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充分知った上で意見をすることの大切さ

先日のプロ野球の試合で、ホームでのクロスプレイがリプレイ検証となり、結果最初のジャッジ通りとなったのですが、その後、いろんな方面からの写真なりがSNS上にアップされ、

やっぱり最初のジャッジは間違いじゃん

みたいな投稿がたくさんされ、また、当事チームの監督さんも、激しく抗議する!みたいなことを言っていて、けっこうな騒ぎになりました。

それに関して、元プロ野球の審判をされていた方が、SNSで、リプレイ検証とはどういうものなのか?どういう経緯で導入されたのか?ということをとても分かりやすく説明されていて、それを読むと、リプレイ検証の結果に対して、抗議するとか、その後に写真なりを引っ張り出してきて間違いだと指摘することが、どういうことなのか?ということについて、僕なりに感じることがあったので、書いてみようと思います。


▼ リプレイ検証とは

その元プロ野球の審判さんによると、リプレイ検証の導入にあたり、審判団の方々は、反対をされたのだそうです。
理由は、MLBに比べると、システムが整っていないというものです。
MLBは、きちんとリプレイ検証用にカメラなどか設置されていて、確証のある映像が確保できるシステムとなっているのだそうです。
対してNPBのシステムは、システムと言えるほどのものではなくて、それ用に設置されているカメラなどもなく、テレビ放映用などのカメラによる映像が使われるのだということです。
だから、常にジャッジに際して確証のある映像が確保できる、というわけではなく、審判さんたちは、その球場で、その時に得られた映像によってリプレイ検証をすることになるのだそうです。

そういうわけだから、審判団は導入に反対をしました。
しかし、MLBと同じようなシステムにする予算もないし、各チーム側からは、リプレイ検証後の判定に関して絶対に文句は言わないから、今あるシステムでやって欲しいと強くお願いをされ、それに審判団が折れる形で、導入されたのだそうです。

実際のリプレイ検証も、その時に入手できる映像の範囲内で行われていて、その結果、最初のジャッジが違う、と、明らかに言える映像があるならそのジャッジは覆りますが、間違いとも正しいとも確証を持って言える映像がなければ、最初のジャッジどおりとなるのだそうです。


▼ 知った上で意見をすることが大切だと思った

今回のケースでは、その後に、判定当時には使われなかった画像なり映像が、SNS上にアップされ、

やっぱり間違いだ

ってなってるわけですが、導入の経緯や、リプレイ検証の現場の実際を知ると、後に得られた映像をもって、そういうことを主張することが、はなはだ見当違いであるということが分かります。

こういうことって、今回のケースに限った話ではなく、仕事してたり、生活してたりという場面でもあるんじゃないかなと思いました。

こんなのおかしいっ!

って声を上げてるけど、あなた、そもそもそういう決まりができた経緯や趣旨を知ってますか?みたいな。

だから、なにかおかしいとか、不満に感じたりすることがあっても、しっかりと、よく、充分に、そのことについて調べて、理解して、知った上で、意見をするということが、とても大事なことだなと、今回の件で、改めて感じた次第です。


以上でーす。

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