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英語は難しい!?そのマインドブロック解きます!
24文字のアルファベットの組み合わせからなる英語は、ひらがな・かたかな・漢字の3ヶ国語を自由自在に操り、相手によってコロコロ言葉使いを変えられる私たち日本人にとって、そんなに苦手意識を持つほど難しいことであろうか?
ポートランドへの移動中、機内の通路を挟んだ斜め前の席で、パソコンで文章をタイピングしている女性がいる。元からタイピングが早いのか、頭に次々と構想が浮かんでくるのだろうか、あっという間に画面の空白が埋められていく。その入力スピードは見事なもので、あんな風に文章を生み出せたらなと、ライターとして思う。
ポートランドでの暮らしに慣れたころ、友人のニッキーの部屋でライティングをしていると、彼女がふと私の作業を見て、
「ねぇ、日本語で打たないの?」と。
いやいや、見ての通り、日本語でライティングしているぞ。
「そうじゃなくて、一瞬だけど最初に英語が出てくるじゃん!すぐ日本語になるけど」
あ、ローマ字打ちのこと?
「確かに、ローマ字打ちでひらがなを打って、カタカタや漢字と組み合わせて変換しているね。」
「ひぇ〜!しかも、毎回変換する選択肢が多いよね!日本人はそれをこんな高速で判断して選ぶわけ?」
最初からMacユーザーの私は、日本の会社で事務仕事をしたこともないし、入力スピードも特段早いわけではない。
「日本にはもっと高速タイピングする人、死ぬほどいるよ。笑」
「さすが、日本人ってクレイジーな頭の良さよね。」
確かに、私たちが普段何の苦もなく使っている日本語は、それぞれ50種類のひらがなとカタカナに加え、漢字と言う膨大な量の中国文字を組み合わせて使う。
対して、英語はアルファベット24文字の組み合わせがすべてである。タイピングの変換も-edの過去形や、-ingの現在進行形くらいで、日本語のように全く別の文字に変換するわけでも、学生時代に漢字テストでやったような送り仮名で迷う必要もない。
そして、スペイン語になろうが、フランス語になろうが、使う言語はそのままアルファベットである。アルファベットの組み合わせや発音が変わるだけで、新しい文字を覚える必要もない為、日本語よりはるかにイージーだ。飛行機でタイピングをしていた女性が、英語をマシンガンのように入力していたことも説明がつく。
百歩譲って、タイ語やアラビア語のように文字がアルファベットでない国も数多くあるが、それでもひらがなが漢字になるように、全く別物の文字に変換することはない。
外国人から言わせると、日本語は3ヶ国分の文字をマスターして始めてスタートラインに立てるので、最も習得するのに難しい言語だと言う。現に、日本を訪れる外国人は、ひらがな、カタカナ、漢字をある程度マスターしないと、ラーメン屋で食券を買うことすらできないのだ。不運なことに、たいがいの日本人は英語に苦手意識が強く、冷静に考えると思いつく簡単な単語すらも、必要な時にパッと出てこない。笑
英語は文法が苦手と言う人もいるだろう。確かに日本語の文章の組み立て方とは全く違う為、難しく感じるかもしれないが、それでも日本語ははるかに難しいように思う。
日本とイランのハーフで、サンフランシスコ育ちのミーナ。18年間をアメリカで過ごし、大学4年間だけ日本に来ていて、日本語は話せるが、読み書きはできないと言う。
「テレビも何が書いているか理解しきるのは難しいわ。必ずひらがな・カタカナ・漢字が組み合わさっているし。あと、年上の人と話すときに言葉が変わるから、難しいよね、日本語って。英語は、相手によって話し方が変わらないから簡単だもん。日本は確かに稼げるけど、言葉遣いが仕事に影響するからかなりシビアだし、卒業後はやっぱりアメリカに戻るつもりよ。」
日本人が英語の文法にうんぬん言うより、外国人が日本語特有の尊敬語や自分を下げて相手を立てる謙譲語を身につけるほうが、カルチャーの違いもあってはるかに大変なのだ。
日本語で活躍できるマーケットはせいぜい1億3千万。
世界共通言語の英語は、習得した途端に、17億とブログ1つとっても露出できるマーケットの分母が跳ね上がり、可能性が広がるのだ。