シンデレラ: 許しと慈悲の心
Twitterでつぶやいた内容なんですが、(ひさびさに)noteに書いておこうと思います。
ふと、実写映画の『シンデレラ』のクライマックスで、シンデレラが王子様とともに家を出る時、現れた継母に「あなたを許します」と告げるシーンが頭をよぎりました。
なぜこのセリフか分からなかったけど、最初に観た時に、あんな風な継母を許すシンデレラの優しさと強さと心の広さに憧れつつ、ほんの少し違和感を感じたシーンでした。
今思うと、シンデレラは継母と接し、話す中で(2回、2人きりで話した場面がある)、気の毒な人だと感じたんじゃないかな。
シンデレラには真実として分かっていたことが継母は分からなかった。そして継母がそうならざるを得なかった人生を、心を、気の毒に思ったのかも。
それは相手を見下すとか競争心などではなくて、シンデレラの慈悲の心から出た「許します」。だったのかと。
そう解きほぐれたら、最初にシンデレラに感じた違和感が消えていくとともに、私の心の中に『自分を否定する自分』『否定される自分』が出てきました。
さらに、その2人を『観察する私』は2人に「苦しかったね」と寄り添った。
そしたら、否定する私が相手に「ごめんね」と言った。否定された私は「許すよ」とこたえた。その瞬間、言葉で表せない、大きな暖かい気持ちが広がっていった。
なにせ、かつての私は許すことができなかったし、分からなかったから。子どもの頃は弟とけんかして、親から「弟なんだから許してあげなよ」と言われても、理解できずに抵抗したほど心がささくれだってた。
そこから思えば、これほど暖かさに満ちて許すことができて、ものすごく自分の成長を感じた。これは本当にギフト。
次に、脳裏には、支配的で厳しかった両親、私をいじめた人達、根も葉もない噂を流した、信じた人達、無視したり嫌なことをした人達、出来事に関わった私、未熟な私、他人に酷いことをした私、、、次々と思い浮かんできた。
あぁ。みんなそれぞれ、その時には分からなかったことがある。その分からない、狭さの中で、誰もが一生懸命生きてきた。私は、みんなを、自分自身を、そしてそのできごとに関わったことを許します。
この時やっと、許すことの本当の意味、エネルギーに触れた気がする。決して1人では分からなかったし、到達できなかった。たくさんの人や目に見えない存在のサポートがあったからこそ。
生きてて良かった。と思える。
全てに感謝します。
ここまでの長文お読みくださり、ありがとうございました♡
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