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聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)



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あらすじ

聖女伝説が伝わる里で行われた婚礼の場で、同じ盃を回し飲みした出席者のうち、毒死した者と何事もなく助かった者が交互に出る「飛び石殺人」が発生。
不可解な毒殺は祟り神として祀られた聖女による奇蹟なのか?
探偵・上苙丞(うえおろじょう)は人の手による犯行可能性を数多の推理と論理で否定し、「奇蹟の実在」証明に挑む。

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感想

今回はミステリーの難易度が前作より高かった。
反証あたりは流し読みになってしまった(苦笑)

折り返し地点で、フーリンが自分が犯人だと内心で告白したときはびっくりした。
自分の目も聯と同じように関係者ばかり見てた。
ただ、聯が反証していく内に苦々しそうにしてるフーリンの描写でもしや…?と少しだけ疑ってはいた。
けど、結局は違って、ウエオロがきっちり反証というか証明してくれたからホッとした。
確かにフーリンにしては込み入った手口だよな。
ウエオロの言うとおり、フーリンは少しずつ変わってきてるよな。
それをウエオロが分かってるところがエモい。
この二人の関係性ほんと好きだ。

犯人がまさかの時子さんで驚いた。
一番最初に花嫁か時子さんのどちらかかなと少し思ったけど、すぐに他の人を疑ったから、最後の最後で時子さんだとは……予想外だった。お見事!
花嫁の父親が最後は戦う姿勢を見せていたのが分かって良かった。
花嫁も少しだけ報われたかな。

読了日:2018/07/16 🌟🌟🌟


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