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君を愛したひとりの僕へ



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あらすじ

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界―― 両親の離婚を経て父親と暮らす日高暦(ひだか・こよみ)は、父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞(さとう・しおり)という少女に出会う。
たがいにほのかな恋心を抱くふたりだったが、親同士の再婚話がすべてを一変させた。 もう結ばれないと思い込んだ暦と栞は、兄妹にならない世界に跳ぼうとするが…… 彼女がいない世界に意味はなかった。
『僕が愛したすべての君へ』と同時刊行

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感想

せ、切なかった…!
刊行順の『すべての~』→『君を~』と読んだけど、切な過ぎた。
『君を~』→『すべての~』と逆に読んだ方が幸せな話として読める。
いや、ほんと切な過ぎて、読み終わって少ししてから涙腺にじわじわきた。

『すべての~』では暦はお母さんを選んだから、お父さんのことは今一つよくわからなかったけど、こっちを読んで暦のお父さんが結構可愛い一面があることが分かってほっこりした。
あと、ちゃんと教えてくれるし、いいお父さんだった。
あれは暦の教育の賜物か?笑
何度も何度もかみ砕いて説明させることによって、お父さんとスムーズにやり取りできるようになったんだもんな。

暦が10歳のとき並行世界に移動したのって、こっちの暦がユノが死んだから入れ替わりたくて研究所の機械使ったからだったのか、なるほど〜!
暦父と佐藤所長、二人とも自覚があるというかしたのはいいけど、さすがに暦と栞ちゃんに付き合ってんのかって聞くのは無神経すぎる。
再婚するにしても、もっと慎重に進めてくれ…。
デリケートな話は自分の子と一対一でしろ!

交差点の幽霊って、栞ちゃんだったんだな。
『すべての~』で最後に栞ちゃんが消えたことと、名乗るほどの者でも~と言ったご婦人(並行世界かつ時間移動して出会った栞ちゃん)と出会ったことは、すべて必然だった。
そして、『君を~』1冊丸ごと使ってそこまでに至ったって感じだな、すごい壮大だった。
ただ、暦と出会うことで栞ちゃんが交差点の幽霊になることを避けられないのが切な過ぎた……。
絶対結ばれないやつじゃんか。
並行世界の自分と意識が統合されたことによって元の世界の記憶無いからお互い分からなくて完全初対面ってのが切ないけど、再会出来て良かった。
暦と栞ちゃんが幸せになる世界線が1つくらいあってもいいのにな…。
シュタゲだったかなにかで言ってた収束力だったっけ?
それによって、必ず結ばれることが無いってことなんだろうな暦と栞ちゃん…。
結ばれたら必ず不幸になるって、しんどすぎる。
こっちの暦は70数年かけて栞ちゃんのために研究をずっとして独身を貫いて、栞ちゃんを助けるために結果としては脳死。
栞ちゃんと順調に交際して結婚して、幸せな家庭を築く世界線合っても良い…!

和音が最後まで研究に付き合ったのって、やっぱり暦のことが好きだったんだろうな。
多分だけど、並行世界では自分と暦が恋人で、結婚する世界線もあること知ってたんじゃないかな。
和音も結構タイムシフトしてたしな。
この世界の和音も多分してるよな。

すっごい面白かった。
記憶が薄れたくらいに、今度はこっちから読んで、後で『すべての~』を読む!絶対!

読了日:2021/05/22 🌟🌟🌟🌟🌟


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