記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

死神の浮力



リンク


あらすじ

娘を残虐に殺された小説家の山野辺は苦しみのなかにいた。
著名人であるが故にマスコミからの心無い取材に晒され、さらに犯人とされていた男・本城が第一審で無罪になったのだ。
しかし、山野辺は彼が犯人であることを「知っていた」。 彼はサイコパスと呼ばれる反社会的人格者で、 自分が犯人である証拠を、山野辺宛てに送ってきていたのだった――。

控訴の猶予期間は二週間。山野辺とその妻、美樹は一時的に自由の身になった本城を探し、動き始める。そこに千葉という男が現れ「本城の居場所を知っている」と言う。 山野辺夫妻は半信半疑ながらも、この妙な男と行動を共にすることにする。
山野辺夫妻・千葉チーム対サイコパス本城の勝負の行方は?
今回、千葉が「担当している」のは誰なのか? そして調査の結果は?

Amazon


感想

千葉さん、相変わらずだった(笑)
あのちょっとずれた面白い発言が懐かしかった。

今回は長編。千葉さん、相変わらず真面目な仕事っぷり。管理部のキャンペーン云々には、千葉さんお疲れ様と労いたくなった。上の都合をこちらにさり気なく押し付けてくる…社畜あるある。

前回は人間の在り方や生き死にについて思うところがあった感じだったが、今回は人間の善悪について考えさせられることが多々。
箕輪くんが裏切ってなくて良かった。読んでる間、箕輪くんちょっと怪しいなぁと思ってて、これで裏切られたら山野辺夫妻がほんとに可哀想だった。良かった。

本城の最期は想像するとゾッとする。腰はガラスで半分くらい切れてて腕は骨折してるのに、鰐に20年掛けて食われていくのかと思うと…。痛みも伴うとなると怖いな。
やはり散々悪いことをしたから、それに見合う最期になるもんだな。

また続編出るのを期待。この死神シリーズほんとに好き。


印象に残ったフレーズ

「『敵討ちは勇ましさの証明でも武士の誉れでも何でもない』」

「自力でやらなくとも手柄にかわりはない。助太刀を頼んでも臆病者とさげすまれるわけでもない。復讐とはとにかく、速やかにやることが大事。だと」


読了日:2015/01/12 🌟🌟🌟🌟



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集