スワーブが切れなくて―私の海外食い倒れ―(その2)
昨日に続き、全3回に分けたものの2回目です。取り上げたものは、マレー料理3種類、シンガポール料理、アメリカ料理2種類、ニュージーランド料理です。
5.マレー料理
マレー料理は、タイ料理と異なり、香辛料はあまり使わない。しかし、中華料理の影響が強く、調理方法や味付けは中華料理のようでもある。その中から、僕が好んで食べていたものを紹介したい。
(1)サテー
サテーは、簡単に言えば日本の焼き鳥である。材料は鳥以外に、牛や羊も使う。海鮮はない。味付けは、ココナッツバターに砂糖を和えたソースに砕いたピーナッツを入れたものを、焼いた後につける。付け合わせに、生のきゅうりやトマトのスライスが数枚付く。
甘い味付けなので、一種おやつ感覚になるが、これをビールのつまみに食べると意外に美味い。もちろん甘いため、何本も食べることはないが、2~3本食べるぐらいがちょうどよい。ちなみに、マレーシア航空やシンガポール航空のビジネスクラスの機内食では、前菜としてサテーがよく提供された。
(2)ナシゴレン
ナシゴレンは、バミゴレンとともにインドネシア(特に日本人が多く渡航するバリ島)の料理と思っている方が多いと思う。しかし、マレーシア、インドネシア、フィリピン一帯は、マレー文化圏と称されており、料理もマレー料理が基本となっているので、正確にはマレー料理の分類になる。
このナシゴレンは、中華料理で言えば炒飯だが、だいたい炒飯の上に目玉焼きを載せるパターが多い。また、具材は店によってかなり異なるが、基本は、ご飯、卵、少しの野菜、肉またはソーセージなどである。日本人には食べやすいりょうりなので、メニューに迷ったときは、ナシゴレンを注文すれば間違いない。
(3)バミゴレン
ナシゴレンのご飯をそのまま麺に代えたのが、バミゴレンだ。具材もほぼ同じであり、味付けもあまり変わらないが、焼きそば風にオイスターソース系をかけて炒めている。ナシゴレン同様に一番上に目玉焼きを載せることが多い。
これも日本人の口によく合う料理なので、ご飯系のナシゴレンに飽きた時はバミゴレンを注文すれば良い。
(4)スイカンペー
スイカンペーは、たぶん広東語だと思う。中身はライムジュースだが、大量の小さなクラッシュアイスの中に、生のライムを絞った汁と砂糖水を入れてくれる。ただし、ローカルな店だと、器はビニール袋にストローを指したもので、上部を輪ゴムで縛ってくれる。
非常に安く10~20円くらいで買えた記憶ある。また、熱帯地方の酷暑のなかでは、こうしたもので気軽に水分補給できるのがありがたい。なお、生水(生氷)を利用しているのにもかかわらず、フルーツの酸が影響しているのか、一度もお腹を壊したことがなかった。
(5)キッチャイピン(ライム、干梅)
スイカンペーがただのライムジュースなら、キッチャイピンは、これに干した梅(ただし、塩辛くない)を入れたものである。ライムジュースだけでも水分補給にありがたいが、これに干梅を入れることで、より多くの栄養分を摂ることができる。非常に便利な飲み物だった。
(6)経済飯(エコノミーライス)
マレーシアには屋台風の店が沢山ある。それも、タイのように麺とか炒飯とか種類を特定したものではなく、ブッフェスタイルで多くのおかずから自分の好きなものを選び、そこにご飯を添えて最後に会計するタイプだった。
これを中華系の人たちが、英語でエコノミーライス、広東語で経済飯と称していて、安い・早い・美味いの三拍子がそろったランチタイムの定番になっていた。
経済飯の店は、基本的になんでもそろえているが、僕がペナン在住時に事務所近くで良く食べたところは、ベジタリアンの店で野菜や豆腐がメインだった。また、ドリンクも豆乳があって、その生暖かい豆腐の風味は、酷暑の中でも良い思い出になっている。
6.マレー・ペナン(ニョナ)料理
マレーシアの料理も、意外と国内で地域性がある。特にペナンは島であるばかりか、中華系が多いことで、半島マレーシアの中では特色ある料理が多くあった。また、中国から移民してきた女性(母親)をマレー語で「ニョナ」と称しており、こうした女性たちが良く作った家庭料理を「ニョナ料理」と称して、特にペナンに多くの専門店がある。
ただし、一口にニョナ料理といっても、他のマレー料理と同じく、中華料理の亜流またはバリエーションの一つという感じでしかなく、わざわざ書き留めるような特徴はわからなかった。
(1)チャークッティアオ
これは、クッティアオと称するきし麺のような幅広麺を、焼きそばのように炒めた料理だ。具材は海鮮類ともやしを中心にしている他、調味料はサテーに使うようなココナッツオイルやクラッシュピーナッツを使っている。
値段も手ごろながら、屋台や店で気軽に注文出来て、しかも美味しい料理なので、在住している日本人には非常に人気だった。私も、よく食べていた思い出の料理の一つである。
(2)ホッケンミー
ペナンでは、このホッケンミーも有名だ。漢字では福建麺と書くが、半島マレーシアでは、濃いソースをかけた真っ黒い焼きそばをホッケンミーと称しているが、ペナンでは、濃厚なエビペーストのスープに入れた海鮮麺を、ホッケンミーと称している。
これは屋台や店ごとに微妙に味が違っていたが、日本人に人気の店は、その風味溢れるエビ味のスープが麺に良く合って、日本のラーメンより美味いぐらいだった。
(3)ラクサ
ペナンでは、マレーシア全体にある中華風スープ麺(日本ではタンメンに近い)のラクサも、ペナンラクサといって、全く異なるものになっていた。スープ麺であることは同じなのだが、柑橘系の酸味を非常に強く効かせたものとなっており、一般のラーメン系をイメージすると裏切られる料理だ。
日本人でも好きな人はいるが、あまり日本人の口には合わないと思うので、観光旅行の思い出に食べてみるぐらいが良いと思う。なお、ペナン出身のマレーシア人にNZで会った時、このペナンラクサが故郷を懐かしむ味だと言っていた。
7.マレー・コタキナバル料理
コタキナバルのマレー料理は、半島から来た人たちが、コタキナバルで料理を作っているだけだから、基本的に同じものだ。一方、海に面しているため、海産物が豊富にとれるので、エビ、カニ、魚を使った中華料理が繁盛していた。
(1)シーフードフライドライス&チリパリ
コタキナバルで一番好きだったのが、海岸沿いにある小綺麗な店で、なぜか英語で注文していたシーフードフライドライスだった。名前のとおり、各種シーフードがたくさん炒飯に入っているが、味付けは塩と胡椒だけのシンプルなものになっている。
僕は、チリパリと称する醤油に刻んだレッドチリ(赤唐辛子)を入れた調味料を注文して、これを炒飯にたっぷりとかけて食べていた。たぶん、高血圧になるような塩分が高いものだろうが、暑い気候によく合う料理だった。今でもこれは食べてみたいと、時々思う味だ。
(2)サラワクラクサ
ペナンラクサを先に紹介したが、コタキナバルのあるサバ州の西側に、広大なサラワク州がある。そこの州都はクチン(マレー語で「猫」)という場所で、野良猫が沢山いることでも有名だ。また、マレー半島や中国南部から距離が近いこともあり、首狩りで有名な先住民の他に中華系住民が特に南シナ海沿岸部都市に多く居住している、
そのクチンには、独自に発展したマレー式中華料理があり、その代表がサラワクラクサという、細切り鳥肉、エビ、野菜、香味野菜各種を入れたスープ麺だ。このサラワクラクサは、ペナンラクサのような酸味はなく、代わりにココナッツペーストを大量に使っていて、濃厚かつほんのり甘い味がする。そのため、食べるときに新鮮なライムを絞って入れると、さらに美味しくなる。
8.シンガポール料理
シンガポールはアジア(マレー半島)の一部だが、20世紀後半から急速に発展し、欧米からの金持ちが住む街になってしまった。また、本当はペナン同様に華僑が多く住むマレー半島南端の小さな島で、労働力として連れてこられたインド系住民も住んでいる多民族の街だったが、どの民族も、偉大なリークアンユー元首相の政治力で豊かになり、それに比例して、屋台料理も皆綺麗になってしまった。今は道端に屋台はなく、高級デパートの地下街や高級モールのフードコートに、それぞれ屋台風の店を出している状態になっているのが、寂しい限りだ。
だから、何を頼んでも、かつての屋台の持っていた荒々しさや素朴さは消えているが、一方では衛生環境が目覚ましく向上しているので、他のマレーシア地域で食べる場合によくあるような、お腹を壊すことはまずない。
(1)ハイナン・チキンライス
ハイナンを漢字で書くと海南となり、まさに中国から見たシンガポール(海南島)の位置になる。そして、チキンライスとは、チキンを蒸し焼きにし、その出し汁でご飯を炊いたものと一緒に出すワンプレートの料理だ。なお、チキンをBBQにして出す場合もあるが、ハイナンでは全て蒸し焼きになっている。
蒸し焼きにしたチキンは、非常に柔らかく、また出し汁で炊いたご飯はほどよくチキンの味が浸み込んでいる。付け合わせは、キュウリとトマトのスライスが定番だが、調味料として、醤油、中国酢、辛子、チリ、チリ風味のケッチャプなどがある。
シンガポールのハイナン・チキンライスは、日本人の口にも合うように特にまろやかに作られているので、好きだという日本人は多くいるし、エスニック料理ではタイのトムヤムクンに次いで、最もポピュラーなものだと思う。
(2)チャーシュー麺
私が、周辺国に勤務していたとき、シンガポールにはよく食料品などの買い出しに旅行した。その際は、ホテルの朝食ブッフェはすぐに飽きてしまうので、ホテル近くにあるフードコート(ホッカーとシンガポールでは称していた。おそらく華僑の出身の一つである客家⦅ハッカ⦆が語源だと思う)に行っていた。
華僑の朝食はおかゆが定番だが、私は日本のようなラーメンが食べたくて、よくチャーシュー麺を注文していた。チャーシューは中国風の甘い味付けだが、これに透明な醤油スープがマッチしていて、付け合わせの青菜が程よいアクセントになっていた。
なお、麺類は全てシンガポール人に合わせて小ぶりな量なので、私は一緒に炒飯やチャーシューを載せたご飯を頼んでいた。
(3)ワンタン麺
中華料理の代表に餃子があるが、海外では焼き餃子ではなく水餃子(スープに浸したもの)が主流だ。そして、この餃子=ワンタンを入れたスープに麺を加えれば、そのままワンタン麺になる。
日本のイメージからはちょっと違ったワンタン麺ではあるが、癖がない味付けで、誰でもが食べられる料理として、チャーシュー麺よりも普遍性は高いと思う。
9.アメリカ料理
アメリカはファストフード天国だ。どこに行っても、ハンバーガーチェーンやサンドイッチタイプのものを食べさせる店がある。だから、高速道路を走行している途中に、ちょっと食事を摂りたいと思う場合は、こうしたチェーン店しか選択の余地がない場合が多い。日本で言うところの、ドライブインのラーメンやカツ丼だろうか。
一方、田舎道にポツンとあるような地元客しか来ない小さなレストランに入った場合、だいたいメニューは限られているのだが、どこでも絶対にあり、しかも外れがないのが、以下に挙げる二つの料理だ。
(1)ハンバーガー
既に知っている人が大半だろうが、アメリカのハンバーガーは大手チェーンのような小ぶりなものはない。きちんと作る場合は、BBQで焼いた直径20cm近くあるハンバーグに、トマト・レタス・チーズ・オニオンスライス・ケチャップ・マスタードなどを加えて、大きめのパンにはさんだものが普通だ。
だから、両手に持ってかぶりつくのは、日本人のような小柄な人種には難しい。また、ちゃんと皿に載せられて出てくるので、他の料理同様にナイフとフォークで切り分けて食べるのが上品だと思う。
そうして食べるハンバーガーは、もうファストフードという範疇を越えて、立派な一品料理になっている。高級レストランで出してもそん色はないと私は思うのだが、それは言い過ぎかも知れない。やはりハンバーガーは、野外で立ち食いできるものが正当なのだろうと思う。
(2)Tボーンステーキ
日本では、牛肉のステーキは高級料理の部類に入っているが、アメリカでは日本の焼き魚のような感覚の日常の料理だ。そして、どこのどんなレストランでもステーキは必ずあるので、メニューに迷ったときにはステーキを頼めば間違いない。
さらに、ステーキの種類からサーロインやテンダーロインなどを選択することになるが、この両方を味わえる便利なものがTボーンステーキだ。そして、骨近くの肉はとても味が良いのだが、このTボーンステーキは、そうしたうま味も味わえる最上のステーキだと思う。
このTボーンステーキは、アメリカではメニューにない方が珍しいくらいの日常料理だが、日本ではステーキ専門店ですらメニューにない。私が確認できたのは、一部のイタリアレストランのみであり、しかも予め予約しなければ食べられないものとなっていた。
そんなに大それた料理ではないので、日本のステーキチェーン店でもTボーンステーキが食べられるようになることを願う。でも、小柄な日本人にはちょっと量が多いかも知れない。なぜなら、単純に2人分になってしまうのだから。
10.アメリカ・マイアミ料理
マイアミはアメリカ南部にあるユダヤ人が開発したリゾート地なので、一般的にアメリカ料理はたくさんあるが、アトランタなどの南部特有のものは、フロリダ州北部(ペンサコーラやジャクソンビル辺り)まではあっても、南のマイアミではあまり見かけない。
それに多くの白人がヨーロッパから来た人たちかと思うと、意外とキューバや中南米からの移民が多い。そのため、米語が使われている他にスペイン語が通用する実はかなりエスニックな街なのだ。そして、マイアミからUS1(ニューヨークから南へ下る国道1号線)を南下すると、そこにはヘミングウェイの愛したキーウェストという島があり、その島の最西端に「0(ゼロ)マイル」標識がある。つまりここがUS1の終点になる。
そういうわけで、マイアミにはエスニックな料理や、豊富なシーフードが有名なので、これを紹介したい。なお、観光で行くのなら、オーランド(正しい発音なら、オランド―)のディズニーワールドとユニバーサルスタジオ、そして宇宙ロケットの発射基地であるケネディ宇宙センターがケープカナベラルにある。キーウェストとともに、どこも家族向けには最もお勧めの観光場所だ。
(1)キューバスタイルの炭焼きチキン&黒豆ライス
マイアミには、カストロとゲバラのキューバ共産革命から逃げてきたキューバ人が沢山住んでいる。また、経済が破綻しているキューバから小型ボートで逃げてくる難民が常時発生している。そのため、街中にはキューバ人街がある他、いたるところにキューバレストランがある。
その代表的なキューバ料理は、チキンのBBQに米と黒豆を一緒に炊いたものを付けたものがある。正式な名前は知らないが、キューバ系の店なら絶対にある料理で、しかも日本でいうところの、カレーライスやラーメンのように庶民的なものとなっている。
味付けは塩と胡椒だけなので、好みでケチャップなどの調味料を付けるといい。また、日本人なら醤油やBBQソースをつけても美味いと思う。
(2)コンク貝
マイアミ名物にコンク貝がある。形態は直径2cmほどの円筒形のもので、白く歯ごたえのある身を、チャウダーなどさまざまに調理して食べるが、日本人のように刺身では食べないようだ。基本は、焼く、炒める、揚げる、のいずれかであり、これにお好みのソースをつけて食べる。ビールのつまみにもよく合う料理だ。
(3)ストーンクラブ
同じくマイアミ名物のシーフードで、高級レストランが並ぶマイアミビーチに、「ジョーズ」という有名店がある。また、食べられるシーズンが決まっていることもあり、値段は高い。ただし、ハイシーズンになると、街中のスーパーでも販売しているので、庶民でも購入できた。
ストーンクラブは、片方のハサミだけが非常に大きくなる種で、この大きな方のハサミだけを切り取って食用にする。ストーンクラブ自体は、ハサミを切り取られても死ぬことはなく、またハサミが再生するという便利な生き物だ。
甲殻はかなり堅いので、茹でたものをペンチのような専用器具でたたき割って中身を食べるが、日本人のようにわさび醤油ではなく、酢やマヨネーズ系をつけて食べていた。
11.ニュージーランド料理
ニュージーランド料理とはいっても、先住民マオリや南太平洋系の民族には、焼いた石と一緒に肉・魚・野菜を地中に埋めて蒸し焼きにする「ハンギ」というものしかない。そのため、移民としてやってきて英国人の料理がそのままニュージーランド料理になっている。
(1)フィッシュアンドチップス
言わずと知れた英国料理の代表だ。そして、街中の屋台などで売っている、安価で手早く食べられる庶民の味だ。これが、ニュージーランドでも白身魚が沢山取れることもあって、瞬く間に広まり、ニュージーランドのどこに行ってもフィッシュアンドチップスを売る小さな店がある。
料理はその名のとおり、白身魚に衣をつけて、ポテトフライとともにラードで揚げるだけのものだ。ただ、魚以外にもソーセージやシュウマイなど、なんでも揚げて提供する店があり、これらの多くは後から来た中国系移民が経営していることが多い。
伝統的な店では、揚げたものに塩とビネガー(酢)を振りかけて、古新聞に包んで渡してくれる。揚げるだけだから、注文してから5分くらいでできるし、手軽に買えるので、近状に住む子供がお母さんのお使いで夕飯用に買いに来ることが多い。また、その場で食べるよりは、持ち帰って自宅で食べるのが多いようだ。
私は、土曜の午前に一週間分の買い物を済ませた帰り道、フィッシュアンドチップス屋に立ち寄って、ランチを買うことが多かった。また、揚げ物なので当然ビールと良く合うので、ビール好きの私にはとても良いつまみ兼食事になっていた。
(2)ラムチョップ
ニュージーランドは、私が住んでいたころまでは、人よりも羊の数が多かったが、21世紀に入るころからは、世界的な牛肉需要が増えたこともあり、牛の数が羊より多くなったそうだ。
そういうわけで、ニュージーランドではシーフードよりも肉が主流であり、よく食べられている順、あるいは価格の安い順で言えば、マトン、ラム、ビーフ、チキン、ポーク、シーフードだった。しかし、こうした肉類は、穀類を食べる豚を除いて、牧場で草を与えて成長させるため、日本のように穀物で飼育したものとは異なり、肉からは草の臭いがかなり強く、特にマトンはステーキでは食べられなかった。
しかし、炭火で焼くBBQで、特に骨付き肉であるラムチョップは、その臭い脂身が焼けて炭に落ち、その焦げた臭いが肉に染みつき、これが良い味加減となっていたので、唯一羊肉で好んで食べたものだった。
なお、ニュージーランド人はBBQが好きだが、ラムチョップなどを焼くのは高級な部類に入り、一般家庭は、安価なソーセージやハンバーグを焼いて、コッペパンに挟んで食べていた。