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年始の挨拶

 皆様,新年明けましておめでとうございます。今上陛下,皇后陛下の下,我が日本の優れた伝統や文化を益々輝かせ,日本と日本人に対する世界中から寄せられる名声に恥じない一年となり,皆様がより多く幸福と思えるようになることを,祈念いたします。

 私はといえば,遠く日本から離れてはいますが,年末年始の最大の楽しみは高校ラグビーであり,今はインターネットという文明の利器によって,ライブ鑑賞すら可能という環境で,高校生ラガーマンの活躍に拍手を送っております。

 もちろん,日本ではないので,日本のような正月を迎えることはできませんし,こちらでは12月のクリスマスが一大イベントですので,あまり新年という祝福する気分ではありませんが,できるだけ日本人として日本の正月を祝えるように努めたいと思います。

 ところで,私の海外生活もあとわずかです。2月には後任者が来て引き継ぎをし,後半には荷物をまとめ,不要なもの(海外仕様の電圧設定になっている電化製品等)を処分・整理し,沢山の荷物を,3月上旬には船便として日本に送り出します。船便が日本の家に着くのは,5月くらいでしょうから,夏服も少し残しておきますが,冬服の多くは船便に入れることになります。日本へ行くフライトを予約し,家を引き払った後に数日滞在するホテルを予約します。銀行口座からは,残った支払いをした後に日本の口座に送金しなければならないので,現地スタッフに様々なことを依頼することになります。

 こうして,私の約40年近いサラリーマン生活のうち,通算25年を海外で暮らすこととなりました。また,この前日本を出たのは2012年でしたから,あれから約10年振りに日本の生活に戻りますが,これが最後の日本への帰国となります。私は定年退職となるからです。もちろん,短期間の一時帰国をしたことはありますが,自分たちが浦島太郎になることは承知しています。人々の歩く速さについて行けない,スーパーのレジで迷う,地下鉄の乗り換えに迷うなどは当たり前です。たまには,日本語が通じない・理解できないこともあるでしょう。でも,それも「浦島太郎」でいられるうちだけの得がたい経験ですから,十分に楽しみたいと思います。

 そして何よりも,受験,就職,結婚,子育てに続き,自分の人生の大きな節目となる定年退職を迎え,第2の人生を満喫したいと思います。もちろん,冠婚葬祭はいろいろとありますが,もう過度の責任を負わされる仕事をすることもないので,時間の許す限り柔軟に対応したいと思います。それから,正味あと2ヶ月となった最後の海外生活です。日本では味わえないことを十分に味わいつつ,元気で,無事に,日本へ帰りたいと思います。

 それから,ラグビーについて。
 昨シーズンふがいなかったオールブラックスは,今年はテストマッチ全勝達成(2回目)。スーパーラグビーパシフィックでは,ハリケーンズの優勝。ブラックファーンズは,もちろん地元開催のWC優勝。セヴンズでは,男女ともに参加した大会全部で優勝。

 日本代表は,ワーナー・ディアンズがLOの先発入り。ティア1国とのテストマッチ勝利。セヴンズ(男女とも)では,どこかの大会でベスト4入りする。リーグワンは,神戸スティーラーズ優勝。東京サンゴリアスのダミアン・マッケンジーが大活躍。(次の大会ですが)明治の対抗戦と大学選手権優勝。東京高校の花園出場とベスト4入り。東京勢の花園でのベスト4入り。初夢の材料は,こんなものでしょうか。

 最後になりましたが,皆様におかれては,改めて幸多い良き年をなることを祈念いたします。

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