マガジンのカバー画像

フロー理論 アクティビティ高付加価値、楽しさ、満足度とは何か

12
フロー理論をベースにした、アウトドアアクティビティの高付加価値化や満足度について分析したノートです。
運営しているクリエイター

#アクティビティツアー

アドベンチャートラベルの満足度は、内的要因によるフローである可能性

アドベンチャートラベルとよばれる一連のツアーの満足度について、日光のベテランIPガイドさんと話しているうちに、フローの中でも特に内的要因によるフローが満足度の中核にあるのではないだろうか、という仮説を持つようになってきた。 フローのうち、カヤック、ラフティング、バンジージャンプ、パラグライダー、バックカントリースキーなど、外部からうけるなんらかの要素によって、それをコントロールしようとする過程でフローに入るものを「外的要因によるフロー」と呼んでいる。 一方、瞑想、勉強、会

フロー体験についてのまとめメモ

チクセントミハイのフロー理論を知らない人に向けて、簡単に参考資料をまとめておきます。 チクセントミハイ本人によるTEDこの動画が一番わかりやすいので、まずご覧ください。ゲーム業界におけるフローhttps://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2023/09/53205/

アウトドア(体験)ツアーにおけるフロー理論(ラフティングにおけるフローの概念)

この記事が「フロー理論 アウトドア」で検索すると一番上に来ているので、加筆訂正することにしました。アウトドアガイドやインストラクターはもちろん、街歩きガイドやアドベンチャーツアーのスルーガイド、アドベンチャーガイドの方々も、ツアーの楽しさの本質の一部がフローで成り立っていることを知っていただくと、今後のツアーにも大いに生きてくることと思います。 フロー理論に関連した講座、セミナー、アドバイスなど、最近高評価をいただいております。特に所属ガイド全員に対するフロー理論の講習によ

¥500〜
割引あり

フロー理論から考える「ガイドに求められるスキル」の本質

ラフティングにおけるフロー理論の援用については、先日書いたとおり。で、ラフティングガイドに求められる究極のスキルについてちょっと考えたので、メモ。 顧客が楽しい/満足した/充実していたと感じる心理的な状態はフローで説明できる、ということは以前説明したとおり。お客様が「楽しさ」にお金を払っていると仮定するなら(逆説的に「楽しくない」ツアーにお金を払うとはなかなか考えにくい)、ガイドの役割はお客様をフロー状態にいれること、となる。 顧客がフローにはいるためには、そもそも顧客の