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やってみて分かる=自由進度学習を始める前に子どもに身に着けたい学び方7
算数で自由進度学習に取り組んでみました。
事情があって、いきなり単元全部子どもに任せてみました。
そこで分かった、自由進度学習に必要な子どもの学び方をまとめてみました。
1
その時間にすることが分かる。
一斉授業は、その時間にすることに向かって
なんとなく教師が連れて行ってくれます。
自由進度学習になると、そうは行きません。
なので、自分でその時間に行う「めあて」を意識しないといけません。
つまり、自分でめあての把握が必要です。
そうなるために、一斉授業の時から、「めあて」を意識させることが必要です。
それは、形式的にめあてを書かせる、読ませるだけでなく、めあてにたどり着いたという感覚が必要だと思います。
2
文章を読める。
一斉授業では、教師が読んでくれて音声入力してくれます。
自由進度学習になると、そうは行きません。
なので、当たり前ですが自分で読んで、理解する力が必要です。
なんとなく読むでなく、正確に読もうとしないとだめです。
そうなるためには、一斉授業の時から、読み聞かせる、読ませるだけでなく
自分で読んで、読めてないことを自覚する必要があると思います。
3
自分で情報を得られる。
一斉授業は、教師が情報を与えてくれます。
自由進度学習になると、自分で情報を取りに行かないといけません。
教科書に書いてある情報、動画の情報など、自分から情報を取りに行く態度が必要です。
そうなるためには、一斉授業の時から、自分で調べて学習を進める場面を作らないといけないです。
4
自分で丸つけができる。
一斉授業では、教師が丸付けすることが多いです。
自由進度学習になると、自分で丸付けしないといけません。
答えを見て、正確に照らし合わせ、同じか違うか判定しないといけません。
しかも、自分に厳しく、丁寧に判定する必要があります。
そうなるためには、一斉授業の時から、自分で丸付けする経験が必要で、
かつ、その丸付けを教師が確認してできているかどうかを見てあげることが大事だと思います。
5
何のために学習しているか分かる。
一斉授業のときは、教師が授業を進めるので、なんとなく時間が過ぎていきます。
自由進度学習では、何のために学習しているか明確に分からないと
学習が進まなかったり、とにかく進んでいるだけ、という状況になります。
そうならないためにも、学習って何のためにしているのか、
つまり、進むためでなく、分かるためにやっているということを理解してもらわないとダメです。
6
学習に前向きである。
一斉授業のときは、教師が進めるので、学習に後ろ向きでもなんとかかんとか進みます。
自由進度学習では、自走しないといけないので、前向きさがないときついです。
そのためには、一斉授業の段階です、授業は楽しい、自分でできそう
やればできる、という体験が必要だなと思います。
7
わからないことが分かり、言える。
一斉授業のときは、この子分かっていないなということを、教師が見取って
助けてくれることが多いです。
自由進度学習でも、そうなんですけど(そうでないと教師の仕事がなくなる)
自分で分からないことが分かって、解決できることも大事になります。
そのためには、一斉授業の段階から、徐々に子どもが分からないということを
自分で認知できるようにならないといけないと思いました。
そういった意味での「振り返り」というのは大事だと思います。