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アドベンチャートラベルの満足度は、内的要因によるフローである可能性

アドベンチャートラベルとよばれる一連のツアーの満足度について、日光のベテランIPガイドさんと話しているうちに、フローの中でも特に内的要因によるフローが満足度の中核にあるのではないだろうか、という仮説を持つようになってきた。

フローのうち、カヤック、ラフティング、バンジージャンプ、パラグライダー、バックカントリースキーなど、外部からうけるなんらかの要素によって、それをコントロールしようとする過程でフローに入るものを「外的要因によるフロー」と呼んでいる。

一方、瞑想、勉強、会話など、何か外部からの要因がなく、体を動かすことではなく、自らの意志によって、主に脳内で思考が過大になって意識が一定のことに集中する状態を「内的要因によるフロー」と呼んでいる。

インタープリテーションや歴史ガイディングを受けること、自然観察のガイディングを受けることは、フロートリガーこそ外部からの視覚、聴覚、嗅覚、触覚情報の入力によるものだが、外部の入力情報を下に、内部で思考が始まって、身体でアウトプットをせず、集中状態にいたる、という点では、内面的なフローの一種であるのではないだろうか。

外的要因によるフローは、主に全身からの触覚情報や上肢下肢の運動のインプットとアウトプットによる、脳内の飽和という言い換えができるが、内的要因によるフローはこの部分が違う。

それを考えると、おもに、ATトラベラーの場合、ストーリーに感動する、という行為自体が、内的要因によるフローであるし、歴史文化、自然の情報インプットと新規性、予測不可能性、不確実性による咀嚼もある種の内的要因によるフローの可能性を感じる。

フロー理論とアクティビティの高付加価値化、楽しさや満足度の言語化についてはこちらのマガジンをご覧ください




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