大人の役割は勝たせることではない
昨日、例によってSNS界隈をサーフィンしてたら、とても気になる投稿がありました。
強くなるためには、多少の痛み(怪我や故障)はつきもの
というものです。
もっとも、その投稿をされた方は、お子さんが野球をやっていて、チームの指導者さんがそういうことを言ってるので、イヤだ!という投稿でした。
僕はこれは、この指導者さんはかなり危険な考えをしてる方だと思って、激しく危機感を覚えました。
▼ 子供は勝手に勝とうとする
少年野球なんかで、よく議論になるのが、
勝ちにこだわる野球か
楽しい野球か
みたいなことです。
僕はこの手の議論の時にいつも不思議に思うのですが、勝利至上主義はダメだ!とか、楽しいばかりじゃ勝てない!とか、あーだこーだ言ってる大人って、必ず
勝ちにこだわる野球と楽しい野球は
完全にトレードオフの関係
という前提に立ってるんですよね。
勝ちにこだわるなら楽しくないし、楽しいなら勝てないと、そんなふうに考えています。
楽しく野球やって勝つという発想が、どうしてないんだろう?なんて僕は思ったりするんですけど…
まあ、それは置いといて、子供って、放っておいても勝手に勝ちにこだわるんですよね。
必死に勝とうとします。
子供に限らず、実際にプレーをやる選手って、勝ちたいに決まってるんです。
だから、大人は、勝ちにこだわる必要は1ミリもないと僕は思っています。
大人の役割とは、そこではありません。
子供が勝ちたいと思ってるなら、勝たせてあげるぞ!と、大人の役割はそこではないんだと僕は思います。
▼ 大人の役割は
じゃあ、大人の役割ってなにか?
僕は、怪我や故障を起こさせない、ということだと強く思っています。
特に、年齢が下がれば下がるほど、その大人の役割は大きくなると思います。
怪我は完全には防ぐことができないかもしれないけど、大人の気配りによって、そのリスクをゼロに近づけるくらいに減らすことはできるはずです。
故障や障害の発症は、僕は、完全に防ぐことができると思っています。
野球肩や野球肘や野球腰(腰椎分離症)は、僕は防ぐことができると思っていますし、少なくとも、起こさせないように最大の配意をするのが、大人のやらなきゃいけないことだと思います。
だから、冒頭の投稿のように
怪我や故障はつきもの
という考えは、僕からしたら、とんでもない考えをしてる大人でしかありません。
大人の役割は、勝たせることではありません。
強くなるためには、多少の痛みはつきものではありません。
痛くなくても強くなれます。
痛くなくても上手くなれます。
痛くなくても勝てます。
絶対に絶対に
つきもの
ではありません。
以上でーす。