挙手指名はやってはいけない?=子どもに発言させる時に気をつけたいこと
一斉授業において子どもに発言させるというのは、大事なことです。
しかし、授業でよく見る挙手指名に頼ることは、良いのか?ということについて自戒を込めて考えてみました。
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研究授業などで挙手指名をよく見ます。
手を挙げた子を当てて発言させるものです。
これの良さは、
発言したい子が発言できる
発言できる子が発言するので授業がスムーズに進む
という利点があります。
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似たような場面で
教師の問いに対して
挙手を求めず、阿吽の呼吸で分かる子が答えるという場面があります。
これもまた、挙手指名と同じ良さがあります。
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一方でこれらの発言のさせ方は、次のような問題もあるのではないかと思います。
分かる子の意見だけでどんどん授業が進む
意見しない子は指名される心配がないので、緊張感が薄れる
意見しない子は聞いているだけで考えなくてもよい
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なので次のような指名の仕方を考える必要があると思います。
列で順番に指名していく
教師が意図的に指名していく
これにより
授業に緊張感が生まれ
大事な意見を取り入れられる可能性があります。
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しかし、それよりも何よりも大事なのは、
子ども一人一人に考える時間をとっているかということです。
発問してすぐに意見を求めるのではなく、
紙に書かせる、隣の子に意見を言うなど、一人一人のアウトプットを常にさせるのが大事だと思います。
こうすることで、
列で指名したとしても授業が止まることはないです。
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挙手指名が絶対ダメというわけではなく、
発問して、隣と話したり、自分の考えを書いた上で、
挙手指名するならまだ良いのかなと思います。
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後は、
同じ意見でも複数に答えさせる
全体ではなくグループで発言させる
全員に発言させる
列で発言させたのち言いたい子に言わせる
指名しないで子どもだけで発言させる
など、
様々な方法を組み合わせる必要があると思います。