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一芸に秀でる前に基本的な力が身に付いてますか?
ホークスの周東選手は、ご存知のとおり、バリバリ足が速いです。
そういう周東選手に対して
足だけ
という厳しいコメントをする方もいます。
また、少し前に、ジャイアンツに鈴木尚広という選手がいました。
代走での通算盗塁数の日本記録保持者です。
代走のスペシャリストと言われていました。
でもやっぱり鈴木選手に対しても、
足だけ
というコメントをする方が少なからずいました。
果たして周東選手や鈴木選手は、足だけ、の選手なのでしょうか?
▼ 2人ともプロ野球選手
当たり前の話だけど、大前提となる事実として、この2人の選手は2人とも
プロ野球選手
です。(鈴木選手は元プロ野球選手ですが)
プロ野球選手って、1球団70人まで支配下選手として登録できるから、日本には最大でも840人しかいないってことになります。
野球人口は減ってると言っても、高校球児が約13万人、大学野球選手が約3万人、その他にも社会人野球もあるし、今はクラブチーム、独立リーグもあるなど、かなりの数のプロ野球選手予備軍と見られる野球選手がいろんなカテゴリーに存在する中で、選ばれし840人ということになります。
だから当然、その840人は、
日本球界のトップオブトップ
です。
打つ、投げる、捕る、走るなどの野球に関する基本的スキルにおいては、ずば抜けた力を身に付けている選手たちなのです。
周東選手も鈴木選手も、2人とも、そういう選手なわけです。
だから、プロ野球選手になれたんです。
▼ その上で一芸に秀でる
2人とも、日本の中でトップオブトップの力、スキルを持った選手だからプロ野球選手になれて、そしてその中で、それに加えて
足が超絶に速い
という特殊能力をもっているのです。
だから
足だけ
という指摘は、僕は、前提条件を見ていない甚だ的を外れた指摘だと思います。
プロ野球選手に必要な最低限の力は身に付いていて、それに加えて、特殊能力がある。
まさに、一芸に秀でているわけです。
▼ 勘違いしない
ここで、アマチュア、特に学童時代なんかで、勘違いしちゃいけないことがあって、それは
基本的スキルがないのに
一芸に秀でようとする
という勘違いです。
こういうのってやりがちなんだけど、これは、一芸に秀でているわけじゃない。
例えば典型的な例でいくと、身体が小さくてすばしっこい選手がいたとして、そういう選手に
ゴロを転がして内野安打を狙わせる
とか、
とにかくセーフティバントを教えて、やらせてる
とか、こういうことをやって、
足を活かす
なんて言って、指導者もその選手も悦に入ってる状態です。
こういうのは、一芸に秀でてないです。
野球選手として、戦える選手になってない。
一芸に秀でるとは、一芸に秀でる前に、基本的な力がしっかりと身に付いていることが、大大大前提なんですよね。
以上でーす。
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