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大奥の座敷童子



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あらすじ

ときは一八五四年、徳川家定十三代将軍の時代。
野笛藩一の美女・14歳の今井一期は、江戸城大奥に潜入し、野笛出身の座敷童子を連れ戻してくるよう命じられる。仲良しの御次“茜”、伊賀者同心の”唐次”、枕絵の妖怪“サダさん“、人が死ぬと泣く妖怪”泣きジジさま”、妙にイチゴになつく犬・猫・狆たち、そして厳しく恐ろしい御年寄りの”嵐山”など、個性ゆたかな面々に囲まれて、イチゴは座敷童子を探す。
噂がとびかう大奥と秘密あふれる江戸の街を駆けまわり、イチゴが知った座敷童子の正体とは?

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感想

まさか大奥に座敷童子を探しに行ったイチゴ自身が座敷童子だったとは驚いた…!
正しくは座敷童子の生き神だけど。
本人も無自覚だから、全く分かんなかった。
ただ、やたら動物に好かれ過ぎてるなぁとは思ってたが、それが神通力故とはな。

サダさん、やっぱり公方様だったか(笑)
大体変質者っぽいのとか正体不明なのがこういうのでは公方様なこと多いよな。
サダさんがイチゴが座敷童子って気付いたのはびっくりした。
が、家康の時の話が代々受け継がれてたらそりゃ分かるか。
サダさんといえば、御台所が輿入れしてくるみたいだけど、お志賀の方のこと結構気に入ってたっぽいのにちょっと切ないなぁ。
寝所に連れて行きなくないのは大事にしてるからだよね、サダさん…。

唐次とイチゴは良い感じだな。
あの二人はちゃんと結ばれてほしいな。
そうなったら、唐次は座敷童子を嫁に迎えることになるのか。
ある意味玉の輿だな(笑)

家康と座敷童子の話が私的に凄く好きな設定で良かった!
野笛の祖がその座敷童子だから、野笛は自覚無くともずっと特別扱いされてきてたんだな。
治水等のお手伝いを永久免除ってかなりの特別扱いだよな。
しかも、野笛の祖の座敷童子が三万石鹿受け取らなかったから、家康が城と城下町も作ってあげるとかほんとに特別扱い。
要所要所で助けてくれたから贔屓したくなるよな。
家康と座敷童子の縁が良い。

旗五郎じいさんの話切なすぎる。
しかも、サダさんの義母のお美代の方が旗五郎の実の娘で小さい時に人攫いに合ってたとは…。

続編かスピンアウトでこの世界観をまだ味わいたいなぁ。出ないかな?


読了日:2015/10/31 🌟🌟🌟🌟



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