「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記) 第44房:ほぼ100字小説始めました。そして鬱について。
昨日から新しい取り組みとして、
▲ほぼ100字小説▼
というものを始めました!
これは小説家の北野勇作先生がライフワークにしておられるもので、以前から素敵だなぁと思っていたのでやってみることにしました。
【ほぼ百字小説】北野勇作BOT (@yuusakukitano2)さんをチェックしよう https://twitter.com/yuusakukitano2?s=09
一応先生には許可を頂いています。
主にTwitterに投稿していく予定です。
こんな感じ。
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▲ほぼ100字小説▼(1)
車窓からふと空を見上げると、きみが以前から飼いたがっていたフクロウが飛んでいた。
それはきみのいる病院の方角へ。
ぼくは次の駅で降りてタクシーを拾った。
コウノトリではないところが、きみの可愛いところだ。
#小説 #ほぼ100字小説
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あとはInstagramのストーリーやFacebookのストーリーにも載せていこうかと思っています。
どのぐらいの頻度で投稿できるかは未定ですが、初めての取り組みなので楽しみながら続けようと思っています!
よろしくお願いします。
☆
彼は以前、鬱を患っていた。
先日出演したラジオでそのことを少しだけ話をしたら、後日とあるリスナーからメッセージが来た。
「鬱のとき、周りにはどんな風に接して欲しかったですか」
と。
彼は考えた。それは思い出すということ。彼は久しぶりに鬱だったころのことを思い出した。
それにしても自分が鬱だったとは信じられない、と彼は思った。そのぐらい彼は鬱に苦しんで、そして鬱をゴミ箱にポイと捨てると、充分に睡眠をとって朝の尊い光を浴びて目を覚ました。
今ではまるで夢でも見ていたかのように、日の光を浴びてできた陰にすら鬱の居場所はもうない。
「鬱のとき、周りにどんな風に接して欲しかったですか」
彼はこういうだろう。
「いつもと同じように接していてほしい」
☆
がんばれって言ってほしい。
励ましてほしい。
存在を肯定してほしい。
頑張って休んで。
絶対治るからと励ましてほしい。
どうかすべてを肯定してほしい。
これはわがままを聞いてほしいということではなく、
自分では見つめられない欠点を無条件でただ肯定してほしいって意味。
多分。
どうだったかな。
あまり無責任な発言はできないけど、そういうことを思っていたと思う。
☆
彼は目を閉じた。
夜空。
満点の星空だ。
彼は抗鬱剤を長い間服用していた。
そしてある日、意を決して薬を捨てた。
医者に嘘をついて、涙を流しながら。
それは地獄だった。
ただ、地獄の中に
本当は天国があるんだって、
彼はそのときはじめて知った。
彼は断薬に成功した。
夜空を見上げると、
無数の星々が、
驚くほどに輝いていた。
彼は泣いた。
星の瞬き。
ちかちかと光り、音すら聞こえてきそうな、
幻想的な光。
それでいてそれは現実だった。
彼が抗鬱剤を飲んでいたころは、
いくら目を凝らしても星の瞬きは見えなった。
薬をやめて、
彼はようやく世界の美しさに気がついた。
初めての人生は、美しい。
そう、ただただ美しいんだ。
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最後まで読んでくれてどうもありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いします。
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