う風景が見えてくるもの。
春が来て一番先に咲く花がわかる。
季節ごとに咲く花や現れる虫たち。そして、家庭菜園をしているお家のお庭を覗きながら、旬のお野菜たちも知ることができる。
変化は季節によるものだけではなく、
晴れの日と雨の日で全く別の景色となる。
息子はどうやら傘にぶつかる雨の音が大好きな様子。(トトロみたい)
葉っぱに雨が当たり、流れ落ちる様子を永遠と見ていられるらしい。
葉っぱの大きさや高さによって、流れ落ちるスピードも音も変わる・・
そのような何気ない発見を、歩いて登園しているだけですることができるのだ。
長男が幼稚園児の時は仕事が忙しく、毎日車で風のように送り届け、夕方6時に嵐のようにお迎えに行っていた。
あの頃は仕方がなかったけれど、長男の小さい手を握りながら毎朝歩きたかったな。
歩いて登園のメリットは、そうした発見だけではない。
ご近所に知り合いが増えるのだ。
よく会う方とは決まってお話を楽しむ。
幼稚園の帰りにバッタリ家の前で会い、お茶でも飲んでいかない?とお家にお邪魔させていただくこともある。
そして、家庭菜園を眺めている息子に気がつき、畑の果物を収穫させてくれる方もいる。
つい先日は別のお家に方に、特大の大根を親子で抜かせてもらった。
長男は長男で通学路にある家のおばあちゃんに気に入られ、大量にほうれん草や小松菜を持って帰って来たりする。
そして別のおばあちゃんには、『困ったことがあったらいつでもピンポンしてね』と言ってもらえたようで(私もそのおばあちゃんとよく話をする)、家の鍵を忘れた日はお邪魔させてもらっていたらしい。
彼も彼で、地域の方と交流しているようだ。
こう話すとさぞ田舎に住んでいると思われそうだが、実際はそこそこの規模の町である。
次男が家の近くでバスケのドリブル練習をしていると、練習相手になってくれるおばちゃんもいる。彼女も息子たちを見ると必ず話しかけてくれるのだ。
たくさん果物や野菜をもらった時は、お互いにおすそ分けをする。
息子と焼いたクッキーがお返しの時もある。
核家族だけれど、これだけご近所さんと交流があるとそんな感じもしないもの。みんなが我が息子、孫のように(私のことも娘のように感じてくれているらしい)接してくれる。
この時代にありがたいな~と。
世知辛い事ばかりだけど、ご近所さんに恵まれて本当に幸せだと思う。
お茶をご馳走になりながら、おばあちゃんの話を聞いたりもする。
(おばあちゃんも聞いてくれる)
一人暮らしの彼女にとっても、それはとても大切な時間のように思う。
これらの出会いの1/3くらいは、車で登園しているとなかった出会いであった。
毎朝、夕方と歩いているからあった出会い。
とても忙しい世の中だけど、そんな時代だからこそ、自分がどのように毎日を過ごしどのように生きていきたいのか・・意識しないと簡単に流されてしまう。
仕事をセーブする決断が大きなものだったけれど、そのおかげで今の毎日がある。
偽りの価値観の中でなく、自分の価値観で生きていける。
1年5か月後には、次男は小学生。1人(もしくはお友達と)で登校している。
そう思うと、毎日がカウントダウン。
手を握っていられる毎日が宝物のように感じるのだ。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。