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もしもし、還る。


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あらすじ

異様な暑さに目を覚ますと、「僕」は砂漠にいた。そこへ突如降ってきたのは、ごくごくありふれた電話ボックスだった。

――いったいなぜ?
混乱したまま電話ボックスに入り、助けを求めて119番に電話をかける。だが、そこで手にした真実はあまりにも不可解で……。
過去と現在が交錯する悪夢のような世界から、「僕」は無事に生還することができるのか。

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感想

砂漠に電話ボックスという奇妙な組合せに惹かれて図書館で即借り。

あの世とこの世の狭間のような所っていうのは色々ヒントがあったから途中でそうかなと薄々分かった。面白い設定だと思った。

シロが、愛を自覚出来て良かった。特殊な家庭環境なため人を愛するのが難しいけど、こういった奇妙で切迫した状況下に置かれたからこそ自覚出来たんだな。よくある感じだな。
キリ、長く付き合ってて良かったな。報われたね。
でも、最後が切なかった。あのブラックアウトの仕方だと恐らく…。
過去にシロがたすかったときは誰かが手を差し伸べてそれを取ってたが、今回は砂の幻影だったからダメだったのかな?
自分で出たからダメだったのかな?

キリって大胆だよなぁ、としみじみ思った(笑)
処女なのによくあんな誘いかけれたな。肉食系女子。
でも、シロはキリみたいにガツガツいく子じゃないと難しそうだから、丁度良かったのかも。

シロが話してたのがキリのお母さんだったのは、しりとりの行で分かった。
シロとキリのお母さんのやり取り良かった。
自発的に失踪したんじゃなかったんだな。

119番の男、演技うまくて伏線に気付かなかったから凄い驚いた。
一年もあんなことやってんのか。あの人はこれからもあのままなのかな。

最後のシーンをどう取るかによって意見が分かれそうだけど、私的には話が面白かったから満足。


印象に残ったフレーズ

「でもこれからも人間は神様に片想いをし続けると思うよ。神様が私たちを決して愛することがないとわかっていても、人類は各々のエゴを満たすために神様を崇めるの。それこそ究極の恋愛の形なのよ。一途で健気でピュアでプラトニックな恋」


読了日:2015/05/03 🌟🌟🌟



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