
論文紹介:Expanding the Flow Model in Adventure Activities: A Reversal Theory Perspective(アドベンチャー活動におけるフローモデルの拡張: 逆転理論の視点から)
フロー理論のフロー状態とは1つではないのではないか、という気付きを、リバーサル理論から考えた論文。最近ずっとハマっているニュージーランド・オタゴ大学のスーザン・ホッジ・マッケンジーさんの論文。
もともとこの論文のずっとあとに書かれたこの論文の引用から辿ってきた論文で、そもそもリバーサル理論がどういうものか知りたい、と思って読んだ論文だった。そういう意味ではリバーサル理論の内容とフロー理論との初期段階での検証がわかったのは学びになった。
特に、フロー状態にはテリックフローとパラテリックフローがあること。
さらに重要なのは、フロー状態は単にスキルとチャレンジのバランスだけで生じるのではなく、心の持ちよう、メタ動機付けも関わっていることを示唆しているということ。具体的に言うと、人がどのメタ動機づけ状態にいるか(テリック or パラテリック)が、フローの質や発生確率を左右する ということも示唆している。
Abstract
この研究は、フロー理論とリバーサル理論(Reversal Theory)の視点を統合し、2つの研究を通してアドベンチャー活動参加者におけるフロー状態の可能性の範囲を調査しました。研究1では熟練した(expert)アドベンチャー参加者(n = 6)を対象に回顧的インタビューを実施し、研究2では初心者の川サーフィン参加者(n = 10)を対象に防水型調査用紙とヘッドマウントカメラを使用して前向きデータを収集しました。これらの方法は、アドベンチャー活動において異なる「真面目な」(telic)および「遊び的な」(paratelic)フロー状態が発生する可能性があるという以前の推測を評価し、異なるフロー状態を支える重要な特徴を特定するために使用されました。結果は、フロー状態間の質的な違いを浮き彫りにし、冒険的な活動におけるフロー研究がリバーサル理論の構成概念を統合することで恩恵を受ける可能性があることを示唆しました。
学びになったこと
以下、論文をChatGPTに読みこませた質疑応答
ここから先は
¥ 300
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?