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【配信コラム】#EDDIEのかく語りき 第37回/ピックアップ映画『動物界』/#AppleTV最前線/#必見の傑作ミステリー映画

みなさん、こんにちは、こんばんは。

もう年末もすぐそこまでやってきていますね。映画年間ベストとかも考え出す時期です。みなさん、どうでしょうか。これという一本と出会えましたか?

さて、前回配信から2週間、映画にまつわる話題としては、僕が配信をしていない第2、第4日曜日の22時から配信をしている映画配信番組「めーぶれ」の企画に出演させてもらいました。

内容としては、第2回めーぶれバトルロワイヤルと称して、各参加者が映画のプレゼンを行い、リスナー参加型で投票を行うというもの。
テーマは「戦争映画」「ミュージカル映画」「ミステリー映画」の3つをそれぞれの試合ごとにテーマを決めてプレゼン合戦する内容。もちろん当日その瞬間になるまでどのテーマが自分に当たるかは分かりません。
ひとまず結果から申し上げると、今回「準優勝」することができました!

2回戦、決勝戦と2試合のみではありましたが、2回戦で「ミステリー映画」、決勝戦で「戦争映画」をプレゼン。
ミステリー映画ではウディ・アレン監督作品『タロットカード殺人事件』を、戦争映画ではサム・メンデス監督作品『ジャーヘッド』を紹介しました。
決勝では対戦相手のche bunbunさんの強力なカードとトークにひれ伏してしまいましたが、企画自体はすごく楽しく参加させてもらいました。

そして、今回自分に当たらなかった「ミュージカル映画」のテーマではプレゼンができなかったので、こちらは自分の配信の方で紹介をしておりますので、配信アーカイブをお聞きいただければ幸いです。

▼アーカイブはこちら

あとは、11月13日にはpecoさんと『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のネタバレ感想スペースを行いました。

ちょっと通信の状況が悪く、1回切れて2回の収録になっていますが、ご興味ある方は上記のアーカイブを聴いていただければと思います。

#EDDIEのかく語りき 第37回トークテーマ

2024年11月17日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第37回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。


①EDDIEのピックアップ映画/映画『動物界』

◆『動物界』

人間がさまざまな動物に変異してしまう奇病が発生した近未来を舞台に家族の絆を描き、本国フランスで観客動員100万人を超えるスマッシュヒットを記録したSFスリラー。

近未来。原因不明の突然変異により、人間の身体が徐々に動物と化していく奇病が蔓延していた。さまざまな種類の“新生物”は凶暴性を持つため施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもそのひとりだった。ある日、新生物たちの移送中に事故が起こり、彼らが野に放たれてしまう。フランソワと16歳の息子エミールは行方不明となったラナを捜すが、次第にエミールの身体に変化が起こり始める。

「彼は秘密の女ともだち」のロマン・デュリスがフランソワ、「Winter boy」のポール・キルシェが息子エミールを演じ、「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロスが共演。2014年のデビュー作「Les Combattants」で高く評価されたトマ・カイエが監督・脚本を手がけた。

映画.comより

いやぁすごく良かったですね!
11月8日に公開されてから絶賛評が相次いでおり、しかもそれが予想外な「感動した」「泣いた」のような感想が続々と。
それらを見て僕は「え?これってスリラーじゃないの?」という感想を抱かざるを得ませんでした。

そして、公開1週間が経ち、意を決して本作を鑑賞。

人間が奇病の一種に感染し、徐々に動物化していくという世界設定。
鳥人間やカメレオン人間、はたまた何の生物かわからない奇妙なものまでさまざま。見た目もグロテスクなものも多く、そんな世界にもしなってしまったら…と考えるとスリラーの要素を多くはらんでいると感じました。

ただ、それ以上に強いのがヒューマンドラマとしての親子関係の構築。
ロマン・デュリス演じる父フランソワ、奇病にかかり施設に入院・隔離されている母、そしてそんな状況よりも友達との関係性や世間体を気にする息子エミール。最初は母の病室に入るのすら躊躇っており、それは自分の母親が流行りの奇病にかかっていると知られたくない気持ちがあるのが伺えます。

これってちょっと新型コロナが流行り始めた頃にすごく似ているんですよね。特に田舎町であればあるほど、コロナにかかっていると知られると敬遠されたり、コロナ感染が流行っている都会に住んでいる人が地元に帰ってくるのを嫌がったり、とにかくまだ対処の仕方が判明しない不可思議な現象とは距離を置きたくなるような感じです。
もちろんコロナに限らず、現代では少数派が淘汰されたり、まだ病気として認知されていない性質的なものの理解がされないと遠ざけられたりということが珍しくありません。
だからこそエミールの同級生のADHDの女の子が存在することに意味が出てくるんですね。
これは現代では全員がとはいえないかもしれませんが、ADHDという特性を知っていてある程度受け入れられているから、みんな普通に接するわけなんですけど、奇病の動物化についてはそうじゃありません。

共生しようという考え方の人もいれば、遭遇しただけで攻撃を行う人もいます。この動物化現象も研究が進み、今後対応・対処の仕方がわかってくれば、普通に受け入れていつも通りの生活に戻っていくなんてのもあり得るわけです。
コロナもまさにそうで、深刻化すれば危険ではあっても、コロナになってしまったら自宅隔離などで対処してもらって、潜伏期間を過ぎてから仕事に復帰して貰えばいいわけで、今コロナにかかったことで前のように恐怖に怯えるような人はほとんどいないわけです。

そんな現代社会の写し鏡になっているのがこの映画のもたらす効果だと思いました。
そして、フランソワとエミール父息子の関係性ですよね。エミールの動物化が判明すると、父としてどのように向き合うか、それは妻が動物化したことを経験していることもあり、彼は愛する者から目を背けないと決めている覚悟のようなものを感じ取れました。
そこからのラストのあの展開は涙を禁じ得ないぐらい感動的で、本当に素晴らしい映画だったなと、事前評の高さに納得せざるを得なかったわけです。

②AppleTV最前線

今回のAppleTV最前線では、おすすめのオリジナルドラマと近日配信予定の映画をご紹介します。

■ドラマ『ディスクレーマー 夏の沈黙』/全7話

ルネ・ナイトのベストセラー小説を基にしたスリラー。

人の罪を暴いて成功したジャーナリストのベッドサイドに、興味深い小説が置かれていた。その葬り去られていた物語の中で、彼女が自身の暗い秘密を暴く鍵となる人物であると知り、恐怖に震えあがる。

5度のアカデミー賞受賞歴のあるアルフォンソ・キュアロンが制作、監督。ともにアカデミー賞受賞者のケイト・ブランシェットが主演し、ケヴィン・クラインが共演します。ほか、サシャ・バロン・コーエン、レスリー・マンヴィル、コディ・スミット=マクフィー、ルイス・パートリッジ、レイラ・ジョージ、Hoyeonも出演します。

すごくエロくてドキドキする作品であり、さらにサスペンスとしての怖さをまざまざと見せつけられる傑作ドラマでした。
スリラーと呼ばれるジャンルには思えませんでしたが、夫婦の危機を何度も見せつけられるので、そういう意味ではスリラーなんでしょうか。
ケイト・ブランシェットとサシャ・バロン・コーエンが夫婦役で、邦題のサブタイトルに「夏の沈黙」とついているのがまさにこの夫婦の亀裂の要因。ただ彼らには息子がいます。

ケイト・ブランシェット演じるキャサリーンはまだ息子も幼かった10年以上も前にある恐ろしい出来事が起こっていたのです。
キャサリーンの持つ過去とは一体なんなのか、それを1話1話ドラマが進んでいきながら、3〜4話で過去に彼女が犯した過ちを目にすることになります。
夏のビーチとエマニュエル・ルベツキの撮影が相性抜群で、太陽の光を生かした美しい光景に次々と目を奪われ、そしてキャサリーンの若い頃を演じたレイラ・ジョーンズの美しさにも目を奪われ…としていたら一気に奈落の底に突きつけられる感覚を味わわされます。

人間は一度罪を背負うと、それと一生付き合っていかなければならないーーそんな生きる苦しみと厳しさをまざまざと見せつけられます。

ケイト・ブランシェットやレイラ・ジョーンズという素晴らしい俳優陣の存在感はもちろん、アルフォンソ・キュアロンの意地悪さとルベツキの撮影の素晴らしさで魅了され続けること請け合いです。

■映画『ブリッツ ロンドン大空襲』/2024年11月22日配信開始

第二次世界大戦下のロンドン。9歳のジョージは母リタの計らいで、爆撃から逃れるため田舎へと疎開させられる。ジョージはそれに抗って家族の元に戻ろうと決意し、リタが彼を捜す中、故郷を目指して壮大で危険な旅に出る。
「それでも夜は明ける」でアカデミー賞を受賞したスティーヴ・マックィーンが製作、監督、脚本を手掛けます。
主演は『ブルックリン』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のシアーシャ・ローナンと、新人のエリオット・ヘファーナンです。

③12月期待の新作映画

隔週第3日曜日の恒例である、「来月の注目新作映画」についてまとめていきます。
本コーナーはリスナー参加型で実施しており、まずは私が観ようと思っている次月の注目新作映画を紹介していきます。
その間にリスナーの方々にコメントをいただきながら、次月にどんな映画を観るかの参考になるような時間にできればと考えているコーナーです。
私の趣味嗜好だけでなく、リスナーさんからの注目映画を教えてもらうことで、「そんな映画があったんだ!」「それ面白そう!」とかの発見になれば嬉しいと考えて設けています。

【EDDIEの12月公開の注目新作映画】

●『ホワイトバード はじまりのワンダー』/2024年12月6日公開

2017年製作の映画「ワンダー 君は太陽」の原作者R・J・パラシオが同作のアナザーストーリーとして執筆した小説「ホワイトバード」を、「チョコレート」のマーク・フォースター監督のメガホンで映画化。前作で主人公オギーをいじめた少年ジュリアンと彼の祖母サラ、そして少女時代のサラをナチスから救った同級生ジュリアンにスポットを当てて描く。

いじめによって学校を退学処分になり、自分の居場所を失っていたジュリアンのもとに、パリから祖母サラが訪ねてくる。孫の行く末を心配するサラは、彼に自身の少女時代について語りはじめる。1942年、ナチス占領下のフランス。ユダヤ人であるサラは、学校に押し寄せてきたナチスに連行されそうになったところを同じクラスのいじめられっ子の少年ジュリアンに助けられ、彼の家の納屋に匿われる。クラスでいじめられていたジュリアンに全く関心を払わなかったサラを、ジュリアンと彼の両親は命懸けで守ってくれる。サラとジュリアンが絆を深めていくなか、終戦が近いというニュースが流れるが……。

名優ヘレン・ミレンがジュリアンの祖母サラを演じ、「ワンダー 君は太陽」のブライス・ガイザーがサラの孫のジュリアン役を続投。少女時代のサラは「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」のアリソン・グレイザー、サラを助ける同級生ジュリアンは「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」のオーランド・シュワートがそれぞれ演じた。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
2018年の僕の年間ベスト3位に入った『ワンダー 君は太陽』のアナザーストーリーということで期待しないわけがありません。最高級に温かいヒューマンドラマからいじめっ子だったジュリアンを主人公に、物語のその後を描きます。原作者R・J・パラシオのいじめっ子ですら救いを与えるという前作でも感じさせた強い意志を感じます。

●『フード・インク ポスト・コロナ』/2024年12月6日公開

アメリカの食品業界の闇を暴き、第82回アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた2009年製作の映画「フード・インク」の続編で、新型コロナウイルスの世界的流行後に浮き彫りになったアメリカのフードシステムの脆弱性に迫ったドキュメンタリー。

2020年の新型コロナウイルスのパンデミック後、巨大食品企業の市場独占がさらに進み、個人農家の衰退と貧富の格差が深刻化した。その実態や“超加工食品”による健康被害、子どもの糖尿病の増加、巨大企業による移民労働者の搾取など、さまざまな問題に「食」の観点から切り込んでいく。その一方で、解決策を求めて持続可能な未来を作りだそうと奮闘する農家や活動家、政治家たちの前向きな姿にもカメラを向ける。

前作に続いてジャーナリストのマイケル・ポーラン、エリック・シュローサーらが出演。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
年間通してもドキュメンタリー映画は数えるほどしか観ないのですが、フードシステムに追求した内容ということで気になっています。持続可能な未来、S.D.G.sという言葉もありますが、今後に向けた食を司る人々の意思を感じたい作品です。

●『クレイヴン・ザ・ハンター』/2024年12月13日公開

マーベルコミックの人気キャラクターで、スパイダーマンの宿敵として知られるアンチヒーロー、クレイヴン・ザ・ハンターを主役に描くアクション。素手で猛獣を倒すほどの身体能力と五感を武器に戦うクレイヴン・ザ・ハンターが、いかにしてその力を手に入れ、悪名高い最強のハンターとなったのか、誕生の物語を描く。

幼い頃、裏社会を牛耳る冷酷な父親とともに狩猟に出かけた際、巨大なライオンに襲われたことをきっかけに「百獣の王」のパワーをその身に宿したクレイヴン。自身の父親がもたらしたこの世の悪を始末するという目的を抱いた彼は、金儲けのために動物を殺める人間たちを次々と狩っていく。一度狙った獲物はどこまでも追い続け、必ず自らの手で仕留めるクレイヴンだったが、そのなかでやがて、縁を切ったはずの父親との対峙を余儀なくされる。さらに、全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物ライノの出現によって、戦いは次第にエスカレートしていく。

主演は「キック・アス」「TENET テネット」のアーロン・テイラー=ジョンソン。クレイヴンの父親にラッセル・クロウ、ヒロインのカリプソ役に「ウエスト・サイド・ストーリー」のアリアナ・デボーズ。監督は「トリプル・フロンティア」「マージン・コール」のJ・C・チャンダー。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
MCUとの一時的なマルチバースの合流により、より一層混迷を極めるSSU。その中でも一際キャストも地味で、正直日本ではヒットしないと思っている僕ですが、とはいえグロ描写も満載なR15指定ということで、残虐に敵をかるクレイヴンの暴れっぷりに期待しています。

●『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』/2024年12月13日公開

2022年製作のデンマーク・オランダ合作映画「胸騒ぎ」をジェームズ・マカボイ主演でリメイクしたサスペンススリラー。

ロンドン在住のアメリカ人ベンと妻ルイーズ、娘アグネスのダルトン一家は、イタリア旅行中に意気投合したイギリス人パトリックと妻キアラ、息子アントの一家に招待され、彼らが暮らす田舎の農場で週末を過ごすことに。人里離れた自然豊かな環境で楽しく過ごすダルトン一家だったが、次第にパトリックたちの“おもてなし”に違和感を抱きはじめる。一見仲のよさそうなパトリック一家の異常さが徐々に浮かびあがるなか、ダルトン一家は想像を絶する恐怖へと引きずり込まれていく。

恐ろしいおもてなしをするパトリックをマカボイが怪演し、「ナイチンゲール」のアシュリン・フランシオーシが妻キアラ、「ジャッキー・コーガン」のスクート・マクネイリーがアメリカ人のベン、「ターミネーター ニュー・フェイト」のマッケンジー・デイビスが妻ルイーズを演じた。監督は「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」のジェームズ・ワトキンス。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
オリジナルの『胸騒ぎ』は観ていないのですが、ジェームズ・マカボイ主演でのリメイクということでとても楽しみにしています。アメリカ製作のサスペンススリラーならば、結構好みな演出・展開もありそう。

●『セキュリティ・チェック』/2024年12月13日配信開始

ジャウム・コレット=セラ監督による空港を舞台にしたスリリングな作品で、他キャストにはソフィア・カーソン、ダニエル・デッドワイラー、シンカ・ウォールズ、ローガン・マーシャル=グリーン、セオ・ロッシ、ジョシュ・ブレナー、ディーン・ノリスが出演している。

『セキュリティー・チェック』は、タロン・エガートン演じる未経験のTSA職員が、クリスマスイブに謎めいた旅行者(ジェイソン・ベイトマン)から脅迫され、危険な荷物をフライトに持ち込むよう強要されるという知恵比べに巻き込まれるストーリーである。

【見どころ/期待するところ】
Netflixオリジナル作品からタロン・エジャトン主演なのに配信オンリーという勿体無い作品。セキュリティチェッカーの主人公をタロンが演じ、危険物を機内に持ち込むことにどのように対応していくのか、そのスリラー描写を楽しみにしています。

●『ライオン・キング ムファサ』/2024年12月20日公開

名作ディズニーアニメを実写化した2019年製作の映画「ライオン・キング」の前日譚で、若き日のムファサ王とスカーの兄弟の絆を描いた。

息子シンバを命がけで守ったムファサ王。かつて孤児だったムファサの運命を変えたのは、後に彼の命を奪うスカーとの出会いだった。両親を亡くしひとりさまよっていた幼き日のムファサは、王家の血を引く思いやりに満ちたライオン、タカ(後のスカー)に救われる。血のつながりを超えて兄弟の絆で結ばれたムファサとタカは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指してアフリカ横断の旅に出る。

英語オリジナル版では「オールド」のアーロン・ピエールがムファサ、「WAVES ウェイブス」のケルビン・ハリソン・Jr.がタカの声を演じ、マッツ・ミケルセン、ビヨンセ・ノウルズ=カーターが声の出演。日本語吹き替え版では尾上右近がムファサ、アイドルグループ「Travis Japan」の松田元太がタカの声を担当。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督がメガホンをとり、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のジェフ・ナサンソンが脚本、「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
今年は劇団四季の『ライオンキング』を初観劇し、ライオンキングで締める年末というのもオツだなと思っています。個人的には前回の超実写化として公開された『ライオン・キング』も好きだったので、あの映像美をスクリーンで観られると思うとワクワクします。

●『ありきたりな言葉じゃなくて』/2024年12月20日公開

テレビ朝日のグループ会社として報道情報番組やバラエティ番組を制作してきたテレビ朝日映像が初めて手がけた長編オリジナル映画。映像業界で起きた実話をもとに、新人脚本家の青年と普通の“彼女”の出会いを描く。

町中華の店を営む両親のもとで実家暮らしを送る32歳の藤田拓也は、ワイドショーの構成作家として徹夜でナレーション原稿を書く日々を過ごしていた。そんなある日、先輩である有名脚本家の推薦により、ついに念願の脚本家デビューを果たすことに。浮かれた気分でいる拓也の前に、鈴木りえという女性が現れる。

「あゝ、荒野」の前原滉が主人公・拓也、「佐々木、イン、マイマイン」の小西桜子がりえを演じ、「ピンカートンに会いにいく」の内田慈、「SR サイタマノラッパー」シリーズの奥野瑛太、「検察側の罪人」の酒向芳が共演。ショコラティエの辻口博啓に密着したドキュメンタリー映画「LE CHOCOLAT DE H」で注目を集めた渡邉崇が監督・脚本を手がけた。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
バイプレイヤーとしてさまざまな作品で印象を残していく前原滉の主演作品、しかも脚本家をテーマにしているということで楽しみな作品。テレビ朝日映像が手掛ける長編オリジナル映画はいかほどのものかお手並み拝見です。

●『私にふさわしいホテル』/2024年12月27日公開

堤幸彦監督がのんを主演に迎え、文壇を舞台に不遇な新人作家の逆襲を描いた柚木麻子の同名小説を映画化。

新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典から酷評され、華々しいデビューを飾るどころか小説を発表する場すら得られなかった新人作家・加代子。憧れの「山の上ホテル」に宿泊した彼女は、憎き東十条が上階に泊まっていることを知る。加代子は大学時代の先輩でもある担当編集者・遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。しかし加代子にとって、ここからが本当の試練の始まりだった。文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。

編集者・遠藤を田中圭、大物作家・東十条を滝藤賢一が演じ、田中みな実、服部樹咲、髙石あかり、橋本愛が共演。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
これはもう完全にキャストです。推しの髙石あかりのほか、大好きな滝藤賢一や田中みな実、橋本愛が出演と俺得な作品。堤幸彦がこんなコメディ寄りな作品面白く撮れるのか心配ではありますが、絶対に観に行こうと思っています。

●『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』/2024年12月27日公開

J・R・R・トールキンの名作小説をピーター・ジャクソン監督が実写映画化したファンタジー大作「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の前日譚を描く長編アニメーション。小説「指輪物語 追補編」に書かれた騎士の国ローハン最強のヘルム王についての記述をふくらませたオリジナルストーリーで、実写版3部作の約200年前に起こった伝説の戦いを描く。

誇り高き騎士の国ローハンは偉大なるヘルム王に護られてきたが、突然の攻撃を受け平和は崩れ去ってしまう。王国の運命を託された若き王女ヘラは国民の未来を守るべく、かつてともに育った幼なじみでもある最大の敵・ウルフとの戦いに身を投じていく。

監督には日本から「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの神山健治が抜てきされ、「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」のStudio Sola Entertainmentがアニメーション制作を担当。実写3部作で手がけたピーター・ジャクソンやフラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンがプロデューサーとして参加。日本語版では市村正親がヘルム王、小芝風花が王女ヘラ、津田健次郎が最大の敵ウルフの声を担当。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
期待と不安が半分入り混じった期待作です。この11月〜12月にかけて『ロード・オブ・ザ・リング』のエクステンデッド・エディションが劇場公開されるのもあり、そのRotLのアニメーション作品は果たしてどんなものか。史上最高に好きなファンタジー映画の前日譚ということで楽しみにはしています。

●『グランメゾン・パリ』/2024年12月30日公開

木村拓哉主演による2019年放送のテレビドラマ「グランメゾン東京」の続編となる映画版。

レストラン「グランメゾン東京」が日本で三つ星を獲得してから時が過ぎた。尾花夏樹と早見倫子はフランス料理の本場パリに新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン三つ星獲得を目指して奮闘していたが、異国の地のシェフにとっては満足のいく食材を手に入れることすら難しく、結果を出せない日々が続いていた。そんなある日、ガラディナーでの失態が原因で、尾花はかつての師と「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、店を辞めフランスから出ていく」という約束をしてしまう。

尾花役の木村、早見役の鈴木京香をはじめテレビドラマのキャストが再結集するほか、韓国のアイドルグループ「2PM」のオク・テギョン、アイドルグループ「Aぇ! group」の正門良規が新キャストとして参加。テレビドラマ「アンナチュラル」の塚原あゆ子が監督、「キングダム」シリーズの黒岩勉が脚本を手がけ、実際にアジア人初となるフランスの三つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフが料理監修を担当。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
そんなに期待しているというものではないんですが、地上波ドラマの方はリアルタイムで視聴していたのもあり、舞台をパリに移し、パリロケ敢行した作品はロケーション面での楽しみがあります。

【リスナーさんの12月公開の注目新作映画】

●『市民捜査官ドッキ』/2024年12月13日公開

2016年に韓国で実際に起きた事件をモチーフに、振り込め詐欺の被害に遭った女性が詐欺組織のメンバーに助けを求められ、極悪詐欺集団に立ち向かう姿を描いたドラマ。

経営するクリーニング店が火災になり、お金が必要なシングルマザーのドッキのもとに、銀行のソン代理から融資商品を紹介する電話がかかってくる。融資に必要だという手数料を請求され、送金したドッキだったが、一連の流れはすべて振り込め詐欺だった。全財産を失い絶望するドッキ。しかし、そんな彼女のもとに、再びソン代理から電話がかかってきて、今度はドッキに助けを求めてくる。ソン代理から詐欺組織の情報提供を受けたドッキは、ソン代理を助けて奪われたお金も取り戻すべく、それぞれ特技を持つ仲間たちとともに中国・青島へ向かうが……。

「高速道路家族」「ガール・コップス」のラ・ミランが主人公ドッキ、「エクストリーム・ジョブ」のコンミョンが詐欺組織の一員ジェミンを演じた。

映画.comより

●『型破りな教室』/2024年12月20日公開

犯罪と貧困が日常化した地域の小学校に赴任した教師が、型破りな授業で子どもたちを全国トップの成績に導いていく姿を、2011年のメキシコであった実話を基に映画化したドラマ。

アメリカとの国境近くにあるメキシコ・マタモロスの小学校。子どもたちは麻薬や殺人といった犯罪と隣りあわせの環境で育ち、教育設備は不足し、教員は意欲のない者ばかりで、学力は国内最底辺だった。6年生の半数以上が卒業を危ぶまれるなか、出産のため辞職した6年生の担任の代役として、マタモロス出身の教師フアレスが赴任してくる。子どもたちはフアレスのユニークで型破りな授業を通して探究する喜びを知り、それぞれの興味や才能を開花させていく。しかし、思わぬ悲劇が彼らを襲い……。

「コーダ あいのうた」の音楽教師役で注目を集めたエウヘニオ・デルベスが教師フアレスを演じた。2023年サンダンス映画祭にてフェスティバル・フェイバリット賞(映画祭観客賞)を受賞。

映画.comより

④「#必見の傑作ミステリー映画」特集

今回のメイン企画「#必見の傑作ミステリー映画」特集です。
先述した映画配信番組「#めーぶれ」の企画バトルロワイヤルに出場し、ジャンル別におすすめの作品をご紹介するという内容。
2回戦の僕の試合が「ミステリー映画」がテーマでの戦いとなりました。

作品としてはミステリー要素が大して面白くはないウディ・アレン監督作品『タロットカード殺人事件』を紹介したのですが、そこで気づいたのが「あれ?俺ミステリー映画あんまり詳しくないぞ」ということ。

そこで、今回は映画識者である当配信リスナーさんやXユーザーの猛者の方々に、本当に面白いミステリー映画を募るに至ったのです。

さて、まずはミステリー映画とはなんぞや、ということで定義についてWikipediaで調べるとこのように書かれています。

ミステリー映画(ミステリーえいが)とは映画のジャンルのひとつで、

1、狭義には探偵映画、推理映画
2、広い意味で、謎がドラマに深くかかわっている映画作品

謎を解く行為によってドラマが展開していくことが多い。また、謎は不安感や緊張感を煽ることも多いので、スリラー映画やサスペンス映画との区別は明確ではない。スリル(どきどき)とサスペンス(はらはら)は対で使われることも多い。

Wikipediaより

さて、では本題のXユーザーの皆さんがお勧めする傑作ミステリーの紹介に入る前に、ミステリーといえば”このミス”こと「このミステリーがすごい!」 より過去受賞作品と実写化された作品を振り返ってみましょう。
まず、過去の受賞作品は次の通りです。

【第1回】
大賞:『四日間の奇蹟』浅倉卓弥(あさくら・たくや)
→映画化
大賞:『逃亡作法─TURD ON THE RUN』東山彰良(ひがしやま・あきら)
【第2回】
大賞:『パーフェクト・プラン』柳原慧(やなぎはら・けい)
【第3回】
大賞:『果てしなき渇き』深町秋生(ふかまち・あきお)
→映画化
大賞:『サウスポー・キラー』水原秀策(みずはら・しゅうさく)
【第4回】
大賞:『チーム・バチスタの栄光』海堂尊(かいどう・たける)
→映画化、テレビドラマ化
【第5回】
大賞:『ブレイクスルー・トライアル』伊園旬(いぞの・じゅん)
【第6回】
大賞:『禁断のパンダ』拓未司(たくみ・つかさ)
【第7回】
大賞:『臨床真理』柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)
大賞:『屋上ミサイル』山下貴光(やました・たかみつ)
【第8回】
大賞:『トギオ』太朗想史郎(たろう・そうしろう)
大賞:『さよならドビュッシー』中山七里(なかやま・しちり)
→映画化
【第9回】
大賞:『完全なる首長竜の日』乾緑郎(いぬい・ろくろう)
→映画化
【第10回】
大賞:『弁護士探偵物語 天使の分け前』法坂一広(ほうさか・いっこう)
【第11回】
大賞:『生存者ゼロ』安生正(あんじょう・ただし)
【第12回】
大賞:『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』梶永正史(かじなが・まさし)
→テレビドラマ化
大賞:『一千兆円の身代金』八木圭一(やぎ・けいいち)
→テレビドラマ化
【第13回】
大賞:『女王はかえらない』降田天(ふるた・てん)
【第14回】
大賞:『神の値段』一色さゆり(いっしき・さゆり)
大賞:『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』城山真一(しろやま・しんいち)
【第15回】
大賞:『がん消滅の罠 完全寛解の謎』岩木一麻(いわき・かずま)
→テレビドラマ化
【第16回】
大賞:『オーパーツ 死を招く至宝』蒼井碧(あおい・ぺき)
【第17回】
大賞:『怪物の木こり』倉井眉介(くらい・まゆすけ)
→映画化
【第18回】
大賞:『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』歌田年(うただ・とし)
【第19回】
大賞:『元彼の遺言状』新川帆立(しんかわ・ほたて)
→テレビドラマ化
【第20回】
大賞:『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』南原詠(なんばら・えい)
【第21回】
大賞:『名探偵のままでいて』小西マサテル(こにし・まさてる)
【第22回】
大賞:『ファラオの密室』白川尚史(しらかわ・なおふみ)
【第23回】
大賞:『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ(つちや・うさぎ)
→2025年1月刊行予定

「このミステリーがすごい!」 公式サイトより

https://konomys.jp/

過去23回の大賞が発表され、W受賞年もあるため合計29作品の大賞が発表
されています。
うち、映画およびテレビドラマの映像化をされているのが10作品ありました(2024年11月17日時点、漏れがあったらすみません)。

ひとまず今回の特集はミステリー映画の特集になるので、映画化作品だけ見てみましょう。

■『四日間の奇蹟』

夢を断たれたピアニストと哀しい過去を引きずる療養所の女性職員、そして脳に障害を持つ少女が織り成す愛の奇蹟を描いたファンタジー。監督は「チルソクの夏」の佐々部清。第1回『このミステリーがすごい!』大賞に輝いた浅倉卓弥による同名小説を基に、「'hood」の砂本量と佐々部が共同で脚色。撮影を「ワイルド・フラワーズ」の坂江正明が担当している。主演は、「雲のむこう、約束の場所 ―The place promised in our early days―」の吉岡秀隆と「北の零年」の石田ゆり子、映画初出演となる『池袋ウエストゲートパーク』の尾高杏奈。文化庁支援作品。

映画.comより

映画.comスコア 3.1
Filmarksスコア 3.1

■『渇き。』

「告白」の中島哲也監督が同作以来4年ぶりに手がけた長編作品で、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の「果てしなき渇き」を映画化。妻の不倫相手に暴行を加えて仕事も家庭も失った元刑事の藤島昭和は、別れた元妻の桐子から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追う。容姿端麗な優等生で、学校ではマドンナ的存在のはずの加奈子だったが、その交友関係をたどるうちに、これまで知らなかった人物像が次々と浮かび上がってくる。娘の本当の姿を知れば知るほどに、昭和は激情に駆られ、次第に暴走。その行く先々は血で彩られていく。ろくでなしの元刑事・昭和役で役所広司を主演に迎え、娘・加奈子役には新人・小松菜奈を抜擢。妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、中谷美紀ら実力派が共演する。

映画.comより

映画.comスコア 2.8
Filmarksスコア 3.2

■『チーム・バチスタの栄光』

第4回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた現役医師・海堂尊のベストセラー小説を「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村義洋監督が映画化。難易度の高い心臓手術を連続26回成功させた医師集団“チーム・バチスタ”。そんな彼らが3回続けて手術に失敗、患者はいずれも死に至る。内部調査を引き受けた心療内科の医師・田口(竹内結子)は真相を究明できぬまま事故と結論づけようとするが、報告書に納得できない厚生労働省の役人・白鳥(阿部寛)は再調査に乗り出す。

映画.comより

映画.comスコア 3.3
Filmarksスコア 3.3

■『さよならドビュッシー』

「このミステリーがすごい!」第8回大賞を受賞した中山七里の同名小説を、「告白」「桐島、部活やめるってよ」の橋本愛主演で映画化。ピアニストを目指す16歳の遥は、両親や祖父、従姉妹らに囲まれ幸せに暮らしていたが、ある日火事に巻き込まれ、ひとりだけ生き残る。全身に火傷を負い、心にも大きな傷を抱えた遥は、それでもピアニストになることをあきらめず、音大生・岬洋介の指導の下、コンクール優勝を目指してレッスンに励む。しかし、周囲で不吉な出来事が続発し、ついには殺人事件まで起こってしまう。岬役には、今回が演技に本格初挑戦となる現役ピアニストの清塚信也。監督は、自身も俳優として活躍する利重剛。

映画.comより

映画.comスコア 2.9
Filmarksスコア 3.3

■『リアル 完全なる首長竜の日』

第9回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した乾緑郎の小説「完全なる首長竜の日」を、佐藤健&綾瀬はるか主演、黒沢清監督で映画化。浩市と淳美は幼なじみで恋人同士だったが、淳美は1年前に自殺未遂で昏睡状態に陥り、いまも眠り続けていた。浩市は淳美を目覚めさせるため、「センシング」という最新医療技術を使って淳美の意識の中へ入り込み、彼女がなぜ自殺を図ったのかを探る。センシング中に出会った淳美は、浩市に「首長竜の絵を探してきてほしい」と頼み、浩市はその絵を探しながら淳美との対話を続ける。しかし、センシングを繰り返すうちに、浩市は見覚えのない少年の幻覚を見るようになり……。

映画.comより

映画.comスコア 2.3
Filmarksスコア  2.7

■『怪物の木こり』

2019年・第17回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介による小説を、亀梨和也の主演、鬼才・三池崇史監督のメガホンで映画化したサイコスリラー。

「怪物の木こり」という絵本に出てくる怪物の仮面を被った犯人が斧で相手の頭を割り、脳を奪い去るという連続猟奇殺人事件が発生。犯人は次のターゲットに弁護士の二宮彰を定めた。しかし二宮の本性は、犯人をも上回るほどの冷血非情なサイコパスだった。犯人はなぜ脳を奪い、なぜ二宮を標的にしたのか。事件の捜査が進められるなかで、警視庁の天才プロファイラー・戸城、二宮の婚約者の映美、二宮の協力者で自身もまたサイコパスの外科医・杉谷、そして過去の殺人事件の容疑者・剣持ら、さまざまな人物の思惑が複雑に絡み合い、事態は次第に混迷していく。

連続殺人鬼に狙われる弁護士で目的のためには殺人もいとわないサイコパスでもある主人公・二宮彰を亀梨が演じるほか、事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子役を菜々緒、二宮の婚約者の荷見映美役を吉岡里帆がそれぞれ務める。そのほかの共演に川清彦、染谷将太、中村獅童ら。

映画.comより

映画.comスコア 3.4
Filmarksスコア  3.2

総じて、原作のミステリー小説が評価された作品の実写映像化は軒並み評価がイマイチな印象ですね。個人的には『渇き。』は結構好きなんですが、全体的には評判がイマイチだと言わざるを得ません。

次に、鎌倉市の川喜田映画記念館で2018年4月〜2019年3月で企画された「ミステリー映画大全集」で上映された作品も見てみましょう。次の通りです。

■『砂の器』

野村芳太郎監督
原作:松本清張
脚色:橋本忍、山田洋次
出演:丹波哲郎、加藤剛、森田健作、加藤嘉、緒形拳、渥美清

原作では2行のみの描写が、脚色を手がけた橋本忍と山田洋次によって映画の核に昇華され、松本清張に「原作を超えた」と言わしめた傑作。悲しい歴史に覆われた親子の年月が、情感豊かな音楽と共に描き出される。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『飢餓海峡』

内田吐夢監督
原作:水上勉
脚色:鈴木尚之
出演:三國連太郎、左幸子、伴淳三郎、高倉健、加藤嘉

洞爺丸事故に材をとった、水上勉による同名小説の映画化。独特な質感を持った映像に、戦後の貧困を生きた日本人の悲哀が映し出され、社会派ミステリーの代表作と同時に日本映画史に残る傑作となった。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『女の中にいる他人』

成瀬巳喜男監督
原作:エドワード・アタイヤ「細い線」
脚色:井手俊郎
出演:小林桂樹、新珠三千代、三橋達也、草笛光子、長岡輝子、若林映子

江戸川乱歩によって日本に紹介された外国ミステリーの名作を、成瀬巳喜男監督が映画化した、鎌倉が舞台の心理サスペンス。親友の妻を殺害してしまった男が、やがて良心の呵責に耐えられなっていく…。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『DESTINY 鎌倉ものがたり』

脚色・監督:山崎貴監督
原作:西岸良平「鎌倉ものがたり」
特別協賛:豊島屋
出演:堺雅人、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、中村玉緒、鶴田真由

人間と幽霊、魔物が共存する鎌倉を舞台に、ミステリー作家かつ名探偵の一色先生と、嫁入りしてきた新妻・亜紀子を中心に、鎌倉から黄泉の国まで巻き込んだ物語がファンタジックに描かれた、前年の大ヒット映画。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『悪魔の手毬唄』

市川崑監督
原作:横溝正史
脚色:久里子亭
出演:石坂浩二、岸惠子、若山富三郎、草笛光子、渡辺美佐子、辰巳柳太郎、加藤武、中村伸郎

『犬神家の一族』の大ヒットを受けて企画されたシリーズ2作目。殺伐とした風景の中で、前近代的な習俗に彩られた殺人事件が繰り広げられる。シリーズ中の最高傑作との呼び声も高く、映画史への目配せも要注目。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『犬神家の一族』

市川崑監督
原作:横溝正史
脚色:長田紀生、日高真也、市川崑
出演:石坂浩二、高峰三枝子、三条美紀、草笛光子、坂口良子、加藤武、小沢栄太郎

角川映画第1作にして、横溝正史の再ブームや、市川崑と石坂浩二のコンビによる金田一シリーズを生み出した記念碑的作品。湖上に突き出た足、明朝体のタイポグラフィなど斬新な美学はいまだ新鮮味を失わない。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『ヒッチコック/トリュフォー』

ケント・ジョーンズ監督
原作:「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」
出演:アルフレッド・ヒッチコック、フランソワ・トリュフォー、黒沢清、マーティン・スコセッシ、ウェス・アンダーソン

1962年、トリュフォーによって敢行されたヒッチコックへのインタビュー音声を元に、ヒッチコックを敬愛する現代の映画人たちへの取材で再構成し、サスペンスの巨匠の映画術を解き明かしていくドキュメンタリー。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『十二人の怒れる男』

シドニー・ルメット監督
脚本:レジナルド・ローズ
出演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、エド・ベグリー、マーティン・バルサム、ジョン・フィードラー

「法廷もの」あるいは「密室劇」の金字塔として映画史にその名を残す作品。父親殺しの罪に問われた少年の裁判を巡って、出自も生活環境も人間性も異なる陪審員たちが、議論の末に評決を一致させるまでを描く。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『霧の旗』

山田洋次監督
原作:松本清張
脚色:橋本忍
出演:倍賞千恵子、滝沢修、新珠三千代、露口茂、川津祐介

兄の冤罪を晴らそうと九州から上京し高名な弁護士に依頼したものの、金銭面を理由に断られた妹の復讐劇を描く。親しみやすさが魅力だった倍賞千恵子から、冷酷な演技を山田洋次が見事に引き出している。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

■『五瓣の椿』

野村芳太郎監督
原作:山本周五郎
脚色:井手雅人
出演:岩下志麻、加藤剛、加藤嘉、左幸子、西村晃

働き者の父を顧みなかった母と周囲の男たちを恨み、復讐に燃える女を岩下志麻が熱演した文芸大作。監督の野村芳太郎、主演の岩下と加藤剛は、松本清張作品でもたびたびタッグを組み、名作を残している。

鎌倉市川喜田映画記念館「ミステリー映画大全集」より

【リスナーさん/Xユーザーのおすすめミステリー】

■『エンゼル・ハート』

ウィリアム・ヒョーツバーグの小説「堕ちる天使」を、名匠アラン・パーカー監督が見事に映画化したオカルト・ミステリー。1950年代のブルックリン。私立探偵ハリーの元に、サイファという男から高額の依頼が舞い込む。それは、大戦後に失踪した人気歌手ジョニーを探してくれという内容のものだった。彼は早速調査を開始するのだが、行く先々で不可解な殺人事件が起こり……。謎の人物サイファをロバート・デ・ニーロが怪演。

映画.comより

■『シャドー(1982)』

ミステリー小説の作家が殺人事件にまき込まれ、犯人を探し出そうとするというスリラー。「インフェルノ」(80)のダリオ・アルジェントの原案に基づいて、彼とジョージ・ケンプが脚本を執筆。兄のクラウディオ・アルジェントが製作に当り、父のサルヴァトーレ・アルジェントがエグゼキュティヴ・プロデューサーをつとめている。撮影はルチアーノ・トヴォリ、音楽はシモネッティ・ピナネッリ・モランテが担当。出演はアンソニー・フランシオーサ、ジョン・サクソン、ジュリアーノ・ジェンマ、ダリア・ニコロディ、ジョン・スタイナーなど。イタリア原題は“Tenebrae”。

映画.comより

■『犬神家の一族(1976)』

名探偵金田一耕肋を主人公にした横溝正史の同名小説の映画化で、湖畔にそびえる犬神邸に次々と発生する怪奇な連続殺人事件に挑む金田一耕肋の活躍を描く。脚本は「反逆の旅」の長田紀生と日高真也、市川崑の共同、監督は「妻と女の間」の市川崑、撮影は同じ「妻と女の間」の長谷川清がそれぞれ担当。

映画.comより

■『鑑定士と顔のない依頼人』

「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描くミステリー。天才的な審美眼を誇る鑑定士バージル・オドマンは、資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を受け、ある屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性クレアは屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。その場所を突き止めたバージルは我慢できずに部屋をのぞき見し、クレアの美しさに心を奪われる。さらにバージルは、美術品の中に歴史的発見ともいえる美術品を見つけるが……。音楽はトルナトーレ作品常連のエンニオ・モリコーネ。イタリアのアカデミー賞と言われるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞、監督賞、音楽賞をはじめ6部門を受賞。

映画.comより

■『ミスティック・リバー』

「許されざる者」のクリント・イーストウッド監督がデニス・ルヘインのベストセラー小説を映画化し、幼なじみの男性3人の運命がひとつの殺人事件をめぐって交錯する姿を描いたミステリードラマ。ボストン近郊の小さな町。幼なじみのジミー、ショーン、デイブの3人の少年は、デイブが見知らぬ男に誘拐・監禁され性的暴行を受けた事件をきっかけに、次第に疎遠になっていった。事件から25年が経ったある日、ジミーの愛娘が遺体となって発見される。刑事となったショーンは捜査に乗り出すが、やがて捜査線上にデイブの存在が浮上する。3人の幼なじみをショーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンスが演じ、2004年・第76回アカデミー賞ではペンが主演男優賞、ロビンスが助演男優賞をそれぞれ受賞した。脚本は「L.A.コンフィデンシャル」のブライアン・ヘルゲランド。

映画.comより

■『バニーレークは行方不明』

イヴリン・パイパーの小説を、イギリスの夫妻チーム、ジョン・モーティマーとペネロープ・モーティマーが脚色、「危険な道」のオットー・プレミンジャーが製作・監督したミステリー・ドラマ。撮影はデニス・クープ、音楽はポール・グラスが担当した。出演は「リサの瞳のなかに」のキア・デュリア、「枢機卿」のキャロル・リンレイ、「嵐が丘」のローレンス・オリヴィエのほかに、ノエル・カワード、マーティタ・ハント、アンナ・マッセイなど。

映画.comより

■『ブラックブック』

「氷の微笑」の鬼才ポール・バーホーベン監督が、23年ぶりに故郷のオランダでメガホンを取ったサスペンス・ドラマ。1944年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。ユダヤ人の女性歌手ラヘルは、オランダ南部への逃亡中に、何者かの裏切りによって家族をドイツ兵に殺されてしまう。復讐を胸に誓った彼女は、名前をエリスと変えてレジスタンスに身を投じる。彼女はスパイとしてドイツ将校ムンツェに近づき、彼の愛人になるが……。

映画.comより

■『江戸川乱歩の陰獣』

江戸川乱歩原作の『陰獣』の映画化。本格派推理小説家による殺人事件の謎ときを描く。脚本は「竹久夢二物語 恋する」の加藤泰と「憧憬 あこがれ」の仲倉重郎の共同、監督は「日本侠花伝」の加藤泰、撮影は「俺たちの時」の丸山恵司がそれぞれ担当。

映画.comより

■『クリスタル殺人事件』

ロンドン郊外の静かな町を舞台に起こった殺人事件をアガサ・クリスティがポアロ探偵と共に創造したミス・ジューン・マープルが解くサスペンス映画。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督は『007/黄金銃を持つ男』のガイ・ハミルトン。クリスティの原作(『鏡は横にひび割れて』/早川書房刊)を基にジョナサン・ホールズとバリー・サンドラーが脚色。撮影はクリストファー・チャリス、音楽はジョン・キャメロン、製作デザインはマイケル・ストリンジャー、衣装はフィリス・ダルトンが各々担当。出演はアンジェラ・ランズベリー、ジェラルディン・チャップリン、トニー・カーティス、エドワード・フォックス、ロック・ハドソン、キム・ノヴァク、エリザベス・テイラー、ウェンディ・モーガン、モーリン・ベネットなど。

映画.comより

■『独立愚連隊』

■『みな殺しの霊歌』

『独立愚連隊』
終戦近い北支戦線を舞台に、弟の死因を究明にやって来た元鬼軍曹の活躍を描いた日本版西部劇。「ある日わたしは」の岡本喜八が助監督時代に書いた脚本を自ら監督した。撮影は「青春を賭けろ」の逢沢譲。

映画.comより

『みな殺しの霊歌』
広見ただしの原案を、「ハナ肇の一発大冒険」の山田洋次と、「懲役十八年」の加藤泰が共同で構成にあたり、三村晴彦がシナリオを執筆した。監督には加藤泰があたったスリラー。撮影は「雌が雄を喰い殺す 三匹のかまきり」の丸山恵司。

映画.comより

■『ミラベルと魔法だらけの家』

ディズニー・アニメーション・スタジオによる長編アニメーションで、南米コロンビアを舞台に、魔法にあふれた家に暮らす少女ミラベルの活躍を描いたミュージカルファンタジー。コロンビアの奥地にたたずむ、魔法に包まれた不思議な家。そこに暮らすマドリガル家の子どもたちは、ひとりひとりが異なるユニークな「魔法の才能(ギフト)」を家から与えられていた。しかし、そのうちの1人、ミラベルにだけは、何の力も与えられていなかった。力を持たずとも家族の一員として幸せな生活を過ごしていたミラベル。ある時、彼らの住む魔法の家が危険にさらされていることを知った彼女は、家族を救うために立ち上がることを決意する。監督は「ズートピア」のバイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュ。「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」でトニー賞、グラミー賞など数々の賞を受賞しているリン=マニュエル・ミランダが劇中のミュージカル楽曲を担当。2022年・第94回アカデミー長編アニメーション賞受賞。

映画.comより

■『瞳の奥の秘密』

09年度米アカデミー賞外国語映画賞を受賞したサスペンスドラマ。2000年のブエノスアイレス。刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、25年前に担当した未解決の殺人事件についての小説を書くことを決意する。事件当時の職場を訪れ、元上司の検事補イレーネと再会したベンハミンは、イレーネとともに当時の捜査を振り返りながら、殺人事件の裏側に潜む謎に迫っていく……。主人公ベンハミンににアルゼンチンの国民的俳優リカルド・ダリン。監督はフアン・ホセ・カンパネラ。

映画.comより

■『THE GUILTY ギルティ(2018)』

電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。

映画.comより

■『シックス・センス』

死者の姿が見える少年と彼を担当する小児精神科医の交流を衝撃的な展開で描き、M・ナイト・シャマラン監督の出世作となったサスペンススリラー。これまで多くの子どもたちを救ってきた小児精神科医マルコム。ある夜、10年前に担当した患者ビンセントがマルコムの自宅を襲撃し、彼を銃撃した後に自ら命を絶つ。完治したはずのビンセントを救えなかったことは、マルコムの心に大きな影を落とした。1年後、マルコムは8歳の少年コールのカウンセリングを担当することに。コールは誰にも言えない秘密を抱えており、周囲に心を閉ざしていた。2人は交流を続けるうちに心を通わせていき、ついにコールはマルコムに秘密を打ち明ける。なんとコールは、死者の姿が見えるというのだった。精神科医マルコムをブルース・ウィリスが演じ、少年コール役を務めたハーレイ・ジョエル・オスメントはアカデミー助演男優賞にノミネートされ、天才子役として名をはせた。

映画.comより

■『ミュージックボックス』

ユダヤ人虐殺の嫌疑をかけられた父の無実を晴らそうとする女弁護士の遭遇する衝撃的事実を描くサスペンス。エグゼクティヴ・プロデューサーは脚本も兼ねるジョー・エスターハスとハル・ポレール、製作のアーウィン・ウィンクラー、監督のコンスタンチン・コスタ・ガブラス、撮影のパトリック・ブロツシュは「背信の日々」のコンビ。音楽はフィリップ・サルドが担当。出演はジェシカ・ラング、アーミン・ミューラー・スタールほか。

映画.comより

■『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』

盲目を装っているピアニストが殺人事件を目撃してしまったことをきっかけに、クセの強い登場人物たちが繰り広げる裏切りや騙しあいを描いたインド製のクライムコメディ。本当は目が見えるが、芸術のために盲目で通しているピアニストのアーカーシュは、ある日、大スターのプラモードから演奏を依頼され、彼の豪邸を訪ねる。しかし、そこでプラモードの妻シミーが、不倫相手と結託してプラモードを殺害している現場を目撃してしまう。死体も犯人も見えないフリでその場を切り抜けたアーカーシュだったが、駆け込んだ警察の署長こそ、現場にいた犯人だった。そこからアーカーシュの災難はさらに続き……。監督は「エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ」のシュリラーム・ラガバン。アーカーシュ役を演じたアーユシュマーン・クラーナーのほか、「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」のタブー、「パッドマン 5億人の女性を救った男」のラーディカー・アープテーらが出演。

映画.comより

■『殺人の告白』

■『22年目の告白 私が殺人犯です』

『殺人の告白』
「家門の栄光」「検事プリンセス」などのTVドラマで人気のパク・シフが、美しすぎる殺人犯を演じた映画初主演。15年前に起こった連続殺人事件の犯人だと名乗り出た男、イ・ドゥソクは、時効が成立しているために無罪となった上、自分の犯した殺人について詳細に記した本を出版。その衝撃的な内容と美しいルックスが相まって、ドゥソクは一躍時の人となる。しかし、15年間事件を追い続けていた刑事チェ・ヒョングは、本の中に最後の未解決失踪事件の真相が書かれていないことに気づく。そんな中、自分こそが真犯人だと主張する人物が現れ……。新鋭チョン・ビョンギル監督が、「殺人の追憶」の題材にもなった華城連続殺人事件からインスピレーションを得て描いたサスペンス。

映画.comより

『22年目の告白 私が殺人犯です』
藤原竜也と伊藤英明がダブル主演し、2012年の韓国映画「殺人の告白」を原作に描くクライムサスペンス。「ジョーカー・ゲーム」「SR サイタマノラッパー」の入江悠監督がメガホンをとり、22年前の連続殺人事件の犯人を名乗る男の「告白」が新たな事件を引き起こす様子を描き出す。1995年、同一犯による5件の連続殺人事件が日本中を震撼させた。犯人はいずれも被害者と親しい者に殺人の瞬間を見せつけており、殺害方法は背後からの絞殺、そして目撃者は殺さずに犯行の様子をメディアに証言させるという独自のルールに則って犯行を重ねていく。捜査を担当する刑事・牧村は犯人を逮捕寸前にまで追い詰めるが、犯人の罠にはまって上司を殺され、事件は未解決のまま時効を迎えてしまう。そして事件から22年後、犯人を名乗る男・曾根崎が執筆した殺人手記「私が殺人犯です」が出版される。曾根崎は出版記念会見にも姿を現し、マスコミ報道やSNSを通して一躍時の人となるが……。告白本を出版する美しき殺人犯・曾根崎役を藤原が、事件発生時から曾根崎を追い続ける刑事・牧村役を伊藤がそれぞれ演じる。

映画.comより

■『情婦』

アガサ・クリスティの短編「検察側の証人」の映画化。主演のマレーネ・デートリッヒたっての希望で、監督にはビリー・ワイルダーに白羽の矢がたった。ワイルダーにとっては初の法廷劇だが、彼の作品特有の悪女は今作でも健在。ロンドンで、裕福な未亡人の刺殺事件が起きる。容疑の疑いがかけられたレナードは、ロンドンきっての敏腕弁護士ローバーツ卿に弁護を依頼する。しかし、唯一のアリバイを証言する妻が思いもよらないことを口にし……。

映画.comより

■『真実の行方』

野心家の弁護士が担当した、ある事件の顛末を描く法廷サスペンス。意外性に富んだストーリーの妙と、それを生かす巧みな演出と演技が見もの。「シャーキーズ・マシーン」の原作者として知られる作家ウィリアム・ディールの同名長編小説(福武文庫・刊)を、「ハッスル」「シシリアン」のベテラン、スティーヴ・シェイガンと「コピーキャット」のアン・ビダーマンが4年がかりで脚色。監督には『ヒルストリート・ブルース』『L.A. Low/7人の弁護士』『NYPD/ブルー』などのTVドラマシリーズを手掛け、これが初の劇場用映画となるグレゴリー・ホブリットが当たった。製作のゲイリー・ルチェシとエグゼクティヴ・プロデューサーのハワード・W・コッチ・ジュニアは、「バーチュオシティ」のコンビ。撮影は「ライジング・サン」のマイケル・チャップマン、音楽は「ウォーターワールド」「陪審員」のジェームズ・ニュートン・ハワード、美術はジャニーヌ・クラウディア・オップウォール。編集はホブリットのTV時代からのコンビであるデイヴィッド・ローゼンブルーム、衣裳は「あなたが寝てる間に…」のベッツィ・コックスがそれぞれ担当。主演は「トゥルーナイト」のリチャード・ギア。共演は「コンゴ」のローラ・リニー、レオナルド・ディカプリオに決まりかけた役を射止めて本作でデビューしたエドワード・ノートン、「ザ・シークレット・サービス」のジョン・マホニー、「キルトに綴る愛」のアルフレ・ウッダード、「ファーゴ」のフランセス・マクドーマンドほか。

映画.comより

■『ゴーン・ガール』

「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」の鬼才デビッド・フィンチャー監督が、ギリアン・フリンの全米ベストセラー小説を映画化。「アルゴ」のベン・アフレックを主演に、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリスらが共演。幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。音楽を、「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの女」でもタッグを組んだインダストリアルバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」のトレント・レズナーと、同バンドのプロデューサーでもあるアティカス・ロスが共同で担当。

映画.comより

■『ロスト・ボディ』

「ロスト・アイズ」の脚本家オリオル・パウロが監督・脚本を手がけ、死体安置所から謎の失踪を遂げた死体をめぐる謎を描いたスペイン産ホラー。ある晩、パニック状態となった死体安置所の警備員がトラックに轢かれて死亡する。その死体安置所では、マイカという女性の死体が行方不明になっていた。死体失踪事件の捜査に乗り出したハイメ警部は、マイカの夫アレックスと接触を図るが……。出演は「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダほか。「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション2013」にて上映。

映画.comより

■『シャレード(1963)』

「雨に唄えば」(1953)の巨匠スタンリー・ドーネン監督が、オードリー・ヘプバーンを主演に描くコミカルなミステリー。レジーナは友人とのスキー旅行の途中で離婚を決意するが、帰宅すると夫は死んでいた。さらに、夫が戦時中に3人の男と軍資金を横領したあげく、仲間をだましていた事実が発覚する。3人から脅迫を受けるはめになったレジーナは、旅行で知り合ったピーターに助けを求めるが……。

映画.comより

■『アフタースクール』

母校の中学校に勤める教師・神野の元に、かつての同級生だと名乗る見覚えのない男が現れる。現在は探偵だという彼は、同じく神野の同級生で親友の木村を探しているという。神野は成り行きから木村の捜索に協力することになってしまい……。劇場長編デビュー作「運命じゃない人」がカンヌ国際映画祭にて4冠に輝くという快挙を達成した内田けんじ監督が、練り込まれた脚本と卓越した構成力で描いたサスペンス・コメディ。

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■『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』

人気長寿アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版29作目。シリーズで初めて学園ミステリーの要素を取り入れ、しんのすけたちが体験入学で訪れたエリート学校で、謎の怪事件に巻き込まれていく姿を描く。風間くんの誘いで全寮制の超エリート校「私立天下統一カスカベ学園」(通称:天カス学園)に1週間、体験入学することになったしんのすけたち。体験入学で良い成績を収めれば正式に入学できると聞いた風間くんは、みんなで一緒に天カス学園に入学することを夢見る。しかし、その風間くんが、お尻に奇妙な噛み跡をつけられた姿で倒れているところを発見される事件が発生。さらには、カスカベ防衛隊で一番のエリートのはずの風間くんが、目を覚ますとおバカになっていた。この事件を解決するため、しんのすけたちは、天カス学園の落ちこぼれ生徒会長・阿月チシオとともに「カスカベ探偵倶楽部」を結成。学園内に残されたメッセージと目撃証言から容疑者が浮かび上がるが……。監督は「クレヨンしんちゃん」のテレビシリーズや劇場版を多数手がける高橋渉。脚本も同じく「クレヨンしんちゃん」シリーズに多く関わる、うえのきみこ。

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■『共犯』

女子高生の変死体を発見した3人の男子生徒が、彼女の死の真相を突き止めようと奔走する姿を描いた台湾発の青春ミステリードラマ。高校生のホアン、リン、イエは、同じ学校に通う女子生徒シャーが通学途中で変死しているのを見つける。それまでほとんど面識のなかった3人だが、それぞれの理由からシャーが死んだ理由を調べはじめ、3人の間には友情が芽生えていく。シャーが内緒でつけていた日記に手がかりがあるのではないかと考えた3人は、日記を探しに彼女の部屋へ忍び込むが……。視覚障害を持つピアニストを描いた「光にふれる」のチャン・ロンジー監督がメガホンをとった。主題歌は日本の人気ロックバンド「flumpool」。2014年・第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映作品。

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■『灼熱の魂』

レバノン出身のカナダ人劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲をドゥニ・ビルヌーブ監督が映画化し、第83回米アカデミー外国語映画賞にノミネートされたヒューマンミステリー。

心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人女性ナワルは、ある日、実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去る。手紙はジャンヌとシモンが知らされていなかった兄と父に宛てたもので、まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国を訪れたジャンヌとシモンは、母の痛切な過去と向き合うことになる。

後にハリウッドで「メッセージ」「ブレードランナー 2049」「DUNE デューン 砂の惑星」など話題作を次々に手がけ、高い評価を受けるビルヌーブ監督の出世作となった一作。2022年8月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

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■『バルカン超特急』

列車という密室を舞台に、主人公の男女が孤立無援に陥る心理サスペンス。ロンドン行きの列車に乗り込んだアイリスは、ミス・フロイという老女と知り合う。しかし一眠りしたあと気がつくと彼女の姿がこつ然と消え、乗客のみんなが存在を否定する。魔術師や尼層、脳外科医など疑わしい連中ばかりの四面楚歌の状況下、1人の青年と共に彼女の捜索を始めるが……。イギリス時代を代表するヒッチコックの傑作で、公開当時批評家たちから絶賛を浴びた。

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■『ゲット・アウト』

「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。低予算ながら全米で大ヒットを記録し、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。

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■『不滅の女』

20世紀の文学界を揺るがした革命的ムーブメント「ヌーヴォー・ロマン」の代表的作家アラン・ロブ=グリエが1963年に発表した映画監督デビュー作。休暇を過ごすためイスタンブールにやって来た教師の男は、陽気だがどこか謎めいた美女と出会う。男は彼女との邂逅を重ねるうち、その不可解さに妄執をかき立てられていき……。従来の劇映画の概念を大きく逸脱した過激な語り口が賛否両論を呼び、ルイ・デリュック賞を受賞した。出演は「唇によだれ」のフランソワーズ・ブリオン、「王手飛車取り」のジャック・ドニオル=バルクローズ。日本では、特集上映「アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ」(18年11月23日~、東京・シアター・イメージフォーラム)で劇場初公開。

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■『罪の声』

実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。新聞記者の阿久津を小栗、もう1人の主人公となる曽根を星野が演じる。監督は「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などで知られる野木亜紀子。第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。

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■『愚行録』

妻夫木聡と満島ひかりの共演で、第135回直木賞の候補になった貫井徳郎の小説「愚行録」を映画化。羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーを描く。ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学び、短編作品を中心に活動してきた石川慶監督がメガホンをとり、長編監督デビュー。脚本を、「松ヶ根乱射事件」「マイ・バック・ページ」などを手がけた向井康介が担当した。ある時、エリートサラリーマンの一家が殺害され、世間を震撼させる。犯人が見つからないまま1年が過ぎ、改めて事件を追おうと決意した週刊誌記者の田中は取材を始める。関係者へのインタビューを通して、被害者一家や証言者自身の思いがけない実像が明らかになっていき、事件の真相が浮かび上がってくる。主人公の田中役を妻夫木が演じ、田中の妹・光子を満島が演じる。

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■『容疑者Xの献身』

■『サスペリア PART2』

■『裏窓』

■『悪魔の手毬唄(1977)』

■『“アイデンティティー”』

■『手紙は憶えている』

■『悪魔は誰だ』

※上の方で紹介されていない作品のみ記載

『容疑者Xの献身』
05年に直木賞を受賞した東野圭吾の人気ミステリー「探偵ガリレオ」シリーズ第3作「容疑者Xの献身」をTVドラマ「ガリレオ」のスタッフ・キャストで映画化。顔を潰され指を焼かれるという残忍な殺人事件が発生。内海刑事(柴咲)はいつものように天才物理学者で通称“ガリレオ”の湯川(福山)に助けを求めるが、被害者の元妻の隣人として捜査線上に浮かんだのは、湯川の大学時代の友人で天才数学者の石神(堤)だった……。監督は「県庁の星」の西谷弘。

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『サスペリア PART2』
イタリアンホラーの旗手ダリオ・アルジェントが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれたピアニストが謎の解明に挑む姿をショッキング描写満載で描いたサスペンススリラー。ローマで開催された欧州超心霊学会で、テレパシーの能力を持つヘルガが突然悲鳴をあげた。彼女は会場内に恐ろしい殺人犯がいることを告げる。その後、ヘルガは自宅アパートで何者かに襲われ惨殺されてしまう。悲鳴を聞いて駆けつけたイギリス人ピアニストのマークは容疑者を目撃し、事件の真相を突き止めるべく奔走する。出演は「欲望」のデビッド・ヘミングス、アルジェント監督の公私にわたるパートナーのダリア・ニコロディ、「恋人のいる時間」のマーシャ・メリル。日本では同じアルジェント監督の「サスペリア」が大ヒットしたことを受け、「サスペリアPART2」の邦題で1978年に公開された。2021年6月、4Kレストア版ブルーレイ発売を記念して、シネマート新宿・心斎橋でリバイバル上映。

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『裏窓』
ヒッチコックの最高傑作と評される一級サスペンス。自由気ままな生活を送っていたカメラマンがケガをし、車いすの生活を強いられる。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚える。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消す。夫の行動に不審を抱いた彼は警察に相談するが……。物語は1セットで展開されるが、構成とカメラワークが秀逸で視聴者はスクリーンとの一体感さえ感じられる。

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『悪魔の手毬唄(1977)』
古い因習と二大勢力、仁礼家と由良家の対立する鬼首村に次々と怪奇な連続殺人事件が突発するという横溝正史の同名小説の映画化。脚本は久里子亭、監督は「犬神家の一族」の市川崑、撮影も同作の長谷川清がそれぞれ担当。

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『“アイデンティティー”』
豪雨のために交通が遮断され、さびれたモーテルに泊まることになった10人の男女は、若いカップル、わがままな女優とそのマネージャー、囚人と彼を護送する刑事、子供連れの夫婦など。まもなく女優が行方不明になり、その頭部が乾燥機の中で発見される。犯人は誰なのか? その目的は? 謎の犯人は殺人を続けていく。監督は「17歳のカルテ」のジェームズ・マンゴールド。脚本は「キラー・スノーマン」のマイケル・クーニー。

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『手紙は憶えている』
ある1通の手紙をきっかけに、家族を殺したナチスへの復讐の旅に出る男の姿を、アトム・エゴヤン監督が描いたサスペンス作品。最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る。「人生はビギナーズ」で史上最高齢のアカデミー助演男優賞に輝いたクリストファー・プラマーが主人公ゼブを演じ、マーティン・ランドー、ブルーノ・ガンツらベテラン俳優陣が顔を揃える。

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『悪魔は誰だ』
時効を迎えた幼女誘拐殺人事件がたどる結末を、「私のちいさなピアニスト」のオム・ジョンファと「殺人の追憶」のキム・サンギョン共演で描いた骨太サスペンス。15年前、娘を何者かに誘拐され殺されてしまった母親ハギョンは、犯人逮捕を願って自ら情報を集め続けていた。そんな彼女のもとを担当刑事チョンホが訪ね、事件が間もなく公訴時効を迎えることを告げる。時効まで残り5日に迫るなか、事件現場に一輪の花が置かれているのを見つけたチョンホは、これを手がかりに捜査を再開。犯人を確保寸前にまで追いつめたものの取り逃がし、事件は時効を迎えてしまう。それから数日後、15年前と全く同じ手口の事件が発生し……。オム・ジョンファが愛する娘を失った母親役を熱演し、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で最優秀主演女優賞を受賞した。

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これでも紹介しきれないぐらいたくさんの投稿をしていただきました。
思ったよりもミステリー映画に詳しくない自分…ということでこの企画を考えましたが、せっかくなので、この中から実際に観てレビューしようかなと考えております。
鑑賞した中から本当に面白くてたまらない作品は、改めて1月ぐらいのEDDIEのかく語りきの配信の方で紹介しようと思います。
ひとまず自分の課題映画は下記の通りで決めました!

『バニーレークは行方不明』
『ミュージックボックス』
『情婦』
『ロスト・ボディ』
『バルカン超特急』
『手紙は憶えている』

これらを課題作品として、最低でも年内に3作品は鑑賞したいと考えております。みなさま、お楽しみに!

◆まとめ

配信コラムは以上です。

傑作ミステリーとはいえど、皆さんの心の中にある「これ」という珠玉の一本は人それぞれでたくさんあるものだなぁと感じた次第です。
短期間で全てを観ることはできなくとも、これらの作品はできるだけ死ぬまでに観たい!と思いました。

さて、次回の配信は12月1日(日)の映画の日です。
毎月1日のファーストデーよりもお得に、全国大抵の映画館で1,000円均一で映画が観られる日です。
この日はぜひ劇場に映画を観に行って、夜はEDDIEのかく語りきを聴きにきてくださると嬉しいです。

ではでは、また会う日まで!アディオス!

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