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男性マネージャーが読むべき「女性社員の生理のつらみのリアル」を書こうとしたらブーメランが返ってきた話【後編】
さてさて【前編】に続き、ここからは女性陣からヒアリングした【女性社員の「生理」のつらみのリアル】をご紹介したいと思います。
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(2020年7月21日追記)
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■ 女性社員の「生理」のつらみのリアル
【メンタルの変化編】
まず、男性が「生理」と聞くと「女性は機嫌が悪くなる」って思う人が多いのが事実かと思います。そのあたり、実際にどんなメンタルなの?と聞いてきました。
「なんだかよくわからないけど、小さなことで落ち込んだり、イラついたりする」
というのが、生理の関係でメンタル面の変化が現れる女性が口にすることでした。
でも、かといってそれを勘付かれて変に優しくされたりするのも、嫌だという意見が多かったです。
【体調の変化編】
これは、本当に人によって症状は様々でした。
生理前には胸がはって、階段の上り下りや、走ったりするのが痛いから歩くスピードが落ちる、という方もいれば、
生理が来た日はお腹が痛すぎてベッドから起き上がれない、という方も。
その他、頭痛、腰痛、吐き気など症状は様々でした。
ヒアリングに協力いただいた女性陣のほとんどが口にしていたのは
「生理って本当に人それぞれだから、『生理の悩み=◯◯』みたいなのってなかなか言えないと思う」
ということでした。
なかなか体系的に整理できない・・・・!!
【オフィス外での勤務編】
メーカー勤務の営業職の女性が言っていたのは
「長時間の外での作業と生理日が重なると本当に気を遣わないといけなくて嫌だった」とうことでした。
どういうことか?
生理中、女性の心配事の一つとして「ナプキンから血が漏れて服が汚れないか」というのがあるそうです。
まだじっとしていればましですが、立ったり座ったり、歩いたりしゃがんだりと動くと、ナプキンがずれたりしてしまうそうなんですね。
生理が透明だったらいいですけど、血ですから、赤いんです。なので、漏れたら分かってしまうし、服も汚れてしまう。
(あとは「におい」の問題もあります)
メーカーだと小売店などで商品陳列のお手伝いなどするそうなんですが、
男性はテキパキ動けるけど、女性が生理中の場合は常に頭の中に「ナプキンがずれないかな・・・漏れてないかな・・・」という不安を抱えながら作業しているので、どうしてもテキパキ感は劣るらしいんですね。
また、なかには「過多月経」と呼ばれる、血の量が多い方もいます。そんな場合は、ナプキンを変える頻度も多くなるため、長時間の外出先での打ち合わせなどは辛いと言っていました。
【オフィス内での勤務編】
よく出た話は「クーラーガンガン問題」でした。
夏になると、スーツ姿の営業マンは特にアポ移動が地獄。
快適な涼しいオフィスに入って「あかん!こんな日はアポとか地獄!」みたいな会話をすると思います。
一方で、生理中の女性にとっては「クーラーガンガン」が地獄らしい。
というのも、生理中ってカラダを冷やさないように気を遣う方が多いんですね。(僕の妻もそうですが、生理中で下腹部に痛みを感じつときはカイロを張ってうずくまるように耐えてたりします)
そう言えば、デスクにブランケットを置いている女性とかいるな〜なんてことを話を聞いていて思い出しました。
【助かったオフィス環境編】
ちなみに、「こういう仕組みがあって助かった」みたいなのがあるか聞いたところ、いくつか実例が出てきました。
<1> 仮眠スペースなどのプライベート空間
生理中、デスクに座り続けるのは辛くて、どうしても少し横になりたいことがあるようです。
そんなとき、医務室や仮眠スペースなど、少しだけでもプライベートな空間があるだけで休めるようです。
オフィスによってはソファがあったりしますが、ソファで休むと人の目が気になるようで、なかなか休みにくいという声が出ていました。
<2> 女子トイレのアメニティボックス
これは初めて知ったことでしたが、オフィスの女子トイレにアメニティボックスが常設されており、そこにナプキンが入っている企業がありました。
「思っていたよりも早く生理が来てしまって、自分で持ち合わせていないときに助かったんですよね・・・」
なんと、そういうこともあるのか!と僕は「へー」と驚くばかり。
まぁ、僕らは女子トイレに入ったことないですからね。そりゃ知りません。笑
<3> 個人ロッカーの常設
鍵付きの個人ロッカーがある場合は、ナプキンのストックや、万が一、血が漏れてしまって服を汚してしまった場合の着替えなどを用意できていた、と話す方もいました。
「たぶん、世の中の働く男女比率が逆だったら、どの会社もロッカーとか置こうよってなると思うんですよね。」
と。
そして、社内の研修とかも気軽にトイレに立てる雰囲気というか、きっちりと「休憩時間はこのタイミングだけ」とかじゃなくて、各自が体調に合わせて休憩が取れるようなルールとかも助かると話していました。
今の世の中の労働環境は、男からすると無意識的に「男性中心」の設計になっているのかもな・・・なんてふと思いました。
【上司編】
意外だったことは「意外にも厄介なのは女性上司」というコメントでした。
というのも、「全く生理痛などの悩みがない女性上司」の場合は、「ちょっと生理痛が・・・」と相談しても理解をしてもらえないかららしいんです。
男性上司の場合は、「体調不良で・・・」といえばすんなり済むところが、女性同士だからゆえに「生理痛」と伝えても、理解されないことの方が辛いようです。
今回の企画のはじまりでもあるように「男性は女性の生理のことが理解できていないから、お互いに困ることがあるんじゃないか」というのは間違ってはないのですが、まさか女性同士も困るなんて・・・という発見でした。
■ 世の中の男子マネージャーたちへ
さて、いろいろ書きましたが、結局どうしたらいいのか・・・。
ヒアリングランチに協力してくれた女性陣の声は、とても学び多きものでしたが、やっぱり「じゃあどうすれば?」なんて思ってしまいます。笑
そこで、「対処法なんてないのは重々承知の上ですが・・・」と前置きして聞いてみました。
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僕「ちなみに、自分の部下とか、同僚が生理だなって察したときってどうしてるの?」
相手「うーん、特に何かするわけでもないですど、ちょっとした気遣い的なものは工夫するかもです。」
僕「例えば?」
相手「例えば、彼女に割り振ってる仕事を巻き取ってあげるときとか、『しんどそうだから、私がやっておくよ』って伝えると、本人は嫌だと思うんです。自分の生理のせいで、人に迷惑をかけてるって思っちゃいますから。私だって、そう言われたら、その人に対する申し訳なさと、自分に対しての嫌悪感を感じます。だから、「あ、時間余裕あるから、やっとくね〜」ってさらっと伝えるようにしてます。ちょっとした伝え方の違いですけど、その方が気にならないと思うんですよね。」
僕「なるほど・・・めちゃ勉強になる・・・・」
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ということで、これはあくまで一つの例ですが、「相手の生理を気遣っていることは、伝わらないようにケアする」というのが女性同士の、お互い辛さがわかるからこそのコミュニケーションなんだと思いました。
で、続けて聞いてみました。
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僕「今日いろいろ教えてもらったけど、もし自分の会社の男性陣に生理に関する研修とかするなら、何を伝えたい?」
相手「そうですね・・・『生理の悩みって本当に人それぞれ』ってことを知っておいて欲しいです。」
僕「ほう・・・」
相手「もしかして、女性の生理の悩みってだいたい一緒って思ってません?生理前は機嫌悪くなって、生理始まるとお腹痛くなる的な。」
僕「そう思ってる節はございます・・・」
相手「みんな、本当にそれぞれなんです。だから、これといった対処法みたいなのもないなって思うんです。」
僕「なるほど・・・」
相手「だから、別に男女関係なく、普通に相手をリスペクトして思いやるコミュニケーションをしてたらいいと思うんですよね。さっきの仕事巻き取るコミュニケーションも、別に生理に限った話じゃないと思うんですよ。体調悪い男子部下に対してだって、一緒だと思うんですよね。」
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もう、ド正論。
ということで、こんな感じで僕がいろんなことを学ばせていただくランチ会を二週間続けました。
本当に、勉強になりました。
もはや、最初の「対処法のハウツー作ってやるぜ!」的なドヤ感は消え去り、ありがたき学びをいただけることに感謝する想いしか残りませんでした。
結論、
男性マネージャーには「生理の基本的な知識」を持ってもらい、その上で、男女関係なく、相手をリスペクトしたコミュニケーションを取りましょう。
というところに行き着きましたので、僕も、相手をちゃんとリスペクトし、思いやりを持って接することができているのかを振り返りたいと思います。
読んでくださり、ありがとうございました!!
【番外編】
「男が生理がどんなものか理解するために、どんな例えがいいかな?」と質問したときの回答3選です。ご査収ください。
そうですね。男性のアソコの尿道に針を刺してベリベリ内側の粘膜を剥がされながら、常に尿道から血が流れ続けていて、パンツからその血が漏れないか気にしながら月曜から金曜を過ごすってのを想像してもらえると、いいかもです。
うーん、パンツの底、男性でいうと玉の裏側らへん(?)とかにティッシュを敷いて、5日間尿もれが不定期にやってくるという呪いをかけられ、テッシュの吸収許容量を超えてズボンが湿ったらダメっていう罰ゲームを毎月強いられるって感じですかね。
膀胱に血を吐き出す宇宙人を飼っていて、月に1週間ぐらい暴れるし、そいつはそのほかのときも気まぐれにいじめてくるって感じです。