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低ーい実音Cを正確な音程で吹くためには、F3スライドをどれだけ抜くべきか?

前書き

もちろん、13の運指がどれだけ上ずっているか、それを相殺逆補正するためにどれだけ管全長を長くすればよいか=スライドを伸ばせばよいか、という基本アプローチでいく。
既存例というか教則本レベルの奏法として、先輩はトランペット。彼らは4番バルブを(ほぼ)使わず、トリガー操作という名のもと、バルブスライドを延伸している。音高はソプラノB管、ホルンのバスF管との相似比計算も容易なはず。。。

なんと。どんなにぐぐっても、「何センチ何ミリ」ってのが出てこない。
まあ、写真はそこそこあるので目視参考とするか。

計算

13の運指がどれだけ上ずっているか、は、以下で18.37セントと述べた。これを実長さへ計算すればよい。

本来は、バルブスライド1,2,3の長さをなぜ・どのように計算したかにまで踏み込むべきだが、まずは省略

せっかくなので計算式を書く。

1オクターブの音高変化=管長変化を12等分するときの1つが半音となるため、半音ひとつ=n とすると、
2 ^ (n/12) = 管長比(長くした側)・音高比(低くした側)
で表現できる。
(^記号:べき乗演算子、ex. 2^3=8、Google電卓にあり)
n=12を代入すれば 値は2、管長倍・1オクターブ低くなる、を表現できる。
なお、n=-12を代入すれば、値は0.5、管長半分・1オクターブ高くなる、を表現できる。

半音ひとつで表現した式を セントで表現する。100セントで半音一つなので、1オクターブの音高変化は 1200セントと言える。よって、
2 ^ (セント/1200) 
で表現できる。

計算2

今回知りたいのは、元の長さと 延伸による適切な長さとの差分である。

まず適切な長さとは、F管を基準にした C管状態=半音x5下降、である。
これは、100x5=500セント下降させたことになる。セントを管長に換算する。
F管管長 x (2 ^ (500 /1200)= F管管長 x 1.33493985417

これに対し、123バルブスライドを延伸しなかった(トランペットにおけるトリガー伸ばししなかった)場合は 18.37セント高い = 500-18.37 = 481.63 セントしか下降しない。これを管長に換算する。
F管管長 x (2 ^ (481.63 /1200)= F管管長 x 1.32075084539

よって、どれだけ管を長くする必要があるかは、
F管管長 x (1.33493985417 - 1.32075084539)= F管管長 x 0.01418900878
によって表現できる。

あとは、F管管長の絶対値を代入すればよい。ぐぐってよく出てくる値は「約3.6メートル」。ここでは、だゆうじが個人的に計算した値 366.2mm を使う。51.96mmとなる。スライド形状はU字なので 2で割ると 25.98mm。

ざっと26mm、が机上の結論である。

実測

チューナーの写真が無いが、測定値は信用して下さいw。

F3スライドをそのままの位置(抜きしろ9mm)・右手の位置形状変更せずで、最も良く鳴った場合の音程:
約20セント高かった

F3スライドを 抜きしろ27mm:+18mm、右手の位置形状変更せずで、最も良く鳴った場合の音程:
約5セント高かった

F3スライドを 抜きしろ27mm:+18mm、右手の位置そのまま 指先を若干折りたたみ、最も良く鳴った場合の音程:
±ゼロ

まあ、だいたい計算値と合ってた(笑)


F3スライド 通常→ ペダルCに合わせ


F3スライド 通常→ ペダルCに合わせ 楽器を持っているとき目線

なお、スライド内側管は43mmなので、グリス含めた摩擦係数でスライド部品自重を支えるためには、抜きしろmaxは30mmが限界と思われる。
つまり、もう半音下の実音ペダルHは、現状の楽器の仕掛けでは正しい音程を得ることができない(上ずりすぎる)。そりゃそうだ、トリガーの無い3本バルブのシステムそのままで出せるわけが無い。

F3スライドの内側管長さ 43mm

トランペットの寸法測定の実例は無いのか

写真や動画を見てあてをつけるか。

13用なのか123用なのかは不明。12mmくらいかな。2.67倍すると31mm。


他にもあれば教えて下さい

実音H

またいつか。

以上







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