アンジェラ・ダックワース「GRIT」第7章のエリクソン教授とチクセントミハイ教授の議論は、2025年現在でいう「テリックフロー(クラッチ)」と「パラテリックフロー(フロー)のことではないか。
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
さて、今年も少しペースは落ちるかもしれませんが、フロー理論と観光の研究を続けたいと思います。
2024年は、観光業界でフロー理論の普及、広まりは、大変遅く、認知させることがいかに難しいことかを肌身をもって体験する一年でした。普及させるにはマーケティングの考え方を応用し、実際にフロー理論によって成果を出す人を増やすことが重要だという考えにいたり、この理論に興味をもって実践してくださる方を特に大事にして、一緒に理論を現場に応用して、利益アップにつなげていきたいと思います。
さて、あの有名なアンジェラ・ダックワースさんの本「GRIT」にも、実は第7章に我らがフロー理論の話がでてきます。この章では、やりぬく力をもつ成功者がどういう体験をしてきたかに焦点を当てています。エリクソン教授の「意図をもって努力する」という考え方と、チクセントミハイ教授の「夢中になる状態は努力がいらない」というフローの考え方が対立し、アンジェラ・ダックワースさん自身が調査を行って、その矛盾を説こうとしている章です。
日本でも30万部売れた本で、逆に言えば、30万人以上の人が「フロー理論」という言葉を知ったはずですが、あまり広まらないフロー理論(笑)
この第7章で言っていることは、フロー理論の研究でいう、テリックフローとパラテリックフローの考え方そっくりだと、今朝、久しぶりに読み替えしながら思いました。目標があって、努力が必要なフロー(テリックフロー/クラッチ)と、ただそれ自体が純粋に楽しいフロー(パラテリックフロー)。この違いなんだろうなと。
おそらく、マラソンを耐え抜く力「GRIT」はテリックフロー(クラッチ)で発生していると思います。成功する人、努力する人は、クラッチの状況を多く体験していて、クラッチの先に達成感があることを知っている人、ということなんだろうと思います。
ちょっと今日は考察が雑ですが、また時間があるときにまとめなおします。
アンジェラダックワースさんのTED、1400万回も再生されている。。。この方が本でフロー理論に言及しています。