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【第4話】生命の誕生:大人の学び直し

青年は、地球史について元先生に教わっていた。
元先生は地球史を地球の誕生・生命の誕生・生物の進化の3つに分けて話をしてくれるという。

前回、地球の誕生について学んだ青年は、生命の誕生について学んでいくのであった。



元先生
青年は、ミツバチはどこから生まれるかしっていますか?

青年
ミツバチ…蜂の巣ですかね、女王蜂が卵を産んで、生まれてくるんじゃないんですか?

元先生
そうですね。ですが、紀元前にはそのようには考えられていませんでした。

青年
き、紀元前?蜂の巣じゃなくて、アリの巣…とか?

元先生
草のつゆです。

青年
草のつゆ?水滴ってことですかー!?そんなの普通に考えてありえなくないですか?

元先生
生物は親からだけでなく、自然からも生まれ出てくると考えられていました。
ミツバチやホタルが草のつゆから、ウナギは水底の泥から生まれてくる、というように。
実は19世紀まで信じられていたんですよ。

青年
そうなんですね。びっくりしました。今の常識とは違いますね。

元先生
バスツールの実験という、スープを入れたフラスコ内に異物が入らないようにして、その中のスープが腐るかどうかということをした結果、スープが腐らず、生物が自然発生しないという証明になりました。

青年
スープを腐らせる微生物が、自然発生しなかった、という確認ですね。
でもよく考えたら、1番最初の生物ってどうやって生まれたんだろう。
もちろんスープからは産まれないし、かといって親もいないわけだし。

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