「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第265話:初めての運動会。
「夢、これ以外に将来を作り出すものはない」ヴィクトル・ユーゴー
今日は子供の運動会。
の、練習の日。
今年はコロナの影響で運動会を有名アーティストばりに無観客で実施するそうで、だから子供たの勇姿を一目見ようとスタンバっていた保護者たちはその練習風景をちらりと見て終わり、という塩梅になったようで。
それが今日でした。
ぼくと彼女で娘を見送ってから家事を終わらせそそくさと学校へ。秋の快晴か空は高く青くどこまでも澄んでいた。遠くのいわし雲に反射する太陽がまたきれいでわずかにひんやりする風を浴びなら外を歩くのには最高の日だった。
あっという間に学校。
小学校というものはいつの時代もどこの土地でもあまり変わらないように思う。土埃のまう校庭に各種遊具、子供たちの甲高い声に四角い校舎。ぼくたちは校庭に行ってグランドに沿う形で並ぶ。彼女のママ友に出会い挨拶をする。彼女が話し出すタイミングですっとその場を抜ける。
グランドを見つめると過去を思い出す。
そこに昔のぼくを見つけてしまうから。
ぼくの頃の運動会はもっとわちゃわちゃだった気がする。ケガなんて当たり前だったし、危険な競技もたくさんあった。本気で一位を狙いに行ったし、お弁当の時間は家族みんなとその辺の友達も混ざってぐちゃぐちゃになって食べたもんだ。さらにその前の世代なんて校庭に屋台がきて焼きそばを売っていたらしい。
なにそれ羨ましい!
もちろん学校によって全然と違うとは思うけど、ぼくは昔と匂いのする校庭で昔とは全然違う風景に年を取ったことを痛感した。
しかもみんなマスクしてるし。
校庭のど真ん中に一人ポツーンと立っている先生もマスクしてるし。
(それなんか意味あんのかぁ)
まあ言えない。
ぼくもマスクをしているし、走っている子供もマスクをしているし、時代はいつだって常に進んでいる。
いや、時代が進んでいるんじゃない。
ぼくたちが進んでいるんだ。
それ、つまり地球の自転。
だからそのうちにまた元の位置に戻る。一度流行ったものがまた流行るのはそういう訳なのだ。よくきく一周して逆にカッコいい。時代は回ってる。きっと今にまた氷河期が来る。そのためにぼくたちは今過酷な気候を耐えている。
運動の練習と一緒で、今この瞬間がなにかの練習なのかもしれない。だとしたらいつか大きな本番が来るのだろうか。なにそれ、なんか怖い。いい感じの日記を書こうと思っていたのになんか勝手に脱線して怖い話になってしまった。
ごめんなさい。
話を戻すと、今日は娘の運動会の練習があって、空がきれいで、ぼくたちの時代とはもう違うんだなぁと思いました。
あとさっき食べたデリバリーピザがとても美味しかったです!
この後お風呂に入って眠たいから寝たいです!
生きているって楽しいです!
娘が目の前を走り去る瞬間、ぼくの視界の隅には確かに昔のぼくが走っていた。
まだ常識や人の目や親の支配を受けていないあの頃、ぼくの瞳の中には光しか映っていなかった。ふと、校庭から帰るとき、声がしたきた。ぼくは振り返らなかった。ただ心の中で「ありがとう」とつぶやいた。
あの頃のぼくは今でも楽しそうに笑っている。
☆
きみが喜んでくれることがぼくの喜びで、
きみが楽しんでくれることがぼくの楽しみだ。
常にそう思えたらいいのになぁと思うんだけど、ちょっとの不安やイライラで自分のことしか考えられなくなることがまだあって、
でもそんな自分を好きでいられるようになってきたのもきみのお陰で、
そしてきみはいつ見ても可愛いんだ。
運動会、ありがとう。
きみと一緒に見れてよかった。
楽しかった。
また行こう。
またきみのとなりできみたちを見守りたい。
愛してるよ。
お休みさない。
☆
初めての人生、
初めての子供の運動会に参加したけど、まさかコロナでここまで変わるとは思ってもいなかった。
その前にまさか自分が子供の運動会を見に行く日が来るなんて夢にも思っていなかった。
なにが起こるか分からない。
日常が一瞬で崩れたり、
思わぬ形で夢が叶ったり、
人生はまるで壮大なファンタジーだ。
今日もありがとう。
今年も、残り86日。
またね。
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