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「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第266話:夢で逢えたら。

「言葉を紡ぐべき時間もあれば、眠るべき時間もある」ホメーロス


 一週間ぶりのプールのバイト。
 ぼくはなぜかアドレナリンが朝からぎゅーんと出ていたせいか、当たり前のことかもしれないけれどちょっと一生懸命頑張りすぎて、そして現在夜の11時、もう眠たくて眠たくて涙が出そうな感じなんです。

 家に帰って、彼女がご飯を作って待っていてくれて、娘と笑いながらご飯を食べて、そのままバタンキュー。というかバタンキューとか久しぶりに聞いたわ。死語? これ死語? そんな妄想をしながら寝ているとどうやら娘もその場で眠っているようで断片的にだけど彼女の声から推測できた。

 子は親の背中を見て育つという。
 そんな寝ている背中を見ないでおくれ。

 家事をすべて彼女に任せてしまい、娘を寝かしつけたところで一緒にゴミ捨てに行く。頭がふらふらする。起きているのが苦痛で、まるで起きているということ自体がなにかの病気のように思えてくる。もしかしたら人は寝ているときこそが本来の姿で、ひょんなことで起きることになったのだけど起きているということはそれ自体が病気なのかもしれない。

 でももしそうだったら、ぼくたちは一生童貞だ。

 それは困る。いや、特に困らないんだけど、ずーっと眠り続けてて夢の中であんなことやこんなことばかりしていたら、ただの夢精マスターになってしまうのでパンツがガビガビになってしまう。なによりも愛する彼女とキッスもできないじゃないか。

 ぼくは病気でもいい。
 それをきっと恋煩いというのだろうか。

 絶対に違う。
 そんなことを恋煩いとは言わない。
 なに言ってんのおれ、大丈夫かな?

 大丈夫じゃない。
 もう眠たくて眠たくてたまらないんだ。
 さっきもずーっとソファでゴロゴロしてて、夢の中をさまよっていたのに、「あ、noteしよ」と思い出し気力を振り絞ってナウなんだけど。

 いや、これほんまに病気だよ。

 寝たい。
 寝たい。
 もう寝たい!

 そうそう、今日は職場である先輩にすごく理不尽なことをされたからちょっとプチっとキレちゃって本人にも他の社員さんにもその旨を伝えたら結構な大事になって明日ミーティングが開かれることになったよ。

 てへ。

 きっとそれだ。
 すべてはそいつが原因だ。

 きっと俺に向かって睡魔を放っているに違いない。

 くそ……。

 コーヒーでも飲もうか。
 いや、そんなものでは効かない。

 もう寝よう。
 寝ます! 
 眠るべき時間は眠るべき時間として頭の中のベルが鳴る。

待っていてくれてありがとう。

きみと娘が待っていてくれるということが帰りの希望だったよ。

本当に一緒に住んでよかった。

ありがとう。

愛しています。

今日は家事たくさん任せちゃってごめんね。

助かりました。

今後はぼくに任せてね。

おやすみなさい。

初めての人生でこんなに眠たいときってそうないと思う。

でもやることはやる。

それが人生。

今日もありがとう。

今年も、残り85日。

またね。

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