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フロー理論 アクティビティ高付加価値、楽しさ、満足度とは何か

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フロー理論をベースにした、アウトドアアクティビティの高付加価値化や満足度について分析したノートです。
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#アウトドアツアー

アドベンチャートラベルの満足度は、内的要因によるフローである可能性

アドベンチャートラベルとよばれる一連のツアーの満足度について、日光のベテランIPガイドさんと話しているうちに、フローの中でも特に内的要因によるフローが満足度の中核にあるのではないだろうか、という仮説を持つようになってきた。 フローのうち、カヤック、ラフティング、バンジージャンプ、パラグライダー、バックカントリースキーなど、外部からうけるなんらかの要素によって、それをコントロールしようとする過程でフローに入るものを「外的要因によるフロー」と呼んでいる。 一方、瞑想、勉強、会

知的好奇心系フローとマンスプレイニングの問題について考える。

相手を見下し、知識をひけらかす「マンスプレイニング」つい先日、出張先の某所で、とある展示の解説員の方に、まさにマンスプレイニングをキメられ、全く自分がフローに入れなかった実体験をした。強烈な経験だったのだが、だからこそ、自分の心理を改めて考え、意識と集中がどう発生するかについて客観的に考えることができ、フローと結びつけるよい機会になった。 知的好奇心を満たすとフローに入れる、ということは最近、少しづつ確信を持ち始めている。つまり意識の集中が起きれば、脳内のマインドをハック(

フロー体験についてのまとめメモ

チクセントミハイのフロー理論を知らない人に向けて、簡単に参考資料をまとめておきます。 チクセントミハイ本人によるTEDこの動画が一番わかりやすいので、まずご覧ください。ゲーム業界におけるフローhttps://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2023/09/53205/

フロー状態になると、なぜ時間感覚がずれるのか ~ヒトは時間をどのように知覚しているのか~

フロー状態という、初めて聞く人にはなんだかよくわからない言葉も「楽しくてあっという間に時間が過ぎ去った経験」とか「気がついたら終わっていたという経験」というような言葉に置き換えると、大体の人が「ああ、そういうことは人生で何回かあったな」と気がついてくれたりする。 時間感覚が早くなったり遅くなったりするということが、一般的な「感覚」としてフロー状態に入ったか、入ってないかを理解する大きな要素であることは間違い無いように思う。 では、なぜフロー状態になると時間感覚がずれるのか