みなさん、こんにちは、こんばんは。
もう年末もすぐそこまでやってきていますね。映画年間ベストとかも考え出す時期です。みなさん、どうでしょうか。これという一本と出会えましたか?
さて、前回配信から2週間、映画にまつわる話題としては、僕が配信をしていない第2、第4日曜日の22時から配信をしている映画配信番組「めーぶれ」の企画に出演させてもらいました。
内容としては、第2回めーぶれバトルロワイヤルと称して、各参加者が映画のプレゼンを行い、リスナー参加型で投票を行うというもの。
テーマは「戦争映画」「ミュージカル映画」「ミステリー映画」の3つをそれぞれの試合ごとにテーマを決めてプレゼン合戦する内容。もちろん当日その瞬間になるまでどのテーマが自分に当たるかは分かりません。
ひとまず結果から申し上げると、今回「準優勝」することができました!
2回戦、決勝戦と2試合のみではありましたが、2回戦で「ミステリー映画」、決勝戦で「戦争映画」をプレゼン。
ミステリー映画ではウディ・アレン監督作品『タロットカード殺人事件』を、戦争映画ではサム・メンデス監督作品『ジャーヘッド』を紹介しました。
決勝では対戦相手のche bunbunさんの強力なカードとトークにひれ伏してしまいましたが、企画自体はすごく楽しく参加させてもらいました。
そして、今回自分に当たらなかった「ミュージカル映画」のテーマではプレゼンができなかったので、こちらは自分の配信の方で紹介をしておりますので、配信アーカイブをお聞きいただければ幸いです。
▼アーカイブはこちら
あとは、11月13日にはpecoさんと『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のネタバレ感想スペースを行いました。
ちょっと通信の状況が悪く、1回切れて2回の収録になっていますが、ご興味ある方は上記のアーカイブを聴いていただければと思います。
2024年11月17日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第37回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。
①EDDIEのピックアップ映画/映画『動物界』
◆『動物界』
いやぁすごく良かったですね!
11月8日に公開されてから絶賛評が相次いでおり、しかもそれが予想外な「感動した」「泣いた」のような感想が続々と。
それらを見て僕は「え?これってスリラーじゃないの?」という感想を抱かざるを得ませんでした。
そして、公開1週間が経ち、意を決して本作を鑑賞。
人間が奇病の一種に感染し、徐々に動物化していくという世界設定。
鳥人間やカメレオン人間、はたまた何の生物かわからない奇妙なものまでさまざま。見た目もグロテスクなものも多く、そんな世界にもしなってしまったら…と考えるとスリラーの要素を多くはらんでいると感じました。
ただ、それ以上に強いのがヒューマンドラマとしての親子関係の構築。
ロマン・デュリス演じる父フランソワ、奇病にかかり施設に入院・隔離されている母、そしてそんな状況よりも友達との関係性や世間体を気にする息子エミール。最初は母の病室に入るのすら躊躇っており、それは自分の母親が流行りの奇病にかかっていると知られたくない気持ちがあるのが伺えます。
これってちょっと新型コロナが流行り始めた頃にすごく似ているんですよね。特に田舎町であればあるほど、コロナにかかっていると知られると敬遠されたり、コロナ感染が流行っている都会に住んでいる人が地元に帰ってくるのを嫌がったり、とにかくまだ対処の仕方が判明しない不可思議な現象とは距離を置きたくなるような感じです。
もちろんコロナに限らず、現代では少数派が淘汰されたり、まだ病気として認知されていない性質的なものの理解がされないと遠ざけられたりということが珍しくありません。
だからこそエミールの同級生のADHDの女の子が存在することに意味が出てくるんですね。
これは現代では全員がとはいえないかもしれませんが、ADHDという特性を知っていてある程度受け入れられているから、みんな普通に接するわけなんですけど、奇病の動物化についてはそうじゃありません。
共生しようという考え方の人もいれば、遭遇しただけで攻撃を行う人もいます。この動物化現象も研究が進み、今後対応・対処の仕方がわかってくれば、普通に受け入れていつも通りの生活に戻っていくなんてのもあり得るわけです。
コロナもまさにそうで、深刻化すれば危険ではあっても、コロナになってしまったら自宅隔離などで対処してもらって、潜伏期間を過ぎてから仕事に復帰して貰えばいいわけで、今コロナにかかったことで前のように恐怖に怯えるような人はほとんどいないわけです。
そんな現代社会の写し鏡になっているのがこの映画のもたらす効果だと思いました。
そして、フランソワとエミール父息子の関係性ですよね。エミールの動物化が判明すると、父としてどのように向き合うか、それは妻が動物化したことを経験していることもあり、彼は愛する者から目を背けないと決めている覚悟のようなものを感じ取れました。
そこからのラストのあの展開は涙を禁じ得ないぐらい感動的で、本当に素晴らしい映画だったなと、事前評の高さに納得せざるを得なかったわけです。
②AppleTV最前線
今回のAppleTV最前線では、おすすめのオリジナルドラマと近日配信予定の映画をご紹介します。
■ドラマ『ディスクレーマー 夏の沈黙』/全7話
すごくエロくてドキドキする作品であり、さらにサスペンスとしての怖さをまざまざと見せつけられる傑作ドラマでした。
スリラーと呼ばれるジャンルには思えませんでしたが、夫婦の危機を何度も見せつけられるので、そういう意味ではスリラーなんでしょうか。
ケイト・ブランシェットとサシャ・バロン・コーエンが夫婦役で、邦題のサブタイトルに「夏の沈黙」とついているのがまさにこの夫婦の亀裂の要因。ただ彼らには息子がいます。
ケイト・ブランシェット演じるキャサリーンはまだ息子も幼かった10年以上も前にある恐ろしい出来事が起こっていたのです。
キャサリーンの持つ過去とは一体なんなのか、それを1話1話ドラマが進んでいきながら、3〜4話で過去に彼女が犯した過ちを目にすることになります。
夏のビーチとエマニュエル・ルベツキの撮影が相性抜群で、太陽の光を生かした美しい光景に次々と目を奪われ、そしてキャサリーンの若い頃を演じたレイラ・ジョーンズの美しさにも目を奪われ…としていたら一気に奈落の底に突きつけられる感覚を味わわされます。
人間は一度罪を背負うと、それと一生付き合っていかなければならないーーそんな生きる苦しみと厳しさをまざまざと見せつけられます。
ケイト・ブランシェットやレイラ・ジョーンズという素晴らしい俳優陣の存在感はもちろん、アルフォンソ・キュアロンの意地悪さとルベツキの撮影の素晴らしさで魅了され続けること請け合いです。
■映画『ブリッツ ロンドン大空襲』/2024年11月22日配信開始
③12月期待の新作映画
隔週第3日曜日の恒例である、「来月の注目新作映画」についてまとめていきます。
本コーナーはリスナー参加型で実施しており、まずは私が観ようと思っている次月の注目新作映画を紹介していきます。
その間にリスナーの方々にコメントをいただきながら、次月にどんな映画を観るかの参考になるような時間にできればと考えているコーナーです。
私の趣味嗜好だけでなく、リスナーさんからの注目映画を教えてもらうことで、「そんな映画があったんだ!」「それ面白そう!」とかの発見になれば嬉しいと考えて設けています。
【EDDIEの12月公開の注目新作映画】
●『ホワイトバード はじまりのワンダー』/2024年12月6日公開
【見どころ/期待するところ】
2018年の僕の年間ベスト3位に入った『ワンダー 君は太陽』のアナザーストーリーということで期待しないわけがありません。最高級に温かいヒューマンドラマからいじめっ子だったジュリアンを主人公に、物語のその後を描きます。原作者R・J・パラシオのいじめっ子ですら救いを与えるという前作でも感じさせた強い意志を感じます。
●『フード・インク ポスト・コロナ』/2024年12月6日公開
【見どころ/期待するところ】
年間通してもドキュメンタリー映画は数えるほどしか観ないのですが、フードシステムに追求した内容ということで気になっています。持続可能な未来、S.D.G.sという言葉もありますが、今後に向けた食を司る人々の意思を感じたい作品です。
●『クレイヴン・ザ・ハンター』/2024年12月13日公開
【見どころ/期待するところ】
MCUとの一時的なマルチバースの合流により、より一層混迷を極めるSSU。その中でも一際キャストも地味で、正直日本ではヒットしないと思っている僕ですが、とはいえグロ描写も満載なR15指定ということで、残虐に敵をかるクレイヴンの暴れっぷりに期待しています。
●『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』/2024年12月13日公開
【見どころ/期待するところ】
オリジナルの『胸騒ぎ』は観ていないのですが、ジェームズ・マカボイ主演でのリメイクということでとても楽しみにしています。アメリカ製作のサスペンススリラーならば、結構好みな演出・展開もありそう。
●『セキュリティ・チェック』/2024年12月13日配信開始
【見どころ/期待するところ】
Netflixオリジナル作品からタロン・エジャトン主演なのに配信オンリーという勿体無い作品。セキュリティチェッカーの主人公をタロンが演じ、危険物を機内に持ち込むことにどのように対応していくのか、そのスリラー描写を楽しみにしています。
●『ライオン・キング ムファサ』/2024年12月20日公開
【見どころ/期待するところ】
今年は劇団四季の『ライオンキング』を初観劇し、ライオンキングで締める年末というのもオツだなと思っています。個人的には前回の超実写化として公開された『ライオン・キング』も好きだったので、あの映像美をスクリーンで観られると思うとワクワクします。
●『ありきたりな言葉じゃなくて』/2024年12月20日公開
【見どころ/期待するところ】
バイプレイヤーとしてさまざまな作品で印象を残していく前原滉の主演作品、しかも脚本家をテーマにしているということで楽しみな作品。テレビ朝日映像が手掛ける長編オリジナル映画はいかほどのものかお手並み拝見です。
●『私にふさわしいホテル』/2024年12月27日公開
【見どころ/期待するところ】
これはもう完全にキャストです。推しの髙石あかりのほか、大好きな滝藤賢一や田中みな実、橋本愛が出演と俺得な作品。堤幸彦がこんなコメディ寄りな作品面白く撮れるのか心配ではありますが、絶対に観に行こうと思っています。
●『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』/2024年12月27日公開
【見どころ/期待するところ】
期待と不安が半分入り混じった期待作です。この11月〜12月にかけて『ロード・オブ・ザ・リング』のエクステンデッド・エディションが劇場公開されるのもあり、そのRotLのアニメーション作品は果たしてどんなものか。史上最高に好きなファンタジー映画の前日譚ということで楽しみにはしています。
●『グランメゾン・パリ』/2024年12月30日公開
【見どころ/期待するところ】
そんなに期待しているというものではないんですが、地上波ドラマの方はリアルタイムで視聴していたのもあり、舞台をパリに移し、パリロケ敢行した作品はロケーション面での楽しみがあります。
【リスナーさんの12月公開の注目新作映画】
●『市民捜査官ドッキ』/2024年12月13日公開
●『型破りな教室』/2024年12月20日公開
④「#必見の傑作ミステリー映画」特集
今回のメイン企画「#必見の傑作ミステリー映画」特集です。
先述した映画配信番組「#めーぶれ」の企画バトルロワイヤルに出場し、ジャンル別におすすめの作品をご紹介するという内容。
2回戦の僕の試合が「ミステリー映画」がテーマでの戦いとなりました。
作品としてはミステリー要素が大して面白くはないウディ・アレン監督作品『タロットカード殺人事件』を紹介したのですが、そこで気づいたのが「あれ?俺ミステリー映画あんまり詳しくないぞ」ということ。
そこで、今回は映画識者である当配信リスナーさんやXユーザーの猛者の方々に、本当に面白いミステリー映画を募るに至ったのです。
さて、まずはミステリー映画とはなんぞや、ということで定義についてWikipediaで調べるとこのように書かれています。
さて、では本題のXユーザーの皆さんがお勧めする傑作ミステリーの紹介に入る前に、ミステリーといえば”このミス”こと「このミステリーがすごい!」 より過去受賞作品と実写化された作品を振り返ってみましょう。
まず、過去の受賞作品は次の通りです。
https://konomys.jp/
過去23回の大賞が発表され、W受賞年もあるため合計29作品の大賞が発表
されています。
うち、映画およびテレビドラマの映像化をされているのが10作品ありました(2024年11月17日時点、漏れがあったらすみません)。
ひとまず今回の特集はミステリー映画の特集になるので、映画化作品だけ見てみましょう。
■『四日間の奇蹟』
■『渇き。』
■『チーム・バチスタの栄光』
■『さよならドビュッシー』
■『リアル 完全なる首長竜の日』
■『怪物の木こり』
総じて、原作のミステリー小説が評価された作品の実写映像化は軒並み評価がイマイチな印象ですね。個人的には『渇き。』は結構好きなんですが、全体的には評判がイマイチだと言わざるを得ません。
次に、鎌倉市の川喜田映画記念館で2018年4月〜2019年3月で企画された「ミステリー映画大全集」で上映された作品も見てみましょう。次の通りです。
■『砂の器』
■『飢餓海峡』
■『女の中にいる他人』
■『DESTINY 鎌倉ものがたり』
■『悪魔の手毬唄』
■『犬神家の一族』
■『ヒッチコック/トリュフォー』
■『十二人の怒れる男』
■『霧の旗』
■『五瓣の椿』
【リスナーさん/Xユーザーのおすすめミステリー】
■『エンゼル・ハート』
■『シャドー(1982)』
■『犬神家の一族(1976)』
■『鑑定士と顔のない依頼人』
■『ミスティック・リバー』
■『バニーレークは行方不明』
■『ブラックブック』
■『江戸川乱歩の陰獣』
■『クリスタル殺人事件』
■『独立愚連隊』
■『みな殺しの霊歌』
■『ミラベルと魔法だらけの家』
■『瞳の奥の秘密』
■『THE GUILTY ギルティ(2018)』
■『シックス・センス』
■『ミュージックボックス』
■『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』
■『殺人の告白』
■『22年目の告白 私が殺人犯です』
■『情婦』
■『真実の行方』
■『ゴーン・ガール』
■『ロスト・ボディ』
■『シャレード(1963)』
■『アフタースクール』
■『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』
■『共犯』
■『灼熱の魂』
■『バルカン超特急』
■『ゲット・アウト』
■『不滅の女』
■『罪の声』
■『愚行録』
■『容疑者Xの献身』
■『サスペリア PART2』
■『裏窓』
■『悪魔の手毬唄(1977)』
■『“アイデンティティー”』
■『手紙は憶えている』
■『悪魔は誰だ』
※上の方で紹介されていない作品のみ記載
これでも紹介しきれないぐらいたくさんの投稿をしていただきました。
思ったよりもミステリー映画に詳しくない自分…ということでこの企画を考えましたが、せっかくなので、この中から実際に観てレビューしようかなと考えております。
鑑賞した中から本当に面白くてたまらない作品は、改めて1月ぐらいのEDDIEのかく語りきの配信の方で紹介しようと思います。
ひとまず自分の課題映画は下記の通りで決めました!
『バニーレークは行方不明』
『ミュージックボックス』
『情婦』
『ロスト・ボディ』
『バルカン超特急』
『手紙は憶えている』
これらを課題作品として、最低でも年内に3作品は鑑賞したいと考えております。みなさま、お楽しみに!
◆まとめ
配信コラムは以上です。
傑作ミステリーとはいえど、皆さんの心の中にある「これ」という珠玉の一本は人それぞれでたくさんあるものだなぁと感じた次第です。
短期間で全てを観ることはできなくとも、これらの作品はできるだけ死ぬまでに観たい!と思いました。
さて、次回の配信は12月1日(日)の映画の日です。
毎月1日のファーストデーよりもお得に、全国大抵の映画館で1,000円均一で映画が観られる日です。
この日はぜひ劇場に映画を観に行って、夜はEDDIEのかく語りきを聴きにきてくださると嬉しいです。
ではでは、また会う日まで!アディオス!