<ラグビー>ブリティッシュアイリッシュ・ライオンズ(BIL)対日本,プレビュー
日時:2021年6月26日(土)15:00キックオフ
場所:マレーフィールド,エディンバラ
レフェリー:ポール・ゴゼール(フランス)
アシスタントレフェリー1:ピエール・ブルセ(フランス)
アシスタントレフェリー2:ルドヴィック・ケール(フランス)
TMO:エリック・ゴウザン(フランス)
日本:
稲垣啓太,坂手淳史,具智元,ヴィンピー・ファンデルヴァルト,ジェームス・ムーア,マイケル・リーチ(キャプテン),ピーター・ラブスカフニ,アマナキ・レレイマフィ,茂野海人,田村優,シオサイア・フィフィタ(初),中村亮土,ティモシー・ラファエレ,松島幸太朗,山中亮平
(リザーブ)
堀越康介,クレイグ・ミラー(初),ヴァルアサエリ愛,ジャック・コーネルセン(初),姫野和樹,テビタ・タタフ,齊藤直人(初),松田力也
BIL:( )内は所属協会
ロリ-・サザーランド(スコットランド),ケン・オウウェンス(ウェールズ),タデュク・ファーロング(アイルランド),イアイン・ファガーソン(アイルランド),アルンウィン・ジョーンズ(ウェールズ。キャプテン),タデュク・バーニー(アイルランド),ジャスティン・テュプリック(ウェールズ),ジャック・コーナン(アイルランド),コナー・マリー(アイルランド),ダン・ビガー(ウェールズ),デューハン・ファンデルメルヴァ(スコットランド),バンディー・アーキ(アイルランド),ロビー・ヘンショウ(アイルランド),ジョシュ・アダムス(ウェールズ),リアム・ウィリアムス(ウェールズ)
(リザーブ)
ジェイミー・ジョージ(イングランド),ウィン・ジョーンズ(ウェールズ),カイル・シンクラー(イングランド),コートニー・ロウズ(イングランド),タウルペ・ファレタウ(ウェールズ),アリスター・プライス(スコットランド),オウウェン・ファレル(イングランド),アンソニー・ワトソン(イングランド)
プレビュー:
ライオンズの国内試合は,2005年のNZ遠征前にカーディフで行ったアルゼンチン戦以来となり,日本はこの栄誉を久々に与えられたチームとなった。
監督のワレン・ゲイトランドは,ライオンズの戦術は落とし込んでいる最中と述べ,また,日本のハイテンポかつ広く動くボールによるアタック,鋭いディフェンス,強固なセットプレーに注意している。
また,イングランドプレミアーシップの決勝が行われるため,イングランド勢を中心に同決勝に出る選手は,この日のメンバーから除外している。また,ゲイトランドは,アイルランド及びウェールズ監督の経験者でもあるため,両国の選手を多く選出している。
日本代表のメンバーは,初キャップとなるのが,先発に1人,リザーブに3人入っているが,いずれも違和感はない。スーパーラグビーで絶好調だった姫野がリザーブに入っているのが,唯一もったいない気がする。体調と時差との問題もあるのだろうが,次の試合からは先発に入るのではないか。代わりにリザーブに下がるのはマフィか。彼は2015年RWCの南アフリカ戦がそうであったように,リザーブから出た方が威力を発揮すると思う。
BKでは,SHが少し心配だが,茂野はNZでもまれた経験があるので,大丈夫そうだ。齊藤はサンウルヴズを経験しておいて良かった。日本国内のゲームから,いきなりここでは敷居が高すぎる。そういう点では,誰もが言うようにサンウルヴズは,日本代表の強化には絶対に必要だった。それは,トップリーグや日本の国内リーグのみでは絶対に得られない経験値となる。スーパーラグビーの将来については,南アフリカ勢が復帰することはなく,ヨーロッパのリーグに参加することが確定している。パシフィックアイランダーの2チームに加えて,サンウルヴズも是非参加すべきだと思う。そのためスポンサーを探して欲しいし,日本の企業は日本ラグビーを支えるのに協力して欲しい。
日本としては,ライオンズがベストメンバーではないとは言え,通常の遠征時のBチーム(テストマッチ以外のゲームで戦うメンバー)よりはかなり良いメンバーを揃えているので,十分に用心しないと惨敗になりかねない。勝利は難しくとも,日本代表を苦しめたサンウルヴズに負けないゲームができることを期待したい。