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フロー理論 アクティビティ高付加価値、楽しさ、満足度とは何か

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フロー理論をベースにした、アウトドアアクティビティの高付加価値化や満足度について分析したノートです。
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#フロー

「気持ち良い」という感情をフロー理論から考える。

(本題の前に、SNSだと情報が埋もれてしまうので、メルマガ始めました。ツアーの満足度やマーケティングに関する情報を発信したいと思います。よければ登録お願いします!登録はこちら https://mailchi.mp/b8af315c327e/homich3wx1 ) ツアーの満足度は様々な要因から成り立っている。分解したい。 ツアーの満足度はフローだけで成り立っているのではない。複数の様々な感情が複雑に絡み合って生まれるものだ。その中核には、フロー理論からなる「楽しさ」の生

アドベンチャートラベルの満足度は、内的要因によるフローである可能性

アドベンチャートラベルとよばれる一連のツアーの満足度について、日光のベテランIPガイドさんと話しているうちに、フローの中でも特に内的要因によるフローが満足度の中核にあるのではないだろうか、という仮説を持つようになってきた。 フローのうち、カヤック、ラフティング、バンジージャンプ、パラグライダー、バックカントリースキーなど、外部からうけるなんらかの要素によって、それをコントロールしようとする過程でフローに入るものを「外的要因によるフロー」と呼んでいる。 一方、瞑想、勉強、会

TORE理論とフロー理論の親和性についての考察 ~意識が専有されるために~

以前、TORE理論のEは、フロー状態ではないか、という記事を書いた。意外と多くの方から反応いただき、特にインタープリテーションをご専門にされている方からもその可能性について前向きな反応を頂いた。 このインタープリテーションにおけるTORE理論のEが、チクセントミハイのいう「フロー状態」を指すのではないか、という考え方を前提にして、なぜTORE理論とフロー理論の親和性が高いか、TOREからフロー状態にいれるには、どういう工夫が必要なのかについて明らかにしていきたい。 知的好

アウトドア(体験)ツアーにおけるフロー理論(ラフティングにおけるフローの概念)

この記事が「フロー理論 アウトドア」で検索すると一番上に来ているので、加筆訂正することにしました。アウトドアガイドやインストラクターはもちろん、街歩きガイドやアドベンチャーツアーのスルーガイド、アドベンチャーガイドの方々も、ツアーの楽しさの本質の一部がフローで成り立っていることを知っていただくと、今後のツアーにも大いに生きてくることと思います。 フロー理論に関連した講座、セミナー、アドバイスなど、最近高評価をいただいております。特に所属ガイド全員に対するフロー理論の講習によ

¥500〜
割引あり

フロー理論から考える「ガイドに求められるスキル」の本質

ラフティングにおけるフロー理論の援用については、先日書いたとおり。で、ラフティングガイドに求められる究極のスキルについてちょっと考えたので、メモ。 顧客が楽しい/満足した/充実していたと感じる心理的な状態はフローで説明できる、ということは以前説明したとおり。お客様が「楽しさ」にお金を払っていると仮定するなら(逆説的に「楽しくない」ツアーにお金を払うとはなかなか考えにくい)、ガイドの役割はお客様をフロー状態にいれること、となる。 顧客がフローにはいるためには、そもそも顧客の