
「初めての人生の歩き方。――毎晩彼女と君にラブレターを」第401話:夕暮れに足を伸ばして。
「人生、楽しまなくちゃ。夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ」カズオ・イシグロ
今日はいい天気だった。しかし、私は外に出ることはなく、部屋にこもっていた。娘はテレビアニメを見ており、彼女ななにかパソコンをいじっていた。
僕というと、締め切りに間に合いそうもない小説を書いていた。一日十ページは書くと決めてから頑張っているのだけど、まだ決められた時間内では書ききれず、気がついたらいつもお昼すぎになっている。
「ちょっと、散歩でも行く?」
終わったので外の空気が吸いたくなり、僕は二人に声を掛けた。二人は急いで支度をしてくれて、そして外に出ると、日はすでに傾いてた。
夕暮れの足音が聞こえていた。
三人で近所の公園に行き、娘が走り回るにの眺めながら、ゆっくりととただ歩いた。犬の散歩をしている人とすれ違う度に娘が犬に手を振る。そう恋しているうちに、日が本格に傾いてきた。
開けた道路に出ると、刺すような夕日が僕たちを包み込んだ。
「そろそろ帰ろうか」
不満そうな娘をなだめながら、帰路に着く。途中、娘が転んだ。怪我はなかった。娘は立ち上がって、二、三歩歩いてから静かに泣いた。
「おいで、肩車しようか」
三人で歩く夕暮れの道のりは、どこまで優しかった。
日が落ちた。
今夜はみんなでシチューを食べた。
おやすみなさい。
☆
三人で歩いた道に、
夕暮れが刺した今日の日を、
僕はきっと忘れない。
ありがとう。
心より愛を込めて。
☆
初めての人生、ゆっくりするときも大切だ。
君はいつも頑張っている。
たまにはゆっくりと、
みんなでお昼でもしようね。
今年も、残り314日。
またね。
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