見出し画像

「初めての人生の歩き方。――毎晩彼女と君にラブレターを」第402話:青空の下で。

「子らは人々の住家なり。妻は最上の友なり」相応部経


 少しずつ変わっていくことがある。季節は冬から春へ、子供は二年生から三年生へ、髪はショートからロングへ、大人は徐々に老いていく。

 昼、家族そろってここ最近遊びに行っていないということに気がつき、急遽天気もいいことだし近所の公園でご飯を食べることにした。
 即席でお弁当を作り、出発。少し歩いて、緑が心地いい公園にシートを広げる。

 久しぶりの外は予想以上に気持ちよかった。僕は裸足になって娘を追いかける。彼女は気持ちよさそうに風を浴びていた。

 少しして、違う公園に移動して、二人はバドミントンを打ち出した。ぼくはその横のベンチで寝転んだ。

 ふと、空を見上げると、青空が飛び込んできた。

 雲一つなかった。一面が青く、眺めていると吸い込まれそうになる。僕はそのまま目を閉じて、自身の老いについて考えた。

 まだなにも成し遂げていない。
 小説家にも、音楽も、すべてが中途半端なままで、それでも僕は確実に老いていた。

 人生は短い。

 それが僕を不安にさせる。
 隣の芝生は青く見えるというけれど、実際に青い時だってある。

 胸を張って死にたい。ただそれはもしかしたら、人間のエゴなのかもしれない。

 金がない。
 口癖は時間がない。
 僕は少しだけ、やる気を失っている。

 もうすぐ春だ。
 できればこのまま、寒くて凍えそうな冬に、戻ってくれないだろうか。

お弁当、ありがとう。

美味しかったよ。

愛はまるで空のように、

曇ったり晴れたりする。

もうすぐ春だ。

君と一緒に、

また桜をみたいと思っています。

心より愛を込めて。

初めての人生、どうやら人生に必要なのはお金ではなく、お金がなくても動じないメンタルだ。

だけど、それがどうにも難しい。

でも、きみはきっと大丈夫。

どうか、

ぼくみたいにはならないでね。

今日は遊んでくれてありがとう。

今年も、残り313日。

またね。

――――――――――――――――――

最後まで読んでくれてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

★無料マガジン(作品集)はこちらから★
・詩、現代詩

https://note.com/ruminos/m/m34cc9775688f

・小説
https://note.com/ruminos/m/maee84af56e18

・小説セラピー
https://note.com/ruminos/m/mbeb2f9267be2

・絵、アート、イラスト
https://note.com/ruminos/m/m14c385ae8175

☆作品は定期的に投稿していきます。
フォローしていただけると幸いです。

☆小説セラピーの詳細はこちらから☆
https://ariharakobo.thebase.in/

⇩自己紹介はこちらから⇩
https://html.co.jp/yuji_arihara


他にもアメブロ、Twitter、Instagram、YouTubeでブログ、小説、エッセイ、詩、現代詩、ほぼ100字小説、俳句、短歌、川柳、エッセイ、絵、詩と小説の朗読、弾き語り、小説セラピーなどを投稿しています。

各SNSの内容はすべて変えています。
見ていただけたら幸いです。

⇩アメブロ⇩(ブログ、詩と小説、絵など)毎朝更新
https://ameblo.jp/arihara2/entrylist.html

⇩Twitter⇩(詩、現代詩、ほぼ100字小説、絵など)毎日更新
https://twitter.com/yuji_arihara

⇩Instagram⇩(俳句、短歌、川柳、詩、現代詩、ほぼ100字小説、エッセイ、絵など)毎朝更新
https://www.instagram.com/yuji_arihara/

⇩YouTube⇩(詩と小説の朗読、弾き語りなど)不定期更新
https://www.youtube.com/channel/UCtO3ov_Z6JkA0w3VIFSF3bw?view_as=subscriber

⇩Facebookページ⇩(お知らせやSNSの更新通知など)不定期更新
https://www.facebook.com/ariharakobo

どなたでもフォロー大歓迎です。

あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。

★最近の暇つぶしアイテム★


いいなと思ったら応援しよう!

有原野分
支援していただけたら嬉しいです。