England - 小学校の教室
もう7月になるというのに、先週の暑さからうって変わって、肌寒さが戻ってきたイングランドです。灰色の期待を裏切りませんね。
さて本日は、イングランドの小学校の教室と、それについて語るために各学年の話についてちょいと書きます。
学年について
小学校は六学年制という点においては日本と同じです。
大きく異なる点は、学年度の始まりは9月からであること、また満5歳からが第一学年(Year 1) であることでしょう。
それに加えて、Year 1 以前の準備クラスのReceptionという満4歳からの学年がありますが、実質ほぼ全員Receptionから行くとはいえ義務教育ではなく、カリキュラムではなくフレームワークという指針のもとに学びが展開されています。ざっくりした幼稚園教育要領みたいなものでしょうか。
また、二学年ごとにKey Stageという分類に分けられ、これは中学まで続き、Key Stage 4まであります。
というわけで英国の小学校の学年については以下。
Early Years Foundation Stage(EYFS)
Reception
認可のchildminder, preschool, nursery もここに入ります。
Key Stage 1(KS1)
Year 1
Year 2
Lower Key Stage 2 (KS2)
Year 3
Year 4
Upper Key Stage 2 (KS2)
Year 5
Year 6
National Curriculumには学年ごとに学習の内容は指定されていますが、それぞれのKey Stageのうちで前後することは割と柔軟に行われています。Year 4の範囲をYear 3 でやったり、またその逆もあったりと。
教室のレイアウト(低学年)
この図でも書きましたとおり、黒板がある教室は稀です。教室正面には、スマートボードかプロジェクターがあり、板書のためにホワイトボードが左右どちらかの正面壁面、同時に移動式のホワイトボードがあったりします。先生はパソコンからパワポやビデオを使いながら授業を行います。
基本的には各教室に水道があり、子どもたちの水筒の水を補充したり、手を洗ったり。
低学年Key Stage 1 (Year 1 & Year 2)、たまにYear 3の教室には、スマートボード正面にカーペットスペースがあり、子どもたちが先生のお話を聞く時間や、動画を見る時など、活動に応じて座ります。席からだとなかなか集中して聞けない子もいる年頃ならではのレイアウトでしょう。
各場所には番号が振られていたり、単純に丸が描かれていたりもするのですが、つまりはだいたいのクラスで誰がどこに座るのかを決められるようなデザインになっています。
小学校低学年は、ここから先に続く学校、ひいては社会生活の基礎の時期です。ここでGood Sitting, Good Looking, Good Listeningができるように、座席からもカーペットからもしっかり習慣づける必要があるのでしょう。
ではまたの機会に。
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