ロンドンのファッションストリートへ
学校が終わるとほぼスタバに寄って宿題をする日々。ステイ先にはだいたいご飯要りませんの連絡をしていた。かといって外食するわけにも行かないから、スーパーマーケットに寄ってサンドウィッチを買って道端で食べたりもした。なんて言うとなんだか侘しさ漂うけれど、わたし、そうゆうのけっこう平気なタイプ。むしろ好き。だから全然イヤじゃなかった。
そんな日々の中でも、友達と一緒の日もあった。ある日、ロシア人の仲良しと、イタリア人のクールビューティーと一緒に寄り道することになった。いろんなお店が立ち並ぶようないわゆるショッピングストリートあたりまで遊びに行ってみよう、ということで。まぁ、ちょっと原宿でも行ってみない?みたいな感じかな?イタリア人の子はちょっと家に寄りたいから付き合って、と言う。そこで3人で連れ立って彼女の借りてるアパートまで歩いて行く。
彼女のアパートはすごい立地の良いところにあって、言うなれば青山だか表参道あたりのデザイナーズマンション、みたいなところだった。一体家賃はいくらするんだろう?ロンドンの家賃相場はめちゃくちゃ高い。東京も高いと言われるけれど、それよりももっと高い。世界的に見てもロンドンは家賃の高い場所だと思うし、実際イギリス人の先生たちもそう言っていた。短期間とはいえ、そのロンドンの真ん中でこんな高そうなアパートを借りられる彼女は、やっぱり何者かに違いなかった。
何の用があったのかはよくわからないけど、彼女が用事を済ませている間、わたしとロシア人の子はおやつを食べながら待っていた。そしてしばらくしてから3人揃って街へと出かけてみた。行き先はニューオックスフォードストリート。お土産ショップからチープなファッションの店、だんだんと西へ進むと高級ブランドに近寄る、みたいな通りだった。わたしはどこかで手軽な洋服を調達できるところが知りたかった。なんたって手持ちの服は少ない。その通りの真ん中ぐらいに、プライマークという大きなファストファッションの店を見つけた。とにかく店が大きくて安くてかわいい。もちろんチープなものもたくさんあるけど、やっぱり日本では見かけないようなものがあって楽しかった。ファストファッションだと、ユニクロとかH&MとかZARAとか思い浮かぶけど、それらは別にちゃんとあって、プライマークはまた別の感じの、ヨーロッパではとても有名で大きなチェーンのファッション店なのだ。ちなみにヨーロッパではユニクロはちょっと高級感のあるブランドだから、日本のノリで買い物しようと思わない方が良いかもしれない。
3人でお店を見て歩くのは面白かった。3人とも興味の矛先は違うんだけど、そこは全く問題にならない。問題は、イタリア人の彼女があるお店に入った時に店員の男性に話しかけた時。さんざん言っているように、彼女は英語が全く話せない。だから言うことがどストレートな単語なのである。「ふぁっくみー!!」彼女は大きな声とものすごい笑顔で男性店員にそう言った。何かを言い間違えたのかと、店を出てから、なんでそう言ったのか訊いたわたしたちに、彼女はひとこと「だって彼タイプなんだもん!!」。言い間違えてなかったみたい。
そんな風にわたしたちは仲良しガールズグループになっていった。それにしても2人して170センチをゆうに超える背の高さ。挟まれたわたしは小動物か何かのようである。それでもロシア人の子は、「マイリトルガール☆」と言って可愛がってくれた笑 続く。
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