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スポーツマンシップの美しさ

私が今まで見た東京オリンピックの競技の中で、特にぐっときたシーンが2つある。

競泳女子200m平泳ぎ決勝

南アメリカのスクンマカー選手が世界記録を更新した。すると、彼女をアメリカの選手たちが取り囲み、満面の笑みで祝福していた。アメリカの選手たちは自分は金メダルを取れなくて悔しいだろうに、心からライバルを祝福している姿を見て、心が震えた。

陸上男子800m準決勝

前を走っていたジュイエット選手と、後ろを走っていたアモス選手。どちらも有力選手だったようだが、共に転倒してしまった。どちらが原因なのかはわからないが、転倒してもお互いを責める様子がなく、肩を抱き合って立ち上がり、一緒にゴールしていた。この姿を見て、胸が熱くなった。

このオリンピックに全てをかけてきたであろう両選手。このような形で転倒してしまって悔しくて仕方ないはずである。その心の内は計り知れない。それでも、相手を責めることなく、不機嫌な様子も見せないという器の大きさ。
さらに、ゴール後、他の選手が彼らをたたえに行っていて、ここも胸が熱くなるシーンだった。

他の競技でも

他の競技でも、勝った選手が負けた選手を気遣って抱擁していたり、負けた選手が勝った選手を笑顔で祝福していたりと、相手をたたえる姿がたくさん見られた。
勝っても負けても結果を受け入れ、相手への敬意を忘れない姿。まさに真っ向勝負、かつ、美しいスポーツマンシップである。

国を越えて、相手を思いやる姿。まさにオリンピックは「平和の祭典」だと思った。感動をありがとう。スポーツっていいな。

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